岐阜県の特産である「美人姫」とは、何の種類?

メディアなどにも取り上げられている岐阜県羽島市の「美人姫」を知っていますか?驚くほど大きく、それなのにとても甘くておいしいと評判です。その名前も話題となり岐阜県の特産品として人気を呼んでいます。

話題の「美人姫」は見た目も美人

美人姫を見た人はその大きさに驚くこと間違いありません。1粒が通常のイチゴの4倍~5倍あるのです。一般的なイチゴの重さが20g~30gであるのに対し、美人姫は大きいものだと100gを超えるものもあり、驚かされます。あまりにも大きいと、心配なのが味ですよね。味も大味なのではと思われがちですが、話題となった理由が「大きいうえに甘くて美味しい」からなのです。一般的なイチゴの糖度は10度程度ですが「美人姫」の糖度は13~16度もあるのです。色、ツヤ、甘み、大きさ、全て兼ね備えた美人姫は野球ボールと同サイズのものでは1粒なんと、5万円もするそうですよ。

人気の美人姫ですが、名前の由来は美人姫の生みの親である奥田農園の園主、奥田美貴夫さんの1字から取ったそうです。もちろん、それだけではありません。一般的にイチゴは大きくなればなるほど、横に広がっていきゴツゴツしてしまうそうです。しかし、美人姫は平ぺったくならず、大きくなっても三角すいが崩れず美しいため、この名前がつけられたそうです。

苦節13年選ばれしイチゴ「美人姫」

生産者の奥田さんは農家として40年以上、イチゴ栽培では30年以上の経験を持つ大ベテランの農家さんです。岐阜県ではもともと他のブランドイチゴが栽培されており、奥田さんも数種類の栽培をしていたそうです。しかし「イチゴを特産品にして岐阜県を元気にしたい!」と思い13年掛けてこの「美人姫」を作りました。

その栽培方法は、花を2、3個残して摘花するという方法です。通常のイチゴ栽培よりも多く摘花をすることで、より多くの栄養が集中し、残されたイチゴが大きくなるのです。他にも品質を保つために、手についている油分や汚れなどをイチゴにつけないように、収穫時は絶対に実には触らず、茎を持ってハサミで切るそうです。収穫が終われば次は厳しい選別作業です。傷のある物、形の悪いものは省かれるため、収穫した数に比べたらわずかしか残りません。そのため、ある日の選別作業では、80個中残ったのは19個のみという厳しさ。選ばれた美人姫だけが1粒ずつ丁寧に専用の薄紙に包まれ、桐箱に入ることができるのです。

美人姫は他にもジャムやジュースとして加工されています。高価で貴重な美人姫を手軽に味わいたい場合はこちらもおススメですよ。桐箱入り美人姫とともに、奥田農園のホームページで購入することができます。贈答品としても喜ばれそうですね。

イチゴは女性に嬉しい栄養が豊富

イチゴはビタミンCが豊富です。ビタミンCと言えばレモンというイメージがあるかもしれませんが、イチゴのビタミンC含有量はレモンよりも多く100g(5粒程度)で62mgあります。ビタミンCの基準量が100mgなので8粒程度食べれば1日に摂りたいビタミンCがイチゴだけで摂れてしまいます。ビタミンCはコラーゲンの生成を助けるためシミやシワを防いでくれます。抗酸化作用もあるためアンチエイジングのためにも、ぜひ取り入れたい栄養素です。また、妊娠を考えている女性に必要な葉酸も含まれます。水分が豊富で酸味もあるイチゴはつわりがある時期でも食べやすいので妊娠を希望している女性にもおススメですよ。このように女性には嬉しい効果が期待できるイチゴは、ぜひ食べて欲しいフルーツです。

特別な日にこそ「美人姫」はいかが?

美人姫は一般的なイチゴのように手軽には食べることはできません。しかし、生みの親である奥田さんの思いが詰まった美人姫は見事、岐阜県の名産品となり話題を呼びました。何か特別な日にはぜひ食べてみたい逸品ですね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 岐阜県の特産である「美人姫」とは、何の種類?

A.イチゴ