ワカメは日本の各地で採ることができますが、生産量第1位の都道府県はどこかご存じですか?ヒントは平成23年に発生した東日本大震災の影響で一時生産量は減りましたが、平成25年から再び日本一へと返り咲いた県です。
ワカメの概要と生産量日本一の理由
ワカメは岩手県が生産量第1位で、次いで宮城県となります。このことから、東北地方、とりわけ三陸地方の海でワカメは多く生産されていることが分かります。なぜ岩手県でワカメが多く生産されているのかというと、立地上、北からの冷たい親潮と南からの温かい黒潮が激しくぶつかり強烈な海流にもまれることによって弾力がありかつ肉厚のワカメとなります。旬の時期は3月から4月にかけてで、これを採取しているわけです。
そもそも岩手県でワカメの養殖が行われるようになったのは、昭和24年だとされています。その後様々な改良が行われ漁業者がワカメにエサを与えずに自然に育つのと同じように養殖されるようになったのです。ワカメは古くは縄文時代から食べられていたと言われており、世界中で食べられていたのかというとそうではなく、日本以外では朝鮮半島で食べられていたのです。
このようなワカメには多くの栄養素が含まれています。まず、ヨウ素が含まれています。これは、たんぱく質の合成や神経細胞の発達といった身体が成長するために欠かせない成分なのです。しかし、摂取しすぎると逆に身体に悪いため摂取量には注意が必要です。次に、カルシウムが含まれています。これは、骨を形成するだけでなく出血を止めやすくしてくれる効果もあります。次に、カリウムが含まれています。これは、体内の余計なナトリウムを排出してくれる効果があるミネラルの一つです。
最後に、マグネシウムが含まれています。これは、カルシウムと同様に骨を形成する効果がありエネルギーの生成や血圧の維持にも効果があるのです。このようにワカメには多くの栄養素が含まれており、特に子供の成長に欠かせないということから5月5日のこどもの日は「ワカメの日」ともされています。
岩手県のワカメを使った料理
岩手県のワカメの特徴は、上述の通り激しい海流でもまれた結果生まれるコシのあるコリコリとした食感にあります。このワカメを存分に使用した料理として、まずワカメのしゃぶしゃぶがあります。ワカメの他にえのきや水菜も入れますがやはり主役はワカメです。だし汁にくぐらせると茶色がかっていたワカメがあっという間に鮮やかな緑色に変わります。あっさりと食べることができるのでいくらでも食べられそうですが、上述の通り食べすぎると身体に悪いのである程度で箸を止める必要があります。
次に、ワカメの唐揚げがあります。衣につけて揚げるだけのシンプルな料理ですが岩手県の新鮮なワカメだからこそできる料理です。ワカメそのものはコリコリとした食感ですが、唐揚げにすることでサクサクとした食感に様変わりします。油で揚げてはいますが、あくまでもワカメなのでしゃぶしゃぶ同様にあっさりと食べることができます。
岩手県の特徴
岩手県は47都道府県の中で北海道に次いで2番目に大きい面積を誇ります。良質な漁場に恵まれていることから豊富な海産物が採れますが、前沢牛というブランド牛肉も生産されています。岩手県にはグルメだけでなく多くの史跡にも注目できます。奥州藤原氏と源義経との関係から世界遺産にも登録されている平安時代の史跡を巡ることができるのです。観光スポットを巡りながら歴史を学び、美味しいグルメに舌鼓も打てると言ったように様々なことを楽しめます。
岩手県のワカメ生産量は国内第1位
平成23年の東日本大震災の影響を受けたにも関わらず良質な漁場と漁業者の懸命な努力でワカメの生産量で国内第1位に返り咲いた岩手県。風評被害などもあり敬遠された時期もありましたが、ワカメを使った個性的なグルメも考案され多くの観光客が訪れています。
ザ・ご当地検定の問題
Q. 平成25年、ワカメの生産量1位の都道府県は?
A.岩手県