東京の「目黒のサンマ祭り」で使われるのは、何県産のサンマ?

秋の味覚サンマ。七輪で焼いて大根おろし、すだち、醤油をつけて食べる旬のサンマは絶品です。そして、毎年秋には目黒駅付近で「目黒のサンマまつり」が行われています。サンマは目黒と言われるほどですが、そこで出されるサンマは何県産なのでしょうか?

目黒のサンマまつりを支えている県

落語に「目黒のさんま」という題目があります。簡単に説明すると、ある殿様が目黒まで出かけたときにお腹が空きました。そのとき、サンマを焼いている領民の姿を目にします。サンマのいい香りにつられたお殿様は、お供の者に言いつけてサンマをもらってきました。お殿様はサンマの味を気に入り、お城に帰ってからもしきりにサンマを食べたいというようになったのです。こうして待望のサンマが食事に出ることになったのですが、料理人は「小骨が喉に刺さってはいかん」とか「脂が多くてお殿様が腹を壊すかもしれない」と言って、サンマを丁寧にさばいてパサパサになるまで焼き上げたのです。こうしておいしくないサンマを食べたお殿様は、このサンマはどこで買ったかと家来に問います。日本橋魚河岸という答えが返ってくると、「サンマは目黒に限る」とお殿様が勘違いをしてオチがつくというわけです。

目黒は海に面しているわけではなく、サンマがとれるはずもありません。しかし、この小話が有名になり、サンマと言えば目黒というイメージがつくようになりました。こうした世間のイメージから、目黒駅周辺では1996年から毎年「目黒のサンマまつり」が行われ、何千匹ものサンマが無料でふるまわれています。
先述の通り目黒でサンマはとれません。「目黒のサンマまつり」に使われているのは岩手県産のサンマです。岩手県三陸海岸の周辺は黒潮が流れており、豊かな漁場とされています。特に宮古市の漁港は昔から漁港として栄え、1900年代後半はサンマ漁の基地になりました。宮古市のサンマの水揚げ量は全国でも有数の値です。「目黒のサンマまつり」にはまるでおすそわけという感覚で、数千匹ものサンマを無償で提供しているのです。
宮古市のサンマは脂がたっぷり。その証拠に「目黒のサンマまつり」では、したたり落ちた脂が炭火に触れて煙となり、目黒駅周辺が白く曇るほどです。

目黒だけじゃなくて宮古でもサンマ祭りが行われている

岩手県宮古市は県外のイベントにサンマを提供しているだけではありません。地元宮古市でも、独自のサンマ祭りを行っています。それが9月下旬に行われる「宮古浜焼きフェスタ」です。バーベキュー形式のイベントとなっており、先着順でサンマが無料でもらえます(先着人数はその年の水揚げ量によって変動)。
会場には無料で使用できるバーベキューコンロがあり、そこでサンマを焼いて食べることができます。また、サンマのほかにもホタテやエビといった海産物や、地元の野菜が売られています。家族や友人と一緒に、みんなでワイワイとバーベキューが可能です。

「宮古浜焼きフェスタ」のお楽しみはバーベキューだけではありません。軍手をはめて持ち上げた分だけのサンマがもらえる「さんまのつかみ取り」や、サンマ型のダーツを投げて得点に応じてサンマがもらえる「お楽しみダーツ大会」といった有料イベントがあります。この他にも、無料で参加できるイベントとして「大根早おろし大会」があります。制限時間3分以内にどれだけ大根をすりおろせるかという内容です。大根おろしの景品も、もちろんサンマになります。これらのイベントは定員があるので、参加したい人はなるべく早く会場に行くのがおすすめです。
「宮古浜焼きフェスタ」当日には、宮古駅から無料のシャトルバスも出ているので、公共交通機関から会場に向かう人は利用しましょう。

秋の味覚をおいしく楽しくいただこう

家で食べるサンマもいいですが、「目黒のサンマまつり」や「宮古浜焼きフェスタ」のようなイベントに参加して、気心知れた友人と楽しくサンマを食べるのも一興です。次のシーズンには、こうしたイベントで岩手のサンマを味わってはどうでしょうか?

ザ・ご当地検定の問題

Q. 東京の「目黒のサンマ祭り」で使われるのは、どこ産のサンマ?

A.岩手県