イセエビの漁獲量が三重県についで多い都道府県は?

高級食材のひとつである伊勢海老は、日本のどこで獲れるかご存知ですか?「伊勢」という名前からも、三重県の伊勢地方が有名で、漁獲量も全国トップとなっています。では、三重県についで伊勢海老の漁獲量が多い県はどこかご存知でしょうか。

伊勢海老が千葉県で獲れる理由

伊勢海老の日本国内での漁獲量は、毎年三重県と千葉県がトップを争っています。三重と千葉の両県で全国の伊勢海老漁獲量の4割ほどを占めているのです。伊勢海老の漁獲量はその年によって大きく変動します。それは、伊勢海老の幼生は日本の沿岸部で育ちますが、エサであるプランクトンを追いかけて一度外洋へ出て行ってしまうからです。そのため、外洋から日本沿岸の海流に乗って磯に帰り着いたものだけが浅い海の岩場やサンゴ礁に生息し、大きく成長して収穫されることとなります。漁獲量はその年の海流の変化に大きく左右されるのです。

千葉県の房総半島の沖合は、寒流である親潮と暖流である黒潮がぶつかって混ざり合い、栄養豊富なプランクトンが多く発生します。豊富なエサがあることから伊勢海老を筆頭にサンマ、イカ、カツオなど多くの魚介類が取れるのです。

伊勢海老が美味しく食べられる時期は?

伊勢海老漁に対する資源管理は厳格に行われており、伊勢海老の漁期は10月から4月です。禁漁期間や漁獲可能な大きさなど細かく定められています。水温の上がる5月から8月にかけては伊勢海老の産卵期・繁殖期であり、資源保護のために禁漁とされていることがほとんどです。千葉県は伊勢海老の漁場としては日本最北にあたるため、水温が下がり始めるのが早く産卵期も早く終わります。そのため漁の解禁日が全国で最も早く、新鮮な伊勢海老を味わうことができます。

千葉県の中でも夷隅東部漁協、新勝浦市漁協で獲れる伊勢海老は「外房伊勢海老」と呼ばれています。中でもいすみ市沖合の器械根で獲れる伊勢海老は、甘みが強く身がしまって美味しいと言われています。外房伊勢海老は千葉県のブランド水産物認定品に指定されており、千葉県が一丸となって宣伝活動に取り組んでいます。千葉県南部の太平洋沿岸に位置する御宿町では、毎年9月から10月にかけて「おんじゅく伊勢海老祭り」を開催しています。

おんじゅく伊勢海老祭りでは、協賛店においてオリジナルの伊勢海老メニューを味わうことができます。祭り期間中の土日祝日には伊勢海老の直売が行われます。祭りのイベント日には伊勢海老汁の無料配布、伊勢海老つかみ取りなど会場は多くの人でにぎわいます。関東近郊からも新鮮な初物の外房伊勢海老を目当てに観光客が訪れるお祭りなのです。

千葉県房総半島沿岸には、新鮮な伊勢海老を始めとした海鮮料理の店が軒を連ねています。伊勢海老のプリプリとした歯ごたえが楽しめるお刺身、出汁が香るお味噌汁にお寿司、天丼など外房伊勢海老を心ゆくまで堪能できます。また、伊勢海老だけではなく、金目鯛、アワビ、サザエといった千葉県が誇る海鮮も味わうことができます。

千葉県房総半島から眺める太平洋を楽しむ

伊勢海老の漁獲量1位の千葉県房総半島には白い砂浜が広がる御宿海岸があり、白い砂浜が2キロメートルにわたって広がる人気の観光地です。毎年夏には多くの海水浴客が訪れます。外海に面しているためサーフィンのメッカとしても知られ、サーファーが1年中訪れる海岸です。ライフセーバーが常駐し、家族連れも安心して楽しめる人気の海水浴場です。白い砂浜と青い海のコントラストが美しく写真映えも期待できます。観光客だけではなく地元の人も散歩に訪れる、多くの人に愛される海岸です。

新鮮な外房伊勢海老は、一度食べたら忘れられない美味しさ!

千葉県の豊かな漁場が誇る外房伊勢海老。気軽に食べることのできない高級食材ですが、栄養豊富な海で育った千葉県のブランド水産物認定品です。外房の美しい海を眺めながら、伊勢海老を味わってみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. イセエビの漁獲量が三重県の次に多い都道府県は?

A.千葉県