トビウオをすり身にして揚げたカツを使用した、鳥取県琴浦町の郷土料理は?

鳥取県琴浦町は日本海に面した漁業が盛んな町です。水揚げ漁が多く「町の魚」に認定されているのがトビウオ。6~8月が旬のため、「夏を告げる魚」としても知られています。トビウオは一般的に刺身で食べられますが、琴浦町では馴染み深いトビウオを使った産地ならではのグルメもたくさんあります。

「あごカツカレー」って?

「あご」とは「トビウオ」のことで、山陰(鳥取県・島根県)と九州の博多や長崎で呼ばれています。味わい方は刺身や干物、つみれなどさまざま。産地である琴浦町には、あごを使った産地ならではのグルメもたくさんあり、その中の1つ「あごカツ」は、骨ごとすり身にしたあごに衣を付けて揚げたもの。外はサクサク、中はしっとり柔らかで、あごのうま味がぎっしり詰まった一品です。そのあごカツを、あご出汁入りのカレールーを使ったカレーライスにのせたのが「あごカツカレー」です。簡単に説明するなら、カツカレーのカツの代わりに「あごカツ」が使われているものですが、カツカレーより軽めな食感で、しかし風味はさらに感じられます。ご当地グルメとしてB級グルメのコンテストなどにも出場し、注目も集まっているのです。

あごカツカレーを食べてみよう

あごカツカレーは、JR八橋駅から歩いて5分程のところにあるレストラン「グレイン」で提供されています。ハンバーグや魚料理、地元の東伯和牛を使用した肉料理など本格的な洋食メニューや、お子さんにも人気のパスタやオムライスなど、たくさんのメニューがある中、あごカツカレーは人気のメニューの1つ。たっぷりのカレールーの上に、あごカツとトマトとブロッコリーがトッピングされていて、盛り付けも美しく食欲がそそられます。あごカツは一見するととんかつそのもの。さっそく食べてみると外がサクサク、中身は凝縮したあごのうま味が感じられます。少し甘めのカレールーともよく合い、ごはんとの相性もばっちり。スパイスやソースを使って味変することもできます。ボリュームがあって食べ応え十分で、人気が上昇中なのも頷けます。

石と波の開運と癒しのパワースポット「鳴り石の浜」

琴浦町は鳥取県中央部に位置しています。その名の由来は、神代の昔、天照大神が派遣した言問い(こととい)の使いがこの場所に降り立ったという伝説から。町の海岸一帯が「言(こと)ノ浦」と呼ばれるようになり、その後「琴ノ浦」と呼ばれるようになったとされています。また別に、寄せては返す波の音が琴を弾く音のようであったから、という説もあります。

そんな琴浦海岸の西に位置する、花見海岸はまるで石の絨毯を敷いたかのように、遠くまで丸い石が続いています。この石は「ごろた石」といい、楕円形のものがこれだけ集積している自然海岸はとても珍しいとのだとか。海が荒れる日には打ち寄せる波によって、これらの石がぶつかり合い独特の響きが聞こえる「鳴り石の浜」と呼ばれています。丸石が波にもまれて「カラコロ」と音をたてる浜として全国から注目され「よく鳴る」→「良くなる」ということから、「運気がよくなる」「体調がよくなる」「成績がよくなる」「売り上げがよくなる」「頭がよくなる」…などと色々な事がよくなる、願いが叶うパワースポットとしても有名な場所です。海岸で拾った石に願い事を書いき、それを海に流すと願いが叶うともいわれています。また四季折々の表情をみせてくれ、美しい夕日も眺められます。オフシーズンにゆったりと、波の音とそれが奏でる石の音を聞きながら、夕焼けを眺めれば癒やされること間違いなし。またすぐそばの「鳴り石カフェ」(金・土のみ営業)では、地元食材を使用し地元の主婦が作る、ランチが何とワンコイン500円で食べられます。限定20食なのでお早めに。

ザ・ご当地検定の問題

Q. トビウオをすり身にして揚げたカツを使用した、鳥取県琴浦町の郷土料理は?

A. あごカツカレー