青森県の名産品「福地ホワイト六片種」って何?

青森県の名産品「福地ホワイト六片種」をご紹介します。福地ホワイト六片種は、最高品種として知られています。いったいどんな特徴があるのでしょうか。

厳しい冬を乗り越えて作られる高い品質

りんごならフジや王林、じゃがいもなら男爵やメークインというように、農作物にはそれぞれ品種がありますが、福地ホワイト六片種もにんにくの1品種です。雪のような美しい白さと、原産地である青森県南部町福地地区(旧福地村)の地名をとって、福地ホワイト六片種と名付けられました。福地ホワイト六片種は1片が大きく、色は雪のように白く、身は引き締まり糖度が高いのが特徴です。1玉がきっちり6片に分かれているわけではなく、だいたい4〜6片でできています。福地ホワイト六片種は福地村の隣にある田子町で普及し、現在は県南全域で栽培され、にんにくの最高級ブランドとして知られています。

この地域でにんにくの栽培がさかんになった背景には、厳しい冬の寒さがあります。秋に植えられたにんにくは、土の中で冬を越し、春に収穫を迎えます。雪に覆われた土の中で、糖度を蓄えながらじっと春を待つのです。そのため福地ホワイト六片種は、ほかのにんにくの品種に比べて甘みがあり、身が引き締まって味も濃厚になるのです。風味を加える食材として使えば料理のおいしさがいっそう引き立ち、ほかのにんにく品種に比べて粒も大きくえぐみが少ないので、丸ごと揚げるなどしてにんにく本来の味を楽しむ調理法もおすすめです。

白黒にんにくで健康促進!

生活習慣病の予防食としてもにんにくは注目されています。にんにくの匂い成分でもあるアリシンは強い抗酸化作用があり、体内の免疫作用を増強させることで体の機能を高め、血液の循環を良くすることで、風邪などの病気の予防に役立つといわれています。血行が促進されることで、冷え性や肩こりなどの改善につながります。また、にんにくの有効成分である硫黄化合物には、 血液をさらさらにする効果があり、血圧の上昇を抑え、血中コレステロール値を下げる効果も期待できます。

にんにくの健康促進パワーをさらに進化させた黒にんにくも人気です。白いにんにくを、高温・高湿に保った環境で3〜4週間置き、じっくり熟成させることで黒くなるのです。熟成して黒くなったにんにくは、生のにんにくにはわずかしか含まれないSアリルシステインやシクロアリイン、ピログルタミン酸が増し、糖度が増え、まるでドライフルーツのような食感に生まれ変わります。製造過程で食品添加物を一切使わないので、高品質な福地ホワイト六片種 は黒にんにく作りにも欠かせない存在となっています。

にんにくを買うなら「道の駅しちのへ」へ

福地ホワイト六片種が栽培されている青森県の南部地方は、自然豊かな観光地でもあります。有名な観光スポットである十和田湖や奥入瀬渓流をはじめ、地域のいたるところにかけ流しの温泉があり、豊かな農作物と海の恵がもたらした郷土料理も楽しめます。2010年には馬産地として知られる七戸町に、東北新幹線(北海道新幹線直通)が停車する「七戸十和田駅」が完成し、この地域の観光の新たな玄関口となりました。青森県名産のにんにくを買いたいのならば、この七戸十和田駅の近くにある「道の駅しちのへ」がおすすめです。地元の企業や農家が作った黒にんにくや、近隣の農家で栽培されたにんにくがネットに入った状態で売られています。また、青森県内のお土産品がそろい、馬肉ラーメンや七戸の郷土料理・けいらん(胡桃団子の入ったにんにくすまし汁)も食べられます。

美味しい料理の影には福地ホワイト六片種あり

国産にんにくは海外産のにんにくよりも高価ですが、その分味が良く高品質です。一流レストランンのシェフが、最高級の福地ホワイト六片を求めてにんにく農家を訪れるケースもあるそうです。青森県産のにんにくが、おいしい食事を支えているのです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 青森県の名産品「福地ホワイト六片種」といえば、どんなものの種類?

A.ニンニク