岩手県大船渡市の名物である、とある魚を使ったラーメンとは?

岩手県大船渡市は、水産の街です。「ある魚」の水揚げ量は日本有数であり、ワカメや大粒のカキ、アワビなど三陸海岸の豊富な水産資源に恵まれています。この記事では、そんな大船渡市で生まれた「ある魚」を使った名物ラーメンを紹介します。

7店舗それぞれに違う名物ラーメン

「さんまらーめん」は、ご当地グルメですが、実は一つではないのです。岩手県大船渡市に「さんまらーめん」を提供する店は7店舗あり、それぞれが、全く違う「さんまらーめん」を展開しています。「秋刀魚だし黒船」では、サンマと南部どりでとった出汁スープが絶品です。サンマの姿はありませんが、濃厚な出汁がサンマの存在感を際立たせています。「美食厨房まるよし」では、サンマを竜田揚げにし、ワカメやメカブとともに磯の香りいっぱいのまろやかな味に仕上げています。「こけし」では、サンマのすり身団子と野菜をあんかけにしたさっぱり系の塩味がうれしい逸品です。

「宝介大船渡店」では、サンマのすり身とサンマのオイルで濃厚なみそ味に仕立てています。「萬来食堂」では、サンマの甘露煮と自家製梅干しがトッピングされており、ライスとお新香がついています。「ちぃぜる」では、みそ風味のサンマのつくね蒸しでハートを形作り、三陸産のホタテ、ふのり、わかめととも盛り付けられた豪華版です。その名も「うみの恋人らーめん」。ただし1日五食限定です。「碁石海岸レストハウス」では、サンマのミリン干しをまるごと一匹乗せた豪快な一品で、ライス付きです。このように7店舗一つとして同じものはなく、その全てが「さんまらーめん」なのです。

バラバラだけど一体感!どれを食べても700円!!

「さんまらーめん」は、町おこしの一環です。岩手県大船渡市が「大船渡ブランド化推進会議」を設置して、官民一体となった取り組みなのです。そのため、どの店舗の「さんまらーめん」でも価格は700円で統一されています。そしてもう一つの共通点が、地元で水揚げされた新鮮なサンマを使用していることです。それぞれの店舗が渾身のオリジナル「さんまらーめん」を開発しました。その完成度は高く、どれも郷土愛が詰まった絶品揃いですので、できることなら、全店舗の「さんまらーめん」を味わっていただきたいものです。

見どころいっぱいの大船渡市!

岩手県大船渡市は、豊かな自然がたっぷりと残っています。中でも「碁石海岸の穴通磯」は有名で、波の浸食により巨大な岩に三つの穴が空いています。この穴をくぐる観光船もありますので、海から圧巻の景色を楽しむのもいいでしょう。熊野神社には、創建時に東、西、南に植えられたことから「三面椿」と呼ばれるひときわ大きな椿があり、訪れるものを圧倒します。この三面椿は樹齢1400年で、日本最古にして最大のヤブツバキです。さらに八幡神社には、樹齢7000年以上とも言われる巨大な「三陸大王杉」が太古の息吹を今に伝える威容を示しています。その根回りは約14メートルで、樹高約20メートルで市内で最大の樹木です。

また、岩手の名水二十選にも選ばれている「不動滝」、不思議な音のする「雷岩」、風光明媚な「大窪渓谷」、三陸海岸の雄大な景色を一望できる「五葉山」など、数えきれないほどの見どころがあります。温泉施設では、海辺には「大船渡温泉」「海楽荘碁石温泉」があり、山には「しゃくなげの湯っこ 五葉温泉」、「夏虫のお湯っこ」があり、太平洋を見渡す解放感の中でお湯に入るもよし、山の静寂の中で泉質を堪能するのもいいでしょう。そして、ゆっくりと宿泊し二日越しで「さんまらーめん」の味わい尽くすということだって十分可能なのです。この他にも大船渡には、和菓子や工芸品、農産加工物、そして水産加工物など名物の宝庫です。海の幸、山の幸に恵まれた大船渡は、何度でも遊びに行けるそんな街なのです。

さんまらーめんと名所めぐり!

大船渡市内には、東日本大震災のつめ跡もまだ残っています。「さんまらーめん」は、単なる町おこしではなく、郷土愛が結集した名物なのです。ラーメン好きで旅好きな方は、様々な顔を見せてくれる岩手県大船渡市を訪ねてみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岩手県大船渡市の名物である、とある魚を使ったラーメンといえば?

A.さんまらーめん