富山県の「氷見カレー」の必須条件となる食材とは?

以前テレビでも話題となった氷見カレーを知っていますか。氷見カレーは富山県氷見市で生まれた旨味とコクたっぷりのカレーです。その人気から今では多くの方が現地に訪れるほどです。ここではその人気の氷見カレーについてご紹介します。

氷見カレーとは?

今では全国的にも有名になっている氷見カレーですが、以前までは知らない方も多かったのではないでしょうか。もともと氷見カレーは今ほど周知はされていなかったのですが、2008年TBS系列のランキンの楽園で1位のカレーとして紹介され全国的に知られるようになりました。現在では町おこしのためのB級グルメ品としても人気で、多くの方に愛されています。その人気は富山県民だけにとどまらず地方からわざわざ食べに来る方もいるほどです。氷見カレーのなかには野菜をふんだんに使用したメニューもあり、他のカレーにはあまりない色鮮やかな色彩が特徴です。また、現地で育てられたブランド牛、氷見牛や富山の特産として有名な氷見産煮干しが入っているため、他のカレーとはまた違った芳醇な香りやコクを生み出します。ちなみに「氷見産の煮干しを使用すること」は氷見カレーの必須条件です。

氷見牛は分かりますがカレーと煮干しって意外な組み合わせだと思いませんか。相性が悪いのではと思う方もいるかもしれませんね。しかし煮干しは古くから日本人に好まれ、さまざまなメニューに使われてきた食材で今でも欠かせない出汁の一つです。そのため、カレーに加えても違和感がなく、むしろより日本人に好まれる味になります。今では、その人気から氷見カレーはレトルトカレーとして商品化され、好きな時に食べられるようになっているのです。

氷見には新鮮な海の幸がいっぱい

氷見カレーに欠かせない食材である氷見産煮干しですが、旨味がたっぷりで栄養豊富だといわれています。 そのためカレーには最適な食材なのです。富山県氷見市は日本海側に位置し漁業が盛んな県としても有名ですよね。煮干しになる小魚はもちろん海老やズワイガニ、イカ、サザエ、マダイなど他にもさまざまな魚介類が豊富に獲れます。日本海にはおよそ3400種類の魚介が生息しているといわれていて、その種類の多さは他国の漁師も羨むほどです。煮干しには主に青魚が多く、なかでもイワシは不飽和脂肪酸が豊富であるため体にもよいとされています。しかしその分酸化しやすく魚臭くなってしまうこともあるため、管理には注意しなければなりません。氷見カレーで使用する氷見産煮干しの場合、鮮度も良く保存状態も良いため魚臭さがなく、カレーだけでなくさまざまな料理に使用されています。

このように新鮮な海の幸を煮干しにできるのは恵まれた立地の氷見ならではといえるでしょう。

氷見のブランド牛、氷見牛

氷見カレーの魅力は氷見産煮干しだけではありません。カレーには欠かせない肉には現地ブランドである氷見牛を使用しています。氷見牛は飛騨牛や神戸牛などに比べて知名度は低いですが、最高等級A5ランクの比率が高く定評のあるブランドです。また、知名度はないものの氷見牛は近畿の品評会では1、2位を争うほどの品質で、業界からも一目置かれています。これほど品質の良い牛を育てるには氷見の自然豊かな環境はもちろんですが、それ以上に農家の方々の努力があったのでしょう。氷見牛は脂の旨味と甘みがたっぷりでカレーには最適な食材です。煮込めばまろやかなコクとなり、美味しさもアップします。また濃厚でありながらスッキリした味わいは食べる者を飽きさせません。何度食べても食べやすい氷見カレーは、多くのリピーターからも支持を得ています。

現地で氷見カレーを堪能してみよう

氷見カレーはレトルトカレーとしても商品化されていますが、現地の氷見カレーには現地でしか味わえない魅力があります。気になる方は現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 富山県の「氷見カレー」の必須条件となる食材といえば?

A. 氷見産煮干し