栃木県那須烏山市で、「コロッケ」といえば基本何味?

栃木県那須烏山市には名物のコロッケがあります。その名物コロッケは、作るお店によって特徴があるという個性的な面も。普通とはちょっと違った味のコロッケと、那須烏山市の観光的魅力についてご紹介します。

須烏山市民にとってコロッケはこの味

栃木県那須烏山市のコロッケは、じゃがいもをベースにひき肉や野菜、カレー粉を加えて作られる、カレー味のコロッケです。この地域は那珂川を利用した水運が発展し、江戸時代の終わり頃から小麦や紙などが運び込まれていました。その中にカレー粉も入っていて、興味本位でコロッケに入れたのが始まりではと考えられています。

普通コロッケと言うと、じゃがいものホクホクした味を想像しますが、市民にとって普通のコロッケはカレー味のことを指すようです。それは地元の人にコロッケとはと聞くと、カレー味と簡単に答えが返ってくることからも分かります。市内では名物コロッケを出すお店がありますが、それはみなカレー味であるということも、地元ではコロッケとはカレー味のこと、が常識になっていることが良く分かります。

名物カレー味のコロッケはどこで食べられる?

那須烏山市内で名物コロッケを出しているお店は、精肉店と食堂あわせて4軒ほど。おもしろいのは出すお店によってコロッケの特徴が違っているという点です。地元でも老舗の精肉店に入る石原食肉店のコロッケは、ゴツゴツしたじゃがいもとひき肉にカレー粉を混ぜたシンプルなもの。ソースをかけて食べますが、あっさりとしたカレー味に仕上がっています。注文ごとに揚げてくれる大輪精肉店のコロッケはクセのないカレー味で、肉の旨味とのバランスが抜群です。

船橋精肉店のコロッケはじゃがいもとひき肉の他に野菜がたくさん入っていて、野菜の甘さも一緒に楽しめます。さかいや食堂のコロッケは、じゃがいもや人参、玉ねぎとカレーの定番野菜と豚ひき肉を使い、強みのあるカレー味が特徴。以前テレビ番組で那須烏山市を訪れた三宅裕司さんが試したコロッケは、石原食肉店と大輪精肉店のもので、それぞれ個性があって美味しいと絶賛していました。精肉店のコロッケはお持ち帰りできるので、好みの野菜を付け合わせたり、ソースをアレンジして違った味に挑戦するなど、楽しみの幅が広がります。

那須烏山市の観光的魅力は?

那須烏山市は人口3万人ほどの豊かな自然に囲まれた地域です。自然を堪能できる観光スポットが点在していますが、その中でもよく知られているのが龍門の滝。幅50メートル・高さ20メートルという見応え充分な大きさです。水しぶきが当たる距離まで近づけ、豪快に落ちる滝の水を間近で体感できます。滝の周りは散歩道が通っていますが、散歩がてら滝を鑑賞するのもいいでしょう。

市内には酒蔵酒造と呼ばれる洞窟があります。この洞窟は老舗の酒蔵島崎酒造の酒蔵ですが、その前は旧日本軍の戦車工場でした。洞窟酒蔵内は見学でき、試飲も可能です。洞窟内は外気より約20度低く、その気温のギャップを体感できるユニークな観光スポットです。那須家6代が眠る天性寺は桜の名所として知られ、開花時期は咲き乱れる枝垂れ桜を一目観ようと多くの観光客で賑わいます。

那須烏山市を含む八溝地域は八溝そばの産地として有名で、八溝そば街道には自慢の蕎麦を提供しているお店が並んでいます。そばは夏に味が落ちると言われていますが、この地域は逆に新そばを楽しめる時期になっています。というのも、この地域では秋に収穫されたそばの実を袋に入れ、アクを抜くため冬の間滝つぼの冷水にさらし、熟成後出回るのが夏場になるからです。カレー味のコロッケを出すお店のひとつ石精肉店は、コロッケの他レバーからあげやささみフライと言った人気メニューがあり、地元ではソウルフードとして親しまれています。

那須烏山市にはコロッケと自然に会える楽しみが

カレー味のコロッケが定番の栃木県那須烏山市。コロッケはお店によって特徴があるので、食べ歩いて違いを楽しみたいです。また、自然に恵まれている那須烏山市には観光スポットが充実、お腹を満たしつつ自然をゆったりと満喫する観光ができそうです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 栃木県那須烏山市では、「コロッケ」といえば基本何味?

A.カレー味