明治43年に創業した、水戸納豆の元祖とされるブランドとは?

納豆のブランドといえば、やはり外せないのが水戸納豆。言わずと知れた茨城県の名物です。その中でも100年余りの歴史を誇る「水戸納豆の元祖」と呼ばれる納豆をご存じでしょうか?100年以上も前から受け継がれる歴史の味。水戸市を訪れた際には、ぜひ食べてみたい一品です。

水戸納豆の元祖。その歴史と込められた想い

天狗納豆は明治22年(1889年)に笹沼清左衛門という人物が納豆製造事業を立ち上げ、作り出した納豆ブランドです。まさに「水戸納豆」のベースとなる納豆ブランドの誕生でした。笹沼清左衛門が生まれた頃は明治維新の真っただ中。そんな激しい時代を駆け抜けた笹沼清左衛門は、明治維新の先駆けとなる水戸藩の尊皇攘夷激派である「水戸天狗党」より、その偉業と同じくらい大きな事業に育てたいという願いを込め「天狗納豆」と名付けました。

その後、新しい時代に沿うかのように近代的食品工業の製造技術の確立を行ったり、それまでの販売員に任せた販売方法だけでなく、開通して間もない鉄道の駅での販売や観光地で販売を始めました。また「小粒」の納豆がお客さんの評判になり、瞬く間に口コミで話題に!まさにその名に恥じぬ納豆ブランドとなりました。

天狗納豆は100年経っても愛され今日に至ります。現在では天狗納豆ブランドはいくつかありますが、笹沼清左衛門の流れを引き継ぐのは「天狗納豆総本家株式会社笹沼五郎商店」と「水戸元祖天狗納豆」の2社になります。

ふわっと香りが鼻先をかすめる、伝統製法の藁(わら)納豆

長い歴史を誇る天狗納豆の魅力の1つ。それが藁(わら)で包まれた「藁(わら)納豆」です。藁(わら)に包むと適度に水分が吸収されて、噛み応えが程よいものになり、さらに旨みも増します。また、ふわっと程よい藁(わら)の懐かしいような温かい気持ちになるような香りが鼻先をかすめ、パックの納豆では感じることのできない藁のいい香りが漂います。なかなか藁(わら)納豆を食す機会はないと思いますので、100年余りの歴史を感じる意味も込めて、天狗納豆を購入する際は、ぜひ藁(わら)納豆を選んでみてはいかがでしょうか。

ただ、藁(わら)納豆は食べにくそう…という方はご安心ください!現代人にお馴染みのパック入りの天狗納豆もあります。

また、昔は「小粒」の納豆が話題を呼びましたが、今では「小粒」「大粒」「黒豆」といろんなタイプの粒の大きさを選ぶこともできます。しかもセット販売もされていたりしますので、いろんな粒も試したいし、パックも藁(わら)納豆も試してみたい…!という方にはうってつけです。

天狗納豆が食べてみたくなったら

天狗納豆を食べてみたいけど、水戸まで行くのはちょっと…。という方はぜひネット通販をご利用ください。楽天などでも購入できますし、天狗納豆で検索しますと、先ほど紹介しました「天狗納豆総本家株式会社笹沼五郎商店」と「水戸元祖天狗納豆」のホームページもヒットしますのでそちらで購入も可能です。もしネットで食品を買うことに抵抗がある方は「天狗納豆総本家株式会社笹沼五郎商店」のホームページに直営店の情報が載っています。こちらによると茨城県の県外にも直営店があるようですので、お近くに直営店があるか調べてみてはいかがでしょうか。

水戸市に観光に行かれる方は、JR常磐線の水戸駅から徒歩2分のところにある水戸駅ビルの3Fに笹沼五郎商店の店舗があります。ここですと店員さんから直接話しを聞くこともできますし、観光として水戸を訪れた際のお土産の購入に最適です。ちなみに笹沼五郎商店本店では納豆工場と納豆展示館が隣接していますので、観光がてらこちらに足を運んでみても楽しいかもしれません。

長く愛される納豆「天狗納豆」を食べてみよう

長い年月とともに、変わらず愛される水戸納豆の元祖 天狗納豆。自身で食べるためでしたらネットでも購入ができますし、水戸へ観光に来た際にはお土産として購入するのもおススメです。日本人の食の定番とも言える納豆ですので、ぜひ一度ご賞味ください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 明治43年に創業した、水戸納豆の元祖とされるブランドは?

A.天狗納豆