芝麻醤を使わない醤油ベースの味が特徴の、千葉県のB級グルメとして有名な麺料理とは?

めん類は日本人に人気のある料理でラーメンをはじめそばやうどんなど、老若男女に幅広い人気があります。めん類がご当地グルメとなっている地域も多いですが、今回は千葉県の名物麺料理をご紹介します。

ゴマを使わないのが特徴のタンタンメン

千葉県勝浦市のご当地グルメとして全国的にも知られているのが勝浦タンタンメンです。勝浦市がほこるB級グルメとして市民にも広く愛されています。勝浦市は千葉県の南東部に位置する町で市の南部が太平洋に面していて、漁業がさかんな町として有名です。漁業とタンタンメンは一見関係がないようにも思えますが、実はタンタンメンと地元で行われている漁業には密接な関係があります。漁業は一年を通して海の上で魚をとる仕事のため、働いている人の体が海水で冷えやすくなるからです。夏場ならばまだ気温が高くて動きやすいのですが、問題になるのが気温の低くなる季節です。海水も空気も冷たく海の上で一仕事を終えた後には、体をしっかりと温める必要がありました。

そんな勝浦の漁業関係者に人気があったのがタンタンメンです。タンタンメンは食べると体を温めることができることから、仕事を終えた漁師にとっても最適な食事でした。海の中に潜って仕事をする地元の海女さんにとってもタンタンメンは向いている食事で、冷えた体を温めることができる食事は、仕事のための英気を養うことができる優れた食べ物でした。こうした理由から、タンタンメンは勝浦市で幅広い世代の人に人気があったのですが、地元の名物料理として盛り上がってきたのは2011年以降のことです。

勝浦タンタンメンはその味にも特徴があります。通常のタンタンメンはゴマを使用して味を調えることが一般的なのですが、勝浦タンタンメンはゴマを使わないで味を作っていることが大きな特徴です。ゴマを使用しないことで、他の地域のタンタンメンとは異なった、勝浦独自の味わいが作り出されています。ゴマのかわりに勝浦タンタンメンで味付けに使用されているのがラー油です。ラー油をゴマのかわりに使用することで、ラー油独特の良い香りがスープにも広がり、食欲をそそる風味があるのが特徴です。めんとラー油の相性も良いので、どんぶりの中で味のハーモニーを作り出しています。

勝浦タンタンメンはスープの味わいにも特徴があります。味つけのベースに使用されているのはしょう油で、しょう油はラー油のとの相性も良いため、食べやすいのが人気の理由です。市内にある多くの飲食店でもしょう油をベースにしたタンタンメンがメニューとして広く出されているのですが、中には味噌をベースにしたタンタンメンを出しているお店もあります。上にのせられている具材もお店によって異なっていますが、勝浦タンタンメンの一般的な具材として多くのお店で使用されているのが玉ねぎです。みじん切りにした玉ねぎを加えることで、栄養のバランスもよくなり、野菜のうまみがスープに加わっています。ひき肉を具に使うのも勝浦タンタンメンの大きな特徴で、玉ねぎとひき肉の絶妙なコンビネーションが、メンやスープの味をさらに引き立てています。

勝浦タンタンメンが勝浦市のご当地グルメとして広く知られるようになったきっかけの一つは、全国のB級グルメを集めたイベントです。全国各地から集められた多くのご当地グルメの中で、勝浦タンタンメンはゴールドグランプリやシルバーグランプリを受賞した実績があり、勝浦市の名物グルメとして県内だけでなく、日本各地に知られるようになりました。

勝浦タンタンメンを味わいに出かけよう!

千葉県勝浦市のご当地グルメである勝浦タンタンメンは、B級グルメの大会でも優秀な成績を獲得した実績を持つ名物料理です。一年を通して海の上で働いている地元の漁師や海女さんにも人気で、観光客も市内の飲食店で手軽に味わうことができます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. ゴマや芝麻醤を使わない醤油ベースの味が特徴の、千葉県のB級グルメとして有名な麺料理は?

A.勝浦タンタンメン

Q. 千葉県のB級グルメ「勝浦タンタンメン」の特徴は?

A.ゴマを使わない