全国的にも人気の、福島県のご当地ラーメンとは?

福島県のご当地ラーメンをご紹介します。全国のスーパーマーケットでも広く販売されるようになるほど人気のラーメンです。今回は、そのラーメンの特徴や福島県の魅力について解説していきましょう。

会津地方にある喜多方市が発祥

喜多方ラーメンは、福島県の会津地方にある喜多方市が発祥です。喜多方ラーメンを初めて作ったとされるのが、喜多方市にある源来軒というラーメン店。昭和2年に藩欽星が創業した源来軒では、本格的な支那そばを屋台で売り始めました。これがきっかけになり、市内のさまざまな食堂がラーメンの販売を開始し、今や、まこと食堂や坂内食堂などは、喜多方ラーメンの老舗として知られています。喜多方ラーメンの特徴は、縮れた麺にあり、12番や14番の切刃番手を使って麺を切るのが、このラーメンのスタイルです。

やや太めの麺は柔らかく適度なコシがあり、スープとのなじみがよいのが特徴になっています。喜多方ラーメンの場合、スープのテイストは店によって異なります。醤油ベースのとんこつスープは定番。このほか、煮干しを使ったスープ、みそ味、塩味などのさまざまなバリエーションがあります。人気が高まってからは、インスタントで楽しめる喜多方ラーメンが全国で発売されています。麺をゆで、温めたスープや具材と合わせるだけで本格的な喜多方ラーメンを気軽に食すことができるのが、インスタントの商品の良さです。これに野菜やチャーシュー、ネギなどを入れれば、栄養のバランスがよい1品になります。

こちらのご当地ラーメンの人気がとくに高まるのが、肌寒くなる冬の季節です。温かい喜多方ラーメンは、寒い季節にもピッタリのご当地グルメです。喜多方ラーメンは、地元の喜多方市の人からも大人気。多くの人が、お気に入りの店を見つけてリピートしています。福島県田村郡小野町のリカちゃんキャッスルでは、オリジナルの喜多方ラーメンを購入することもできます。日本三大ラーメンに数えられる喜多方ラーメンには、有名人にもファンが少なくありません。そんな喜多方ラーメンの代表的なメーカーとしては、有限会社小西製麺などが挙げられます。

喜多方ラーメンのふるさと「福島県」ってどんなところ?

東北地方の南側にある福島県は、喜多方市がある会津地方、郡山市や福島市がある中通り、いわき市がある浜通りの3つのエリアに分かれています。面積が広い福島県は、エリアによって気候が変わるのが特徴になっています。比較的温暖なのが、太平洋に面した浜通りです。内陸の会津地方は、冬の気温が低く、豪雪地帯として有名です。会津地方は、江戸時代には日光街道の通り道でした。宿場町として栄えた大内宿は、福島県の観光スポットの1つになっています。県の名産品として知られるのが、桃や梨、りんごなどのフルーツです。小名浜港でとれるあんこうも、名産品の1つに挙げられるでしょう。

福島県の人は、郷土愛が強く努力家の傾向があります。喜多方市でも「蔵のまち喜多方 老麺会」が発足し、地域おこしの活動が行われています。喜多方ラーメンの商標登録をめぐって行われた裁判などは、ニュースでも取り上げられました。喜多方ラーメンなどの福島県の名産品が並ぶのが、東京の日本橋にある「日本橋ふくしま館MIDETTE」です。こちらのアンテナショップでは、福島県のゆるキャラである「キビタン」のマスコットなどが販売されています。

ちなみに、俳優の西田敏行やタレントの伊東美咲などは福島県出身。東北新幹線や常磐線で東京からもスムーズにアクセスができるため、日帰り旅行などで福島県を訪れる人もたくさんいます。

福島県のグルメが満喫できる喜多方ラーメン

地域のグルメは、その地方に興味を持つ1つのきっかけになってくれます。喜多方ラーメンはアンテナショップなどでも手に入りやすく、気軽に味わえるご当地グルメです。福島県に旅行に行く機会があれば、ぜひ本場の味にトライしてみましょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 次のうち、福島県のご当地ラーメンはどれ?

A.喜多方ラーメン

Q. 福島県のラーメン「喜多方ラーメン」といえば、次のうちどれ?

A.醤油ラーメン

Q. 一般的な「喜多方ラーメン」に使われる麺は、次のうちどれ?

A.太麺

Q. 県の鳥をモチーフにした、福島県のゆるキャラは?

A.キビタン