栃木県のご当地グルメ「いもフライ」に使われるいもは?

栃木県佐野市の名物、いもフライをご存知でしょうか?佐野で生まれたゆるキャラのさのまるが腰にさしているのが、いもフライです。ご当地グルメのいもフライについて、紹介します。

独特のもちもち食感

佐野の名物の一つであるいもフライは、ひと口大にカットしたじゃがいもを串に数個指してフライにしたスナックです。揚げたてはカリカリのフライですが、特製のソースをじゃぶじゃぶかけるので食べるときにはしっとりしています。フライといえば、熱々のうちにサクサク食べるのが一番です。ところが佐野のいもフライは、衣がしっとりしているのがおいしさの秘密。冷めてもおいしいので、まとめ買いする人が後を絶ちません。

たっぷりソースがかかったいもフライは、衣のしっとり感に加えて不思議なもちもち感が特徴です。じゃがいもを揚げただけでこんなにもっちりするものかと、初めて食べた人は驚くほど。クセになるもちもち食感は、じゃがいもと衣の密着した部分に秘密があります。普段は揚げ物をあまり食べない人でも、いもフライは別格。1本では足りずに2本3本と後をひいてしまうのは、独特の食感と甘すぎないソースのバランスが絶妙だからです。

市内に20箇所以上もあるいもフライ専門店

いもフライは、じゃがいも作りが盛んだった佐野市で戦前から食べられていたといいます。お米の代わりにじゃがいもが食べられていたというほど普及していた食べ物で、リヤカーに鍋や食材を積み込んでいもフライを売り歩く商人の姿も見られたようです。戦時中はじゃがいもすら配給になったため、いもフライ屋さんも休業。戦後になって復活すると、お祭りや運動会などにもいもフライ屋さんが出て再び地元の人に愛されるおやつになったのです。

佐野市にはいもフライをアピールする会があり、協賛するいもフライ専門店が市内に20店以上も点在しています。佐野のゆるキャラとして人気のさのまるも、頭にもう一つの佐野の名物ラーメンの丼をかぶっていもフライを2本腰にさしているのがトレードマークです。いもフライマップもあり、はしごすることもできます。いもフライにかけられているソースは、佐野市にある2つのメーカーが主力です。さのまる印のソースもあり、いもフライと一緒にお土産にして追いソースをかけるのもおすすめです。

厄除け大師とアウトレットモールで有名な佐野市

いもフライ屋さんは、東武線の佐野駅前を中心に市内に多数点在しています。1本からでも買えるので、何店舗もはしごしながら佐野の観光をしてみてはいかがでしょうか。栃木県佐野市は、県の南西部です。竹を使って打つシコシコ麺が特徴の佐野ラーメンやアウトレットモールの町としても知られていますが、年末になると周辺地域でテレビCMが流れる厄除け大師もよく知られています。佐野駅の裏には江戸時代に築城された佐野城址があり、広々とした公園になっています。佐野城があった町だからこそ、さのまるも侍姿のゆるキャラなのです。

厄除け大師も、佐野駅や佐野市駅から徒歩10分ないし15分でアクセスできます。参道にいもフライ屋さんがあり、お詣りついでに楽しみにしている人が少なくありません。アウトレットモールは、佐野駅から路線バスでアクセス可能です。関東地方からなら、日帰りでドライブに訪れるのもよいでしょう。揚げた状態のいもフライは本場で味わうのがおすすめですが、揚げるだけで仕上がる状態のいもフライは通販でも購入できます。特製のソースも合わせて購入し、自宅でもいもフライのおいしさを堪能してみてください。

栃木県佐野市のゆるキャラさのまるが腰にさしているのは名物いもフライだった!

じゃがいもをフライにしただけのシンプルな製法なのに、名物として長年親しまれてきた栃木県佐野市のいもフライ。さのまるも2本も腰にさしているくらいですから、大好物なのかもしれません。一度味わったら、病みつきになってしまう味です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 栃木県のご当地グルメ「いもフライ」に使われるいもは?

A.ジャガイモ