千葉県の山奥『ラーメン八平』で食べられる、カルト的な人気のご当地ラーメンとは?

千葉県の山奥に、カルト的な人気を誇るご当地ラーメンがあります。とにかくパンチの利いたラーメンで、たまねぎ・にんにく・にらといったスタミナがつく食材をたっぷりと使用しています。今回は、そのラーメンを詳しく紹介していきます。

わずか3店舗ながら千葉県を代表するご当地ラーメン

そのラーメンの名は「アリランラーメン」といいます。アリランラーメンは、竹岡式ラーメン、勝浦タンタンメンと並ぶ千葉県の人気ラーメンです。しかし、他の2つに対して店舗は少なく、その数は3店。しかもその3店は親族で経営されているのです。小規模にもかかわらず一部のラーメンファンの間から絶大な人気を誇るアリランラーメンは、それだけハマるラーメンと言えるでしょう。

アリランラーメンの特徴はとにかく精力に良いとされる食材をこれでもかと使用していることです。アリランラーメンの名前の由来は昔韓国にあった「アリラン峠」からとっています。その峠を越えるにはとにかくスタミナが必要だったそうです。アリランラーメンを始めた「八平の食堂」の近くにも峠があるので、峠を越えられるくらいスタミナがつくラーメンがつくられることになりました。

アリランラーメンでまず目を引くのが、チャーシューメンと言わんばかりに盛られたチャーシューです。そして、スープにはたくさんのタマネギとニラが浮いており、一杯のラーメンに対してニンニクが2、3片使われているといわれます。これらの野菜は仏教における禁葷食(きんくしょく)に当たります。臭いの強い野菜は、内臓に活力を与えて悟りを開く邪魔になるとされてきたのです。アリアンラーメンの具材は、このような教えがあるほど人にスタミナを与えてくれるのです。

味のほうは醤油ベースのピリ辛スープで、麺は中太。チャーシューとタマネギはとろとろに柔らかくなっています。アリランラーメンは、たくさんの野菜をスープと一緒に食べるというのが一般的な食べ方になります。一度食べてやみつきになったという方も多いそうです。

「アリランラーメン」を食べられる3店舗を紹介

本場のアリランラーメンは「八平の食堂」「ラーメン八平」「味覚」、これら3つの店舗で食べることができます。他にもアリランラーメンに似たラーメンを出しているお店はありますが、ラーメン通の間ではアリランラーメンといったらこの3店という意見が根強くあるようです。ここでは、それぞれの店舗の特徴を紹介してきます。千葉県長生郡長柄町にある「八平の食堂」は、アリランラーメンを最初に販売し始めた店です。3店舗のなかではスープの醤油が一番濃いのが特徴です。重そうな見た目に反してそれほど脂ぎってはおらず、つるっと食べられます。ニンニクの風味もしっかりと利いており、ガーリックチップも一緒に入っています。

「ラーメン八平」は古民家を改装した店で、その外観は江戸時代の茶屋を連想させます。スープは醤油ベースで甘みと酸味のバランスが取れた味わい。タマネギが細かくカットされているのが特徴です。チャーシューの枚数は5枚で、噛めばジューシーな肉汁が出てきます。麺は柔らかめという意見もあります。

3店舗のなかでもっともアクセスしやすいのが「味覚」です。小湊鉄道線「上総牛久駅」から約1.2kmのところにあります。特徴は、他の2店舗よりもスープの辛みが強く、麺は一番細くなっている点です。すりおろしたにんにくがたっぷりと入れられ、タマネギ、ニラに加えて白髪ねぎがトッピングされています。注意点としては「ありらんラーメン」にはチャーシューが入っていません。「ありらんチャーシュー」を頼むとチャーシューが3枚入ったラーメンが出てきます。※「味覚」は2019年9月30日をもって閉店となりました。

あなたもアリランラーメンの虜になるかも?

アリランラーメンは、わざわざ県外から車でやってくる人もいるくらい人気があります。そのおいしさを堪能するには実際に食べてみるのが一番です。千葉県に観光に行く機会があれば、試しに食べてみてはどうでしょうか。やみつきになるかもしれません。

ザ・ご当地検定の問題

Q.千葉県の山奥『ラーメン八平』で食べられる、カルト的な人気のご当地ラーメンとは?

A.アリランラーメン