ご当地オリジナル野菜「はるの輝(なばな)」は、何県の野菜?

農業がさかんな県では各種の有名な野菜も広く栽培されていますが、新しい品種の野菜も積極的に研究されています。そんな中、東北のある県で生まれた品種の野菜として注目を集めているのがはるの輝(なばな)という野菜です。さまざまな料理に活用できる便利な野菜です。

岩手県が生んだオリジナル野菜

はるの輝(なばな)は岩手県で生まれた岩手県オリジナルの野菜です。新しい品種の野菜を作る研究の成果として生まれました。はるの輝(なばな)が岩手県で生まれたのは1994年のことです。岩手県ではこの年の8月にはるの輝(なばな)を新しい品種の野菜として正式に登録しました。それ以来、はるの輝(なばな)は県内の広い地域で栽培されていて、岩手県独自の野菜として親しまれています。岩手県では県内だけではなく、県外を含む広い地域の人にこの野菜の魅力を知ってもらおうとPRをしています。

はるの輝(なばな)は岩手県の野菜として県内各地の市町村で栽培されていますが、特に有名な産地として知られているのが奥州市です。奥州市は岩手県の南に位置している地域で、宮城県からも近い場所にあります。奥州市は岩手県の中でも盛岡市についで人口の多い自治体です。もともとこの地域には複数の自治体が存在したのですが、2006年に合併して今の奥州市が誕生しました。奥州市では市を盛り上げるために観光や食文化にも力を入れていますが、そうした活動の一環として栽培されているのが、県のオリジナル野菜であるはるの輝(なばな)です。

苦味がないのが特徴のはるの輝(なばな)

岩手県オリジナル野菜であるはるの輝(なばな)はその味わいにも大きな特徴があります。ちょっと見た感じでは菜っ葉のような普通の緑黄色野菜にも見えますが、その味わいは同様の色や形を持つ他の野菜とは異なっています。はるの輝(なばな)は甘みが強いことが、その味覚の大きな特徴です。通常の緑黄色野菜の場合、甘みよりも苦味のほうが強く感じられたりもしますが、はるの輝(なばな)は甘みをより濃厚に感じることができるおいしい野菜です。

苦味を感じずに野菜の甘さだけを味わうことができるので、野菜が苦手な子供にも食べやすい食材です。子供の成長に必要な栄養も豊富に含まれています。特に多く含まれているのがカルシウムで、同じ量のほうれん草の2倍の量のカルシウムを摂取することができます。カルシウムは育ち盛りの子供だけではなく、高齢者にも必要な栄養素なので、家族全員で食べたい野菜です。ビタミンCもほうれん草の約2倍含まれているので、毎日食べれば体の健康を維持するのに役立ちます。つぼみや茎の部分もおいしく食べることができます。

岩手県のお祭り情報

岩手県内でもはるの輝(なばな)の主要な生産地として知られる奥州市は観光地としても人気です。複数の自治体が合併した歴史を持つ奥州市では、市内の各地で一年を通して個性的なお祭りが開催されていて、観光客を集めています。その中でも桜が咲く季節に毎年多くの観光客でにぎわっているのが、市内の水沢公園で開催されている水沢公園桜祭りです。公園内に植えられているおよそ500本の桜が毎年、祭りを訪れる観光客の目を楽しませています。

奥州市の夏の風物詩として知られているのが、奥州水沢夏祭りです。踊りと花火を一度に楽しむことができる大規模なお祭りとして、地元の人だけでなく、県外からも観光客を集めています。また江刺では江刺夏祭り「みちのく盂蘭盆祭り」も開催されていて、鹿踊りという伝統的な踊りがこのお祭りの大きな見所です。100人が一斉に踊る鹿踊りは迫力があるので観光客にも人気です。

甘くておいしいはるの輝(なばな)

岩手県のオリジナル野菜であるはるの輝(なばな)は、味にも定評があり、甘みが強く苦味がないのが人気の野菜です。はるの輝(なばな)が収穫される毎年2月から3月の季節は、岩手県内の観光にもぴったりのシーズンです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. オリジナル野菜「はるの輝(なばな)」は、どこの都道府県の野菜?

A.岩手県