県の花にちなんだ「ローズポーク」といえば、何県の豚肉?

ある県の銘柄豚ローズポークをご紹介します。黒毛和種である高級ブランド「牛常陸牛」、日本三大地鶏の1つ「奥久慈しゃも」と共に、県の三大ブランド肉と呼ばれています。

県を代表する花の名をもつ銘柄豚

ローズポークは茨城県が長年の歳月をかけた系統豚です。3種の豚を交配している、いわゆる三元豚にあたります。お肉なのになぜ花であるローズ(バラ)の名前が入っているのでしょうか?その由来は、茨城県の県の花が「バラ」であるため、そこにちなんでローズポークという名称となりました。また、バラの花びらのように、鮮やかな肉になるようにという願いも込められているそうです。郷土を代表する花の名を背負うブランド肉。その名に相応しい魅力がローズポークにはぎゅっと詰まっています。

希少!ローズポークと呼べるのはたったの3%

「ローズポーク」と呼べる豚肉は、上物・中流と認められた豚肉のみで、なんとその数は茨城県が出荷する豚肉の中でたったの3%しかありません。しかもローズポークは「育てる豚」「育てる飼料」「育てる人」「販売する人」この4つが限定されています。「育てる豚」は茨城県が造成した系統豚の交配によって生まれた豚のみ。「育てる飼料」では120日齢から、大麦を15%以上配合した専用の飼料を使用することが義務付けられています。「育てる人」は茨城県から厳しく選定・指定された養豚農家だけ。「販売する人」では選ばれた県内外のレストランや専門店などでのみ、食べたり購入することができます。この徹底された環境から、希少であるのも頷けます。

また、希少なだけでなく、育てる豚と飼料を限定することはおいしさの保証となり、育てる人や販売する人を限定することは生産者や品質管理を把握することに繋がり、安心の保証となります。現に茨城県はローズポークに対して、おいしくて安全と掲げています。

こんなに希少で、徹底された環境で生まれる銘柄豚…ぜひ食べてみたいですよね。茨城県内では約50店舗ほど、県外でも栃木県に1件、ローズポークを食べることのできるお店があります。また、ローズポークはとんかつ、生姜焼き、豚しゃぶ、豚角煮など、どんな料理にも合います。ローズポークをお店で食べたい、家でローズポークを使った料理を作りたいという方は、茨城県銘柄豚振興会の「ローズポーク」のホームページをご覧ください。ローズポークを扱っている飲食店や専門店の詳細がご覧いただけます。

ローズポークのおいしさは研究所のお墨付き

ローズポークは肉質に弾力があり、その表面はきめ細やかで柔らかさがあります。そんなローズポークの味は他の国産豚に比べて旨みを感じやすく、濃厚な味わいが特徴とされています。そのおいしさは、なんと味香り戦略研究所より科学的に証明済み!味香り研究所では、世界初の味が測れる機械「味覚センサー」によって、味を数値化できるのです。人間の舌が感じることのできる「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」「苦味」の5つの味を数値化します。これを(財)日本食肉総合センター日本食肉総合センター「食肉の官能評価ガイドライン」(2005)に基づき、他の国産豚肉と比較しました。

まず、国産豚肉の旨みの数値の基準を100%にしたところ、なんとローズポークは159%!濃厚さに関しては国産豚肉の100%の数値に対し、132%という結果となりました。「ローズポークは国産豚に比べて旨みが感じやすく、濃厚な味わい」ということが、科学的に立証されました。

また、素材感・雑味も国産豚と比べて数値は低め。酸味に至っては国産豚と比べると、かなり低い数値という結果となりました。これはもう、ローズポークはおいしいという事実に疑う余地なしですね。

お肉好きならローズポークは食べておくべし!

茨城県が生み出した渾身の力作である銘柄豚。希少ということもあり、豚肉が好きなら一度は食べてみたいものです。ネットで購入も可能ですが、茨城県に訪れた際には土地の趣を感じながら、旨みたっぷりで濃厚な味わいのこのお肉をぜひ堪能してみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 県の花にちなんだ「ローズポーク」といえば、どこの都道府県の豚肉?

A.茨城県