飛騨牛のしぐれ煮と、味噌漬けのポークが乗った岐阜県のお弁当とは?

鉄道の旅の楽しみ方のひとつとして、駅弁があげられます。駅弁にはその地方を代表する、地域性の強い食材が使われることが多いようです。今回は、岐阜県の駅弁について、詳しく確認してみましょう。

岐阜県の高山駅で販売される名物駅弁

「対決駅弁飛騨牛のしぐれ煮VS味噌漬けのポーク」は、岐阜県の高山駅で販売されている駅弁です。もともとは2009年から2010年にかけて行われた、JR東海の「冬の飛騨路キャンペーン」商品として期間限定で発売された駅弁だったのですが、その後の好評により定番商品としての継続販売が決定しました。販売当初の名称は「冬の飛騨路オリジナル弁当」となっていましたが、その後現在の名称に変更されています。製造メーカーは高山市にある有限会社金亀館で、販売価格は1,100円です。

「対決駅弁飛騨牛のしぐれ煮VS味噌漬けのポーク」には、独自の加熱式容器が使用されています。発熱体が容器の中に仕込まれており、食べる直前に付属のひもを引いてから6分程度待つことで、熱々の弁当を楽しむことができるのです。加熱式の容器を用いた駅弁は内容量が限られるケースが多いのですが、こちらの駅弁では大きめの加熱機能付き容器が使われており、ボリュームたっぷりの仕上がりとなっていることが嬉しいポイントとなっています。

メインのおかずは飛騨牛のしぐれ煮と味噌漬けのポーク

「対決駅弁飛騨牛のしぐれ煮VS味噌漬けのポーク」はその名称のとおり、メインのおかずとして飛騨牛のしぐれ煮と味噌漬けのポークの両方を楽しむことができます。飛騨牛(ひだぎゅう)は、岐阜県で生産される牛肉のブランドで、黒毛和種であること、岐阜県内で14ヶ月以上肥育されたこと、肉質等級が3以上で歩留等級がAまたはBという条件を満たすものが該当します。ただし実際には飛騨地方に牛肉の生産業者が集中しているため、飛騨牛は高山市を中心とした地域の名物となっているのです。

「対決駅弁飛騨牛のしぐれ煮VS味噌漬けのポーク」の飛騨牛のしぐれ煮は、甘辛のタレを使ってじっくりと煮込むことにより、飛騨牛の柔らかくジューシーな味わいが活かされた仕上がりとなっています。もう一つのメインのおかずである味噌漬けのポークは食べやすい一口大にカットされており、味噌の風味を活かした香ばしい味わいを楽しむことができるのです。容器に敷き詰められたご飯の上に飛騨牛のしぐれ煮と味噌漬けのポークがのせられており、いずれもタレや味噌が染み込んだご飯との相性が抜群となっています。

高山は飛騨の小京都と呼ばれる観光都市

高山駅のある高山市は飛騨の小京都と呼ばれる、歴史のある城下町です。江戸時代の元禄期までは飛騨高山藩が置かれていましたが、その後は幕府の直轄領となっています。明治維新以後は飛騨県・高山県・筑摩県(現在の長野県の南側と飛騨地方)と移り変わり、最終的に岐阜県に編入されました。現在も城下町時代の姿を色濃く残しており、年間を通して多くの観光客で賑わっています。

「対決駅弁飛騨牛のしぐれ煮VS味噌漬けのポーク」を販売する高山駅は、高山本線のほぼ中央に位置する駅です。高山本線は岐阜県の岐阜駅を出発して富山県の富山駅に至る鉄道路線であり、特急「ワイドビューひだ」をはじめとする多くの列車が運行されています。高山駅は特急の停車駅で、1日あたりの平均乗車人員1,507人(2017年度)の、飛騨地方を代表する中心駅となっています。高山駅では「対決駅弁飛騨牛のしぐれ煮VS味噌漬けのポーク」をはじめとして、「飛騨牛ローストビーフ寿司」「飛騨牛入り牛しぐれ弁当」「開運さるぼぼ弁当」などが販売されています。

飛騨牛のしぐれ煮と味噌漬けポークの食べ比べを楽しみましょう

「対決駅弁飛騨牛のしぐれ煮VS味噌漬けのポーク」は地元の名物である飛騨牛のしぐれ煮と、味噌漬けポークの食べ比べが楽しめる駅弁です。岐阜県の高山駅を訪れる機会があれば、ぜひともその味を試してみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 飛騨牛のしぐれ煮と、味噌漬けのポークが乗った岐阜県のお弁当につけられた名前は?

A. 対決駅弁

Q. 岐阜県の高山本線を走る特急列車の名前は?

A.ワイドビューひだ