茨城県水戸市の名産として知られる、ご飯のお供といえば?

茨城県水戸市の名産をご紹介します。ゆるキャラ「ねば~る君」も話題になりましたよね。今回はその名産品の歴史や魅力をご紹介します。

水戸といえばこれ

茨城県水戸市は茨城県の県央地域に位置する県庁所在地です。水戸黄門や偕楽園で知られるように、水戸徳川家所縁の地として有名です。そんな水戸市でなぜ納豆が名産になったのでしょうか?

平安時代末期に源義家が東北地方に向かう途中、現在の水戸市渡里町の屋敷に泊まったときのことでした。家来が馬の飼料用にと藁で包んでおいた煮豆を取り出したところ、糸が引いていたので試しに食べてみたら美味しかったそうです。これを義家に献上したところ大変喜ばれ、殿に収めた豆という意味で納豆と呼ばれるようになり、近くの農家たちにも広まったといわれています。これが水戸の納豆のはじまりという一つの説です。

その後、江戸で納豆がよく食べられていることを知った笹沼清左右衛門という人物が、納豆を水戸の名産品にしようと動き出しました。清左右衛門のマーケティングが功を奏し、水戸の納豆は近代的食品工業として製造技術を確立、天狗納豆のブランドで知られる現在の株式会社笹沼五郎商店が誕生しました。こうして、明治から大正、昭和初期にかけて水戸納豆というブランドが全国に広がっていきました。

では、その魅力は一体何なのでしょうか?

水戸の納豆の魅力って?その特徴は?

水戸納豆といえば、その最大の魅力である特徴は小粒納豆です。小粒納豆はその豆の大きさからご飯によく絡み、食感も良く、大きすぎる豆が苦手な人でも食べやすいことが特徴です。その水戸納豆がどうして小粒納豆として広まったのかには、その土地柄を背景とした理由があります。

水戸市には那珂川という一級河川が流れています。那珂川では台風の時期になると氾濫などの水害が多く、作物が被害を受けてしまうため、その前に大豆を収穫する必要がありました。そのため、大豆は小粒となり豆腐や味噌には適していませんでしたが、納豆にはそのまま使うことができました。このような生産地の特色から、小粒納豆が主流となったようです。

また、水戸の納豆の魅力はそれだけではありません。そぼろ納豆という納豆があるのもご存知でしょうか?そぼろ納豆は水戸の郷土料理で、納豆に切り干し大根が混ぜられており、醤油で味付けされているものです。ご飯との相性が抜群に良く、切り干し大根のコリコリとした歯応えも最高です。お酒のおつまみとしても喜ばれます。歴史ある水戸納豆だからこそ、このような一味違った納豆も生まれたのでしょう。

ここでは水戸納豆の魅力を紹介しましたが、次にお土産におすすめなものもお伝えしていきますね。

お土産にもおすすめ!水戸のいろいろな納豆!

ここまで水戸の納豆の歴史や魅力について紹介してきましたが、お土産としてもおすすめの水戸納豆に関する情報をお伝えしていきます。

まず水戸納豆は、水戸納豆の発祥である笹沼五郎商店の「天狗納豆」にはじまり、老舗店が他にもいくつかあります。購入するにはそれぞれの直営店や百貨店、水戸の主要駅や道の駅などで手に入れられます。またネットで購入できるものもあります。

水戸納豆はお土産としては藁に包まれている納豆が多いので、とても喜ばれやすいのが嬉しいポイントです。他にも、納豆スナックやドライ納豆といったお菓子やおつまみとしての水戸納豆もあります。これらは食べやすく日持ちすることから、出張や旅行先のお土産で日にちなど悩んだ際にはおすすめです。また、高級ブランド化された上品な水戸納豆もありますので、少し高級感を出したい人にはピッタリです。水戸納豆はお土産としての種類も多いので、お土産選びもぜひ楽しんでください。

納豆といえば水戸納豆。茨城県水戸市の名産をご堪能あれ

水戸の納豆の歴史やその魅力についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか。
水戸に訪れた際はもちろん、そうでなくても食べてみたくなったのではないでしょうか。
茨城県水戸市の名産、水戸納豆は種類も豊富です。ぜひいろいろな水戸納豆をご堪能ください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 茨城県水戸市の名産として知られる、ご飯のお供といえば?

A.納豆