岩手県の『すがたの』が製造している、定番せんべいとは?

岩手県のお土産と言えば、南部せんべいを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかしもう一つ、地元では有名なおせんべいがあるのはご存じでしょうか。知る人ぞ知る三陸銘菓をご紹介します。

硬い食感が癖になる!

すがたの「元祖いかせんべい」は、岩手県宮古市にある創業明治14年の老舗菓子店で作られているお菓子です。三陸で獲れたスルメイカを原料としており、時間をかけて煮だしたイカのエキスを使用しています。さらに、岩手県産の小麦粉、宮古市産の塩を使用しており、地元の食材へのこだわりが感じられる一品です。イカの形をしたこのせんべいは、創業時から変わらず手焼き製法で一枚一枚丁寧に作られています。

さて、肝心のお味ですが、イカの豊かな風味の中にほんのりとした素朴な甘みが感じられます。そして、特筆すべきは何と言ってもその硬さです。バリン!とした歯ごたえに、初めて食べた人はきっと驚くでしょう。噛めば噛むほどイカの旨味が増していき、一度食べると癖になってしまいます。ただし、硬いものが苦手な方もご安心ください。ミニサイズの「まごいかせんべい」は、いかせんべいの味はそのままに、サクサクと柔らかい食感を楽しめます。こちらは、国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」とのコラボパッケージも販売されています。

すがたの元祖いかせんべいは、宮古市内にある本店の他、宮古駅や市内の土産店などで購入できます。また、岩手県の県庁所地である盛岡市の土産店などでも購入できます。ちなみに、宮古市花輪にある工場では、予約をすればいかせんべいの手焼き体験も楽しめます。

震災を乗り越えて、受け継がれる銘菓

すがたの元祖いかせんべいが作られている宮古市は、岩手県の沿岸に位置しています。この市は、2011年の東日本大震災の被災地であり、いかせんべいを製造していた工場も例外ではありませんでした。工場が全壊する程の被害でしたが、地元の人々やお客様の声援を受け、震災の約2ヶ月後に製造を再開しています。がれきの中から焼き型を見つけ、守り抜かれた伝統の味は、今もなお地元の人々に親しまれている定番の味なのです。

また、同じく震災により被害を受けた三陸鉄道も、2019年3月にようやく、久慈・宮古・釜石・盛岡間を結ぶリアス線が開通しました。三陸鉄道は、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」でご存じの方もいるかもしれません。こちらの車両をデザインしたパッケージのいかせんべいも販売されています。

自然豊かな岩手、海のまち宮古

宮古市は、岩手県の沿岸部にあり、本州最東端に位置しています。アクセスに便利とは言い難いですが、移動時間も旅行の醍醐味です。三陸鉄道のレトロな列車にガタンゴトンと揺られながら景色を楽しむのもなかなか乙なものです。

宮古市に数ある観光スポットの中でも特に有名な「浄土ヶ浜」は、国の名勝に指定されています。白い岩肌や透き通るような海は、まさに極楽浄土さながらの景観です。海水浴はもちろんのこと、遊覧船に乗ってウミネコの餌やりを体験したり、遊歩道をのんびり散歩するなど、多様な楽しみ方ができます。また、海と言うと夏だけの観光地というイメージがあるかもしれませんが、季節によって様々な表情を見せてくれる浄土ヶ浜は、いつ訪れても私たちを楽しませてくれます。雪化粧をした浄土ヶ浜の幻想的な光景は一見の価値があるでしょう。

その他にも、市内に足を延ばせば魚菜市場や道の駅があり、水揚げされたばかりの海産物や新鮮な野菜を手に入れることができます。また、釣りやキャンプなど、自然豊かな土地ならではの楽しみ方ができるのも魅力のひとつです。

岩手県で豊かな自然を味わおう!

山と海に囲まれた岩手県宮古市は、食材の宝庫です。山の幸と海の幸、両方を一度に楽しむことができます。豊かな自然に囲まれて、おいしいものをじっくり味わい、のんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岩手県の『すがたの』が製造している、定番せんべいといえば?

A.いかせんべい