青森県の「黒石つゆ焼きそば」で、一般的なトッピングに使われる食材とは?

青森県の中央部に位置する黒石市といえば黒石つゆ焼きそばです。ソースたっぷりの焼きそばに、そばつゆなどをかけて食べるスタイルは全国区となっています。ここでは黒石つゆ焼きそばの歴史や特徴、さらには街おこしの活動について紹介します。

昭和30年代からあるご当地グルメです

青森県には数多くのご当地グルメがありますが、黒石市には黒石つゆ焼きそばと呼ばれる名物があります。黒石市に来たら是非食べて欲しいご当地グルメです。黒石つゆ焼きそばは昭和30年代に街の食堂でソースたっぷりの黒石焼きそばに、そばつゆをかけたのが始まりだと伝えられています。そのお店では学校帰りの子供たちに、冷たくなった焼きそばの上に温かいそばつゆをかけて食べさせたことが由来です。

最近ではそばつゆだけではなく、ラーメンスープなどをかけた様々な黒石つゆ焼きそばが存在します。スープに絡む濃厚なソースの香りがたまらないくせにある味わいが評判です。麺は太く平たい太平麺が使われていて、モチモチした食感で食べごたえ十分。そして黒石つゆ焼きそばには、揚げ玉がトッピングされているのが大きな特徴です。その様子はまるでたぬきそばのようだという声もあります。濃厚な味とボリュームある内容で徐々に地元に根付き、黒石市伝統のB級グルメとして70店舗以上が提供するようになりました。

黒石つゆ焼きそばのあれこれ

焼きそばといえば静岡県の富士宮焼きそばをイメージする人が多いです。しかし、黒石市にある焼きそばの人口当たりの店舗数は、富士宮市よりも上回っています。これは、昔から焼きそばが地元に根付いている証拠でもあります。やがて旅番組などでも黒石つゆ焼きそばが取り上げられるようになり、黒石市は焼きそばの街として全国的にも知られるようになってきました。

さらに黒石の焼そばを地元の街おこしに活用したいという思いから、2007年にはやきそばのまち黒石会が発足します。この会は、黒石やきそばを提供している飲食店などの店主などが中心になって活動を行っています。そして2010年代にはやきそばのまち黒石会から、黒石つゆやきそばHAPPY麺恋ジャーに名称を変更しました。

積極的な街おこし活動を展開しSNSなどを活用して、黒石つゆ焼きそばの魅力を全国に発信しています。また観光客向けに焼きそばマップを発行したり、B級グルメグランプリを運営している団体に加盟したりしています。2008年に行われた調査では、黒石つゆ焼きそばによって得られた経済効果は約10億円にもなるとされています。

青森県黒石市とはどんなところ?

青森県の中央部に位置する黒石市は、弘前から弘南鉄道弘南線に乗って約30分の場所に位置します。この街には江戸時代の面影が残り、歴史を感じる木製のアーケードがあります。黒石市街地の中通りに沿ってある木製のアーケードはこみせと呼ばれています。こみせは江戸期の藩政時代、夏の日差しや冬の吹雪から人々を守るために考案されました。時間が止まったような風景が人気で、日本の道100景にも選ばれている通りです。こみせ通りには地元の特産品を集めた売店や、黒石つゆ焼きそばなどご当地グルメを味わえる売店などが営業しています。

黒石市では毎年8月中旬に、黒石よされと呼ばれる祭りが行われます。これは、徳島県の阿波踊りや岐阜県の郡上踊りと並ぶ日本三大流し踊りの1つです。エッチャホー、エッチャホーの掛け声に合わせて、雀に稲穂の浴衣を身にまとった約4,000人の踊り子たちが一斉に市内の中心商店街を流し踊りにて踊り歩きます。津軽三味線や太鼓に合わせて舞い踊る姿は、ものすごく迫力があります。そして、時々観客も巻き込んでの回り踊りがあり、これも実ににぎやかです。

黒石つゆ焼きそばを食べに黒石市へ行ってみよう

江戸時代に作られたアーケードが残る歴史ある黒石市。黒石名物黒石つゆ焼きそばは、一度食べたら病みつきになるB級グルメです。市をあげて積極的にPRしていて、知名度も上がっています。黒石に行った際は、是非黒石つゆ焼きそばを味わってみましょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 青森県の「黒石つゆ焼きそば」で、一般的なトッピングに使われる食材は?

A.揚げ玉