岩手土産として定番のお団子といえば?

岩手県をはじめ東北地方では定番のお土産で、全国的にも有名なお団子をご紹介します。その団子はどこでどのように誕生したのでしょうか。また、その団子が誕生したところの観光スポットにはどのようなところがあるのでしょうか。

岩手土産の定番ってどんな団子?

ごますり団子は香ばしいごまのすり蜜をもちもちの団子で包み込んだ和菓子で、口に入れるとトロッとごま蜜があふれます。ごますり団子は一口で食べないと、中身が飛んで口元や周囲に散らばる恐れがあることが特徴です。中のごま餡がうっすらと見えるくらいの透明感のある団子で、独特の香ばしさやみずみずしさを味わうことができます。ごますり団子は、岩手県南部の一関市地主町で明治36年に創業し菓子作りを100年以上続ける「松栄堂」という和菓子屋で生まれました。「松栄堂」は初代の創業時、飴玉やみそパンを主に販売する駄菓子屋でしたが、2代目が婿入りしたと同時に桜餅や上生製品を販売するようになり、和菓子屋へと変わっていきました。

2代目以降は新製品の開発にも力を入れ、梅干しと青じその葉と求肥を使った和菓子を開発し、3代目と4代目が試行錯誤を重ね、昭和63年に看板商品となる「ごますり団子」を開発したのです。ごますり団子という名前はすりごまを使った団子であるという理由以外にも、高度成長期だったので、あちこちで「ごますり」が行われていたということも名前の意味に含まれているのです。2013年には単品売り上げ日本一になった経歴もあります。

ごますり団子には8個入りと16個入り、そしてごま蜜だけでなくずんだ餡と抹茶クリームが入った3種の団子16個入りの3種類があります。購入できるのは、岩手県一関市地主町の「総本店」と三関桜町の「さくらまち店」、西磐井郡平泉町の中尊寺参道内にある「弁慶園」のほか、岩手県内のスーパーや百貨店、空港、道の駅、駅、高速道路のサービスエリアなどで購入できます。また岩手県内だけでなく、北海道の百貨店と青森県、秋田県、宮城県、福島県などの北日本や東京、愛知、広島などでも販売してて、岩手県だけでなく東北地方の定番のお土産として、全国的に有名なお菓子となっています。インターネットでも購入できます。

岩手県の観光スポットについて

ごますり団子が生まれた岩手県一関市は岩手県の最南端の市で、盛岡市と仙台市の中間地点に位置します。古い時代から関所があった地域です。日本百景の一つ「げいび渓」という約2kmにわたる渓谷があり、川岸には100mを超える高さの断崖絶壁がそびえる幻想的な深山幽谷です。四季折々の色彩と風情が楽しめ、舟下りもあります。冬には「こたつ舟」が運行され、木流し鍋を味わいながら水墨画のような世界を堪能することができます。また3億5千万年前からの歴史がある鍾乳洞「幽玄洞」や奇岩、怪岩、滝などを楽しめる「厳美渓」、岩手と秋田、宮城の三県にまたがる1626.5mの標高がある栗駒山、山頂から360度のパノラマを見ることができる標高895mの「室根山」などの観光スポットがあります。

平泉には850年に慈覚大師が建立した天台宗東北大本山の「中尊寺」があります。中尊寺には金色堂をはじめ3千余りの国宝や重要文化財があり、平安仏教美術の宝庫となっています。平安時代の庭園がほぼ完全な状態で残されている「毛越寺」や京都の宇治平等院鳳凰堂を模して建てられた「無量光院跡」、造り山という異名をもち山頂に大きな経塚があった信仰の山「金鶏山」も平泉の文化遺産として観光スポットになっています。そのほかにも動物たちと触れ合える館が森アーク牧場や岩手サファリパークなどもあります。

本場のごま団子をお土産に

ごますり団子は岩手県の一関市にある「松栄堂」という老舗で誕生し、口の中で中のごま餡が飛び出すことが特徴です。一関市や周辺には自然を楽しめる渓谷や山、中尊寺などの観光スポットがあります。訪れる際には、お土産に本場のごま団子はいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 次のうち、岩手土産の定番であるお団子といえば?

A.ごますり団子