醤油と砂糖で作ったタレときな粉で味を付けた、茨城県大洗町名物の団子とは?

茨城県大洗町と那珂湊地区周辺だけに伝わる団子を紹介します。大正時代からこの地域だけに伝わる名物です。茨城県出身者でも知らない、食べたことがない人もいる、ご当地限定ソウルフードなのです。

団子であって団子にあらず?

みつだんごの「だんご」は、通常の団子とは違うものです。通常団子とは、白玉粉・上新粉・もち米・だんご粉などで作られて、もちもち食感のものですが、このみつだんごの「だんご」は、小麦粉で作られているのです。ですから、もちもちというより、ふんわりとした食感が特徴的です。一般的なみたらし団子と見た目は同じようなのですが、例えるならミニホットケーキを串に3つ刺してみつを絡め、きな粉をかけているという感じです。見た目は同じようですが、食べると違いは歴然です。ちょっと洋風なスイーツです。

みつだんごの意外な作り方

みつだんごの「だんご」は小麦粉を使用します。小麦粉に水を加え生地を作ります。次に焼くわけですが、たこ焼き器のような焼き方をします。たこ焼きを焼くように生地を穴に流しいれ焼きます。焼きあがったら串に刺します。

次は「みつ」の作り方です。みつはみたらしタイプの醤油を使うみつと、醤油を使わないタイプがあるようです。どちらも砂糖を煮詰めて片栗粉でとろみをつけるのですが、醤油を入れるか入れないか。醤油をいれないみつは、「大洗流」と言われ、大正時代から大洗地域に受け継がれたものらしいです。

だんごをみつにつけて、仕上にきな粉をかけて出来上がりです。見た目は本当にみたらし団子です。作り方はとてもシンプルなので自宅でちょっとしたおやつ作りに使えそうです。

名物みつだんごのご当地大洗町の観光

茨城県大洗町は太平洋大洗海岸に面しています。アクアワールド、マリンタワー、サンビーチ海水浴場など、海洋観光に適しています。日の出スポットと言われるご来光を楽しむ写真家や参拝者が多く訪れる場所もあります。「神磯の鳥居」は、平安時代に海岸の岩礁に神が降り立った地として鳥居が建てられています。この鳥居を通して海岸線からのご来光を楽しむそうです。「大洗灯柱」は、平太郎浜近くにあり、灯台としての役目を終え観光用に新たな役目をはたしています。

お買い物には、大洗漁港海鮮市場、海山直売センターいきいき、大洗漁協直営かあちゃんの店があります。海鮮焼き、生シラス丼、干物・鮮魚、地野菜販売などがあり、食べるも良し、買うも良しです。
アクアワールドを見たら、大洗漁港海鮮市場でショッピングをして、大洗漁協直営かあちゃんの店で新鮮な海鮮料理を堪能したら、大洗灯柱で海の沈む夕日をカメラに収めたら、名物みつだんごを食べましょう。買って食べて、お土産用にもテイクアウトしましょう。

大正時代から続くみつだんごですが、当時はたくさんのお店が立ち並び、あちこちで食べることができたそうですが、今食べることができるのは、2軒か3軒になってしまったようです。空前のともしびだった「みつだんご」ですが、テレビ番組で取り上げられたことで、にぎわいを取り戻しているようです。行列に並んだとしても、是非とも食してみるべき一品です。

交通アクセスは車でドライブなら常磐自動車道、北関東自動車道を利用します。電車ならJR常磐線などを利用します。他には各方面からの高速バスの利用や、大洗フェリーターミナルで船旅もできます。市内の移動に便利な循環バス「海遊号」や、じんぐりバス「なっちゃん号」もあり豊富な交通手段から自由なスタイルを選べます。

茨城県大洗町名物みつだんごは洋風団子

ご当地グルメとは、本当の地元民しか知らない激レアなソウルフードであるがゆえに、ひっそり地元民だけに愛されているものなのです。その場所は知っているし行ったこともあるけれど、それは知らなかったということがまだまだたくさんありそうです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 醤油と砂糖で作ったタレときな粉で味を付けた、茨城県大洗町名物の団子は?

A.みつだんご

Q. 平安時代に海岸の岩礁に神が降り立った地といわれる、茨城県大洗町にある鳥居は?

A. 神磯の鳥居