岐阜県の和菓子「みょうがぼち」で、みょうがの葉に巻かれた小麦の皮の中に入っているのは、どんな餡?

「みょうがぼち」という和菓子を聞いたことがありますか?岐阜県の名物としてお土産でも人気の高いお菓子です。ここではあまり知られていないみょうがぼちの特徴や作り方をはじめ、岐阜についても紹介していきます。

みょうがぼちとはどんな食べ物?

みょうがぼちとは岐阜県美濃地方を中心に、主に初夏に出回る郷土菓子です。主に小麦粉を使った生地の中にそら豆のあんが入り、ミョウガの葉で包んだ和菓子です。見た目は柏餅に近いです。みょうがぼちという名前はこの地方の訛りからきていて、みょうがはミョウガの葉で包んであるところから、ぼちは「餅」の意味です。また、この地域では餅は団子を指していますが、いわゆるもち米を使った団子ではありません。ミョウガの葉で包むので、家庭やお店でも製造販売されるのはミョウガの葉が手に入る初夏、5~6月の季節限定となっています。

みょうがぼちは元々、農家の各家庭で農作業の合間に作られ食べられていた和菓子でした。特別必要なものはなく、小麦とそら豆、ミョウガの葉など一般家庭で入手しやすい食材で作られていた家庭のおやつです。それが次第にスーパーや農協、和菓子店でも製造販売されるようになり、郷土菓子として広まりました。

みょうがぼちは家でも作れる?

上で書いたように、みょうがぼちは特別な食材はつかっておらず、ごく普通の食材で作られています。
みょうがぼちの作り方は以下のようになっています。
【みょうがぼち】
小麦粉に米粉(上新粉)を混ぜ、熱湯を加えて練っていきます。白玉のように弾力が出てきたらあんを用意します。
あんはそら豆を使います。乾燥させたそら豆を水につけて戻したら茹でて皮を取り除きます。これを潰し砂糖と少量の塩を加えて練ります。
先程の生地にそら豆のあんを包み、よく洗ったミョウガの葉で包み蒸し上げて完成です。

手間はかかりますが、自分で作ると美味しさもひとしおです。あんの甘さや量、粒の残し加減なども好みで調節できるので、自分で作ってみるのも楽しそうですね。
岐阜県内の和菓子店では、時期になると地元民からみょうがぼちの問い合わせが多くなるようです。それだけ楽しみにされている人気の和菓子と言えますね。買えるのが夏期の6~9月と限られているので、見つけた際には購入するのがおすすめですよ。和菓子店はもちろん、スーパーや駅の売店などでも見つけられます。

岐阜県の名物、特産品は他に何がある?

岐阜県は日本中部に位置します。海に接していない県で、周りを石川県、長野県、愛知県などに囲まれています。岐阜という名前の由来は諸説ありますが、織田信長が美濃国を攻略した際に改名したと言われています。あまり知られていませんが、岐阜県には世界遺産や名所が数多く存在していて、特に有名なのが白川村の白川郷の合掌造りです。他にも桜の名所や温泉地、祭事も数多く行われています。

岐阜県の郷土菓子としてみょうがぼちを紹介しましたが、まめ板、てっぽう焼きも郷土菓子です。まめ板は香ばしいピーナッツを飴で固めたもので、見た目よりもさっくりと食べやすいお菓子です。てっぽう焼きは細長い大福で塩気と甘みのバランスがちょうど良い人気の和菓子です。どちらも素朴な見た目と味わいで地元民からもお土産としても人気があります。他にも名物としていももち、かいもちおはぎ、栗きんとん、むかごご飯、ほおば寿司などがあります。岐阜は内陸で地域によっては冬は寒さが厳しいため、他の地域と比べると食文化もやや異なってきます。味がやや濃いめで、保存のきく調理方法の郷土料理や菓子が多く見られます。柿の葉同様、殺菌効果やカビの繁殖を抑える朴の葉は昔からよく用いられているようです。

みょうがぼちは岐阜県の初夏の味

みょうがぼちは農家の家庭でよく作られ食べられていた和菓子です。今ではスーパーや売店でも手軽に手に入りますが、夏限定なので岐阜では初夏の味として親しまれています。もし見かけた際には味わってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岐阜県の和菓子「みょうがぼち」で、みょうがの葉に巻かれた小麦の皮の中に入っているのは、どんなもので作られた餡?

A.そら豆

Q. 次のうち、岐阜県に隣接していない県は?

A.静岡県