栃木県の那珂川にあるものが有名な、鮎などを捕まえて食べることができる観光施設とは?

栃木県の観光施設をご紹介します。鮎を捕ったり食べたりできる施設で、栃木県には20カ所以上あります。大別すると那珂川水系と利根川水系に分かれますが、今回は那珂川水系の施設についてご紹介します。

多くの釣りファンが訪れる人気スポット

「観光やな」とは、河川に梁(やな)という竹製スノコのような罠を仕掛け、そこにかかった鮎を手で捕まえたり、併設されたレストランで鮎料理をいただくことができる観光施設です。開催シーズンは毎年6月から10月ですが、それより早く始まる施設や遅く終了する施設もあります。栃木県の那珂川は天然アユの遡上(そじょう)で全国的にも知られ、鮎釣りの解禁を待って多くの釣りファンが訪れる人気スポットです。そんな那珂川沿いには、数多くの「観光やな」が点在しています。

栃木県那珂川ならではの風情ともいえる、「観光やな」の梁漁の仕組みについて少し触れておきましょう。梁というスノコのような罠は、職人によって1カ月ほどの期間をかけて組み上げられます。上流は川の中、川下は川の上に傾いて仕掛けられ、鮎が打ち上げられる仕組みになっています。これは、産卵のために川を下る鮎の習性から考えられたもので、弥生時代から行われているという漁法です。観光施設では無料で梁に入ることができ、打ち上げられた鮎を手づかみすることも可能です。勢いよく流れる川の水が気持ちよく、暑い季節にぴったりの楽しみ方ではないでしょうか。

新鮮な鮎料理を堪能

「観光やな」の一番の楽しみは、なんといっても、とれたてで鮮度の高い鮎料理です。中でも炭火でこんがりと焼かれた鮎の塩焼きは、生つばものの絶品といえます。その他、新鮮だからこそ食べられるお刺身、香ばしい味噌がたまらない魚田、サクサクに揚げられたフライ、まるごと食べられる甘露煮などの一品料理や、釜飯や雑炊などのご飯もの、定食やアルコールメニュー、鮎料理以外のメニューがある「観光やな」もあります。施設によっては、バーベキューや炉端焼きでも楽しめまので、旬の味覚を存分に堪能してください。

周辺の観光スポット

那珂川沿いには、美人の湯として知られる「馬頭温泉郷」があり、日帰り風呂も楽しめる温泉宿が点在しています。1軒ごとに違う自家源泉を持っているので、5つの違う泉質を楽しむことができます。芒硝泉は全国でも希少なのだそうで、温泉好きなら入っておきたいところです。また、別名「夕焼け温泉郷」とも言われているとおり西向きに面した温泉が多く、茜色に染まる夕景を眺めながらの温泉も風情があります。

アウトドア派なら、気軽にキャンプができる「那珂川グリーンヒル」もおすすめです。9万平方メートルもある園内には様々な形のコテージやケビンが用意され、各種レンタル用品も充実しているので手ぶらでキャンプ体験できます。コテージは冷暖房完備で、2段ベッドやキッチンの他お風呂まで付いているので、キャンプが苦手な人も自宅でいるかのように過ごせます。一方、ケビンタイプはテントを張るのは面倒だけどキャンプを楽しみたいというキャンプ初心者向きで、お手軽にキャンプ気分を体験することができます。高台にあるので展望も素晴らしく、小動物ふれあい広場など自然を満喫できる施設も併設されています。

その他にも、広重の肉筆画や版画を中心とした重要文化財級の美術品が展示されている「馬頭広重美術館」や、城下町として栄えた栃木県には国指定の文化財や史跡なども数多くあるので、芸術作品や史跡めぐりをしてみてはいかがでしょうか。

那珂川の自然と味覚を存分に味わう

今まで鮎は食べるだけだった人も「観光やな」で古くからの漁法を間近で体感してみてはいかがでしょうか。もちろん美味しい天然鮎で、お腹も存分に満たされるはずです。時間のない人は日帰りで、周辺には温泉やキャンプ場もあるので、宿泊でも楽しめそうです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 栃木県の那珂川にあるものが有名な、鮎などを捕まえて食べることができる観光施設は?

A.観光やな