岐阜県の『槌屋』などが製造している、岐阜名物のある果物を使った羊羹とは?

岐阜県は果物の生産が盛んな県です。岐阜県は地形が複雑で、岐阜県独自の果物が生育する環境が整っています。そのため、地元の果物を原材料にした銘菓も多く見られます。いったいどのような銘菓があるのでしょうか。

岐阜県は柿の名産地

岐阜県は柿の生産量が多い県の1つで、和歌山県や奈良県に次ぐ生産量を誇っています。現在日本で生産されている甘柿の中では「富有柿」の生産量が最も多いのですが、この富有柿の発祥の地は岐阜県瑞穂市です。1820年頃に、現在の瑞穂市居倉で植樹された御所柿が富有柿のもとになったと言われています。富有柿は天皇家に献上されたこともあるほど美味な柿で、瑞穂市には「富有柿発祥の地」という碑が建てられています。岐阜県は富有柿の生産量が全国2位で、富有柿の中から選りすぐった岐阜ブランド柿が「果宝柿」です。

果宝柿の選定基準は厳しく、「350グラム以上の果実」で、「樹上完熟で鮮やかな紅色」をしており、「糖度18度以上のとろけるような甘い柿」の3拍子揃った袋掛けした富有柿だけが、果宝柿として認められます。また、JA全農岐阜は岐阜県が開発した「ねおスイート」という柿を、「天下冨舞(てんかふぶ)」というブランドとして販売しています。織田信長が自身の印章に用いた言葉が「天下布武(てんかふぶ)」なので、岐阜県のブランド柿にはとてもふさわしい名前だと言えるでしょう。

「つちや」の柿羊羹とは

「つちや」は、岐阜県大垣市を拠点として菓子の製造・販売を行っている会社です。創業は1755年で、260年以上の歴史を持つ老舗として知られています。社名は「株式会社 槌屋」であり、店舗や商品名には「つちや」という屋号を使用しています。「つちや」の代表的な菓子が「柿羊羹」で、柿羊羹は直営店7店舗とテナント5店舗の合計12店舗で購入することが可能です。直営店は大垣市内に4店舗、岐阜市内に2店舗、不破郡に1店舗あります。他の地域には無い珍しいお菓子なので、お土産として観光客の人気となっています。

柿羊羹の原材料は、「堂上蜂屋柿」という干柿です。この干柿はとても甘く、繊維が少ないので羊羹の原材料にとてもマッチしています。11月ごろに収穫をした柿の皮を剥き、天日干ししたまま10日間ほどおきます。出来上がった干柿の種を抜いた後、すり潰して砂糖や寒天を煮詰めたものと混ぜ合わせ、竹の容器に流し込んで完成です。この竹の器も珍しく、柿羊羹の人気の一因ともなっています。甘くしっとりとした柿羊羹は、どこか懐かしさを感じさせてくれる銘菓です。「つちや」には柿羊羹以外にも、柿を原材料としたお菓子があります。また、岐阜名物の鮎菓子やせんべい、ダックワーズやサブレなど、他にも様々なお菓子を扱っています。

岐阜県には柿以外の特産品も豊富

岐阜県には、柿以外の名物も数多くあります。岐阜県の郷土料理としては、「高山ラーメン」や「五平餅」、「朴葉味噌」や「へぼ料理」などが挙げられます。高山ラーメンは、岐阜県北部の飛騨高山で食べられる、醤油味のご当地ラーメンです。当地では「中華そば」と呼ばれていて、のれんにも中華そばと書かれています。五平餅とは木の棒を潰したうるち米に刺し、串焼きにした食べ物です。岐阜県内でも地域によって味付けや形が違います。

朴葉味噌は、朴の木(ほおのき)の葉の上に飛騨味噌をのせ、その上にさらにネギや椎茸、肉や削り節などをのせて焼いて食べる料理です。のせる具は何でもよく、好みに合わせて楽しむことができます。へぼ料理のへぼとは蜂の子のことで、岐阜県で食べられているのはクロスズメバチの子です。岐阜県には銘菓も多く、代表的なものとしては「飛騨駄菓子」や「鮎菓子」、「ニッキ飴」や「栗きんとん」などがあります。特産品としては、「飛騨牛」や「赤カブ」、「白川茶」などが有名です。

岐阜県名物の柿羊羹を味わってみよう

柿羊羹は岐阜県の特産品なので、購入するには岐阜県を訪れる必要がありますが、最近はネットでも買えるようになっています。旅行のお土産に最適ですし、家庭のお茶うけとしても重宝します。手に入れて、柿羊羹特有の味わいを楽しみましょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岐阜県の『槌屋』などが製造している、岐阜名物のある果物を使った羊羹は?

A. 柿羊羹

Q. 次のうち、岐阜県の特産品であるお茶は?

A.白川茶