福島へ行くなら食べてみたい!人気のブランド豚とは?

福島県の特産品になっているブランド豚を紹介します。脂身に甘みがあり柔らかくおいしいと評価されています。しかし、おいしさだけではなく、体にも良い成分も豊富に含まれています。

α-リノレン酸が肉をおいしくする

エゴマはシソ科の一年草で、福島県では昔からエゴマの生産が盛んに行われてきました。そのエゴマを使って開発されたのが、福島県オリジナルのブランド豚うつくしまエゴマ豚です。福島県畜産試験場がおよそ5年にわたり研究開発を行い、2002年に技術を確立し「うつくしまエゴマ豚」と命名されました。徹底したブランド管理がされていて、「うつくしまエゴマ豚普及協議会」が認定した生産者が育てた豚だけが、うつくしまエゴマ豚として流通されています。

福島県の系統豚であるフクシマLなど、3種類の豚を交配して生まれたうつくしまエゴマ豚は、出荷前の1ヵ月間エゴマの種を混ぜた飼料が与えられます。この時に与えられるエゴマがうつくしまエゴマ豚のおいしさの秘訣になっているそうです。エゴマにはα-リノレン酸という成分が豊富に含まれています。豚がエゴマを食べる事でエゴマに含まれているα-リノレン酸が肉に入り、その為に柔らかくすっきりとした甘みのある脂身になるのです。

このα-リノレン酸は人間の体には欠かせない成分なのですが、体内で作り出す事は出来ません。食品から摂取するしかない為、必須脂肪酸と呼ばれています。必須脂肪酸の中にはリノール酸という物もあります。α-リノレン酸とリノール酸は4:1のバランスが理想的な必須脂肪酸の摂取バランスなのですが、うつくしまエゴマ豚はその理想的な摂取バランスに近いという事が分かっています。α-リノレン酸は生活習慣病に効果があるとされており、うつくしまエゴマ豚には従来の豚よりも約4倍のα-リノレン酸が含まれているそうです。

また抗酸化作用のあるビタミンEも多く含まれていて老化予防の効果も期待できるのではとも言われています。うつくしまエゴマ豚は通販でも購入出来るので、家でエゴマ豚のおいしさを堪能する事も出来ます。

他にもいっぱいある名産品

福島県で豚肉を使った料理といえばソースカツ丼が有名です。丼ご飯の上にキャベツの千切りをのせ、その上にソースに浸したカツをのせた食べごたえのある一品です。ソースカツ丼は戦後洋食屋から広まった料理という事ですが、その起源はハッキリとはわかっていません。会津若松のB級グルメとして地元の人達に親しまれています。ソースカツ丼をあつかっている店は多くあり、その中にはうつくしまエゴマ豚を使ったソースカツ丼を提供している店もあります。

福島ではエゴマの生産が盛んに行われてきたという事ですが、エゴマとはどのような物なのでしょうか。エゴマは健康への効果が高く、食べると十年長生きすると言われたことから「じゅうねん」と呼ばれるようになったそうです。うつくしまエゴマ豚以外にもエゴマを使った特産品があります。エゴマを絞って作られたエゴマ油は美容や健康にいいと話題になりました。エゴマ油は熱に弱いので火を通さずに、生のまま料理に直接かけるのがおすすめです。その他にはエゴマをすり潰し、味噌や砂糖で味付けをしたじゅうねん味噌もあります。

じゅうねん味噌は野菜に和えたりなど様々な使い方が出来ます。じゅうねん味噌を使った南会津の郷土料理「しんごろう」は、すり潰したうるち米を丸めてじゅうねん味噌塗って火で炙った物です。その昔もち米を買えなかった代わりに、うるち米を使った事で生まれた料理だということです。

柔らかくてすっきりとした脂身を味わって欲しい!

うつくしまエゴマ豚は福島県内などの飲食店で、提供されています。豚肉特有の臭みがなくすっきりとした甘みのある脂身、赤身と脂身のバランスのよさは様々な料理に合います。うつくしまエゴマ豚をぜひ一度味わってみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 次のうち、実在するブランド豚の名前は?

A.うつくしまエゴマ豚