茨城県水戸市のご当地グルメ「水戸藩餃子」に使われるのは何の肉?

茨城県のご当地グルメとして、水戸藩餃子があります。餃子に使われるお肉というと、一般的には牛や豚を連想する人が多いと思うのですが、水戸藩餃子にはちょっとめずらしいお肉が使われています。水戸藩餃子とはどのような餃子なのかご紹介します。

水戸藩餃子とは

茨城県のご当地グルメである水戸藩餃子。その味を最初に食べた人物は、徳川光圀であると伝えられています。時代劇では黄門様と呼ばれ親しまれています。水戸藩餃子の中には、鴨肉の他にも、松の実やクコの実が使われています。他の肉とは違い、鴨肉ならではの濃厚な味わいに、県内外から愛されている餃子です。茨城県では、平成5年に水戸藩らーめん会が発足されました。遥昔に徳川光圀が食べていた水戸藩餃子を再現出来たのは、水戸藩らーめん会の人々の、試行錯誤した研究の賜物なのです。

水戸藩らーめん会が再現したのは、餃子だけではありません。徳川光圀が食べたとされるラーメンも、水戸藩らーめんとして提供されています。古文書に書かれているレシピを参考に作られた水戸藩らーめんは、小麦粉とレンコンの粉を合わせて作られた麺と、五辛と呼ばれる薬味を添えるのがポイントです。五辛というのは、ニンニク、生姜、ラッキョウ、葱、ニラの事で、現在のラーメンとは、かなり異なっています。茨城県を訪れた時には、かつて徳川光圀が食べたとされる餃子やラーメンを味わうのも、観光の楽しみになるのではないでしょうか。

茨城県水戸市とは

水戸藩餃子というのは、鴨肉を使った茨城県のご当地グルメとして、多くの人に愛さています。かつて、水戸藩があった水戸市というのは、どういった場所なのかをご存知でしょうか?茨城県の中部にある大都市であり、観光地として栄えています。かつて物流は舟運なくしては成り立ちませんでした。水戸という地名は、水運の戸口という意味から名付けられたのです。その気候は、夏でも気温は上がりづらく、冬になると昼間は暖かく、夜や朝方は放射冷却の影響で、寒暖の差が激しい地域となっています。ですが、1年を通じて過ごしやすく、四季折々の風景を楽しむ事が出来ます。

茨城県水戸市の名産というと、納豆を連想する人も多いと思います。水戸納豆と呼ばれ親しまれ、かつて、源義家が奥州に向かう途中で、水戸に泊まりました。その時に、馬の飼料として持っていた煮豆が藁の中で発酵して、開けた時には糸を引いていた事から、納豆は完成したのです。それから納豆は人々に親しまれてきました。明治に入り、水戸駅前で売られ始めた事で、納豆は一気に広まっていきました。

水戸の偕楽園

鴨肉が使われているご当地グルメの水戸藩餃子が有名な茨城県水戸市ですが、水戸市の魅力はまだまだあります。その中の1つが偕楽園と呼ばれる日本庭園です。その広さは合計300ヘクタールと広く、世界でも2位に選ばれるほどです。中には美しい花々が咲き、徳川斉昭が設計を手がけた好文亭を見る事が出来ます。当時の建物に手を加えて増築されたもので、藩主の居所というよりも、庶民との交流の場でした。玄関がない事からも、徳川斉昭の人柄が伺えます。空襲で大部分は消失したものの見事に再建されています。偕楽園を訪れた時には、好文亭もぜひ見て欲しいです。

偕楽園があるのは、茨城県水戸市常磐町1丁目にあります。水戸駅から偕楽園行のバスに乗り、「偕楽園・常磐神社前」で下りると偕楽園へ行く事が出来るので、茨城県に訪れた時には、偕楽園で自然の美しさを満喫するのも良いのではないでしょうか。

茨城県でご当地グルメを食べるなら、鴨肉を使った水戸藩餃子

ご当地グルメを食べる時には、その土地の歴史を感じる事が出来るグルメは欠かせません。茨城県の水戸藩餃子は、歴史の中のレシピを再現した貴重な料理です。鴨肉の味を楽しみながら、歴史を感じるのも良いのではないでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 茨城県水戸市のご当地グルメ「水戸藩餃子」に使われるのは何肉?

A.鴨肉

Q. 300ヘクタールの面積をもつ、茨城県水戸市の庭園は?

A. 偕楽園