駅弁としても人気の「開運さるぼぼ弁当」は、どこの都道府県のお弁当?

全国津々浦々、個性豊かな駅弁がたくさんありますが、ある県のご当地キャラクター「さるぼぼ」をかたどった駅弁が販売されているのをご存知ですか?その名も「開運さるぼぼ弁当」です。この縁起の良い名前のお弁当の魅力をご紹介します。

「開運さるぼぼ弁当」とはどんなお弁当?

関西、関東からの交通の便が良く、県外や海外からたくさんの観光客が訪れる岐阜県飛騨高山市。観光の拠点となっているのが、岐阜駅から富山駅に続くJR高山本線の高山駅です。常に多くの人で賑わっている高山駅の構内の駅弁屋さん「金亀館」で販売されているのが「開運さるぼぼ弁当」です。真っ赤なさるぼぼの形をした容器に、「開運さるぼぼ弁当」と書かれたカラフルな紙帯を付けたお弁当で、ご飯の上に牛しぐれ煮や錦糸卵、梅干しがのっており、海老のうま煮や椎茸にかまぼこ、煮卵などの彩り豊かなおかずがぎっしりと詰められています。赤いさるぼぼの容器はお弁当箱などに使え、小さなさるぼぼストラップも付いていて、食べた後も楽しめる、お土産としても人気のお弁当です。縁起の良い名前なので、遠方から受験生のためにと買い求めに来る人や売り切れる前にと予約をしていく観光客も多く、高山駅に立ち寄る際は先に購入するのが良いでしょう。

「さるぼぼ」は飛騨に息づくキャラクター

飛騨高山の町を歩いているとよく目にするのが、胸に「飛騨」という文字が入って黒い頭巾をかぶった真っ赤なのっぺらぼうのお人形、「さるぼぼ」です。今までにお土産にもらった方も多いのではないでしょうか。「さるぼぼ」とは岐阜県飛騨地方で昔から作られている人形で、「お猿の赤ちゃん」という名前です。災いが「去る」=「猿」という意味も込められており、地元飛騨ではご利益を運んでくれる幸運の人形として愛されてきました。現在では、岐阜県の郷土工芸品に指定されており、飛騨地方定番のお土産として様々なところで販売されています。以前は赤い「さるぼぼ」が多かったのですが、最近は黄色やピンク、青やオレンジなどカラフルな「さるぼぼ」も登場しており、色によってそれぞれ開運の効果が異なるようです。「さるぼぼ」のパッケージが可愛い「さるぼぼのたまご」という、黄味餡が入ったカステラ生地をホワイトチョコレートでコーティングしたお菓子もあり、ご当地スイーツとしてお土産にぴったりです。

まだまだある高山駅の名物駅弁と飛騨高山の魅力

「開運さるぼぼ弁当」と並ぶ名物駅弁が、「飛騨牛ローストビーフ使用しぐれ寿司」です。すし飯の上に、ご飯が見えないほどの飛騨牛のローストビーフが並べられ、しぐれ煮がのっている贅沢なお弁当で、男女問わず高山駅人気の駅弁です。また、岐阜県飛騨地方に伝わる郷土料理の朴葉にくるんだ「ほうば寿司」を駅弁にした「三食ほうば寿司」もあり、爽やかな朴葉の香りと鮭・アナゴ・エビと松茸の三種の具材の旨味がたっぷりです。「三食ほうば寿司」は手ごろなサイズのお弁当なので女性同士の旅行におすすめです。
ご紹介した駅弁が販売されている、JR高山本線の高山駅構内の「金亀館(きんきかん)」は、高山線が開通した昭和9年当時から続く老舗の駅弁屋さんです。長年この町で、旅行者の旅のお供として高山名物を取り入れたお弁当を販売してきました。海外からの観光客も多く訪れ、岐阜県飛騨高山の魅力をたくさんの人に伝えています。この「金亀館」があるJR高山駅からは、世界遺産に登録されている茅葺きの合掌造り家屋114棟が立ち並ぶ白川郷に向かう高速バス「濃飛バス」が運行されています。お弁当を食べたあとは、懐かしい日本の景色を楽しんでみてください。

岐阜県飛騨高山名物駅弁「開運さるぼぼ弁当」を食べて幸運を!

「開運さるぼぼ弁当」は、岐阜県飛騨地方で愛される開運のキャラクター「さるぼぼ」の形の駅弁です。次のお休みの日に、この真っ赤で可愛らしい「開運さるぼぼ弁当」を片手に、飛騨高山の澄んだ空気を一緒に味わってみませんか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 駅弁としても人気の「開運さるぼぼ弁当」といえば、どこの都道府県のお弁当?

A.岐阜

Q. 名物駅弁を売っている岐阜県JR高山駅構内の「金亀館」。なんと読む?

A.きんきかん