平成26年、アワビの生産量国内1位の都道府県とは?

東北地方は漁場が多く、水揚げされる水産物も実に多種多様です。そこで今回はそんな東北地方のある県で国内生産量1位を誇り、その豊かな味わいで海外においても高級食材として知られているアワビについてご紹介しましょう。

エゾアワビにはどんな特徴があるの?

国内生産量1位を誇る岩手県のアワビは主に11月から12月にかけてが旬で、その肉厚さとコリコリとした歯ごたえの良さで人気です。岩手県沖で獲られるアワビはエゾアワビという種類で、積極的な種苗放流と恵まれた漁場環境に加え漁業者の多大な努力で安定した漁獲量と品質を保っています。岩手県のアワビの成長には約4〜5年という長い時間がかかるため9cm以下のアワビは漁獲しないよう定めている他、餌となるコンブやワカメの給餌を行うなど貴重な資源として大切にされています。

そうして育ったアワビは竿カギと呼ばれる道具を用いて行うカギ採りという漁法で採られます。県北部の一部では素潜り漁も行われています。素潜りは岩手を舞台にしたテレビドラマで話題になりましたので、覚えている方もいるかもしれませんね。漁獲されたアワビは生のまま出荷される国内向けのものと、干アワビに加工し中国や香港へ輸出されるものに分けられます。江戸時代には中国への重要な貿易品として認められていた岩手県のアワビですが、現在でもその評価は変わらず中国料理の本場で非常に高く評価されています。中でも岩手県三陸町吉浜の吉浜鮑(きっぴんあわび。吉浜干鮑とも)は最高級のアワビとして有名ですね。

岩手県のアワビの美味しい食べ方は?

岩手県産アワビの美味しい食べ方といえば、何と言っても生の刺身ですね。コリコリとした歯ごたえを感じることができ、アワビのもつ品の良い甘みと爽やかな磯の香りで箸が止まりません。わさび醤油はもちろん、肝を使った肝醤油で食べるものおすすめです。アワビの甘みをより強く感じたいのなら、酒蒸しがぴったりです。ポイントはたわしなどで砂やぬめりをしっかり落とすことと、長時間蒸し過ぎないこと。蒸すことで刺身とは違った食感と、ぎゅっと閉じ込められた甘みが味わえます。他にもバター焼きや炒め物、炊き込みご飯に吸い物など様々な食べ方ができるのが嬉しいですね。生産量1位の岩手県を中心とした三陸沿岸部にはアワビとウニを贅沢に使ったいちご煮という伝統料理もありますので、訪れた際は味わってみてはいかがでしょうか。

アワビは滋養強壮に適した食材としても有名ですね。高タンパク低カロリーでタウリンやグルタミン酸などアミノ酸を多く含んでいる他、コラーゲンやアルギニン、セレンなど男女問わず身体に有益な効果が期待できる栄養素が多く含まれていると言われています。薬膳に用いられるのも納得ですね。

岩手県の沿岸部は魅力がたくさん!

岩手県沿岸部はテレビドラマの舞台として脚光を浴びました。作中にも登場した三陸鉄道は北リアス線と南リアス線に分かれていましたが、2019年3月にリアス線として一つになり再び注目を集めました。岩手県南部に位置する大船渡市盛から北部の久慈を結ぶ全長163kmの路線は風光明媚な沿岸部に沿うように敷かれ、第三セクター鉄道としては日本最長となっています。一般車両に加えレトロ調の車両や座敷やこたつでくつろげるイベント用車両などがありますので、鉄道ファンのみならずのんびりとした電車の旅を楽しみたい方にもおすすめです。

沿岸北部の久慈は世界でも有数の琥珀の産地としても知られています。古墳時代初期頃にすでに採掘され、室町時代中期頃には産業化されていたと言われているから驚きですね。沿岸中部にある宮古は遊覧船でのクルージングがおすすめ。中でも浄土ヶ浜にある青の洞窟は本家イタリアの洞窟にも負けない美しさで有名です。沿岸南部の大船渡は椿の里としても知られています。約550種類以上の椿が展示されている椿館は国内最大規模を誇ります。岩手の沿岸部はアワビの生産量1位を誇る漁場としてはもちろん、豊かな自然が生み出す様々な魅力に溢れていますね。

岩手で生産量1位のアワビを味わってみましょう!

岩手県のアワビの魅力は生産量が1位という数字だけではなく、最高級と評される味の良さでもあります。人々の努力と豊かな自然に育てられた質の良いアワビを味わうのは大変贅沢と言えるでしょう。岩手県を訪れた際にはアワビを心ゆくまで楽しんでくださいね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成26年、アワビの生産量1位の都道府県は?

A.岩手県