栃木県で生産されている「にっこり」は何の品種?

栃木県の特産品といえば、何を思い浮かべますか?実は、フルーツ好きに注目されているのが「にっこり」という、ある果物の品種です。全国の生産量80%以上が栃木県という「にっこり」がどんな果物なのか、入手方法やおいしい食べ方などと合わせて紹介します。

11月中旬まで出回る晩生の品種

栃木県は、全国第5位を誇るナシの産地です。80%以上は全国的に有名な品種ですが、着々と生産量を増やしているのがにっこり梨です。通常、ナシが市場に出回るのは7月から9月頃。にっこり梨は11月中旬まで出回る晩生の品種で、酸味が少なく甘みがしっかりしたみずみずしいナシです。貯蔵性の良さや大玉の見栄えを活かして、お正月のごちそうやギフトにも喜ばれています。果肉が柔らかく、ジューシーでおいしいことから、ひと口かじれば思わずにっこりしてしまう果実です。

平均的な重さが1kgほどもあるにっこり梨は、サイズの大きいものでは1.3kg以上になることもあります。大勢の人が集まったときにふるまうにも、便利です。ナシの定番品種である新高と豊水を掛け合わせた新品種ですから、従来のナシの味にこだわりがある人にも満足してもらえるでしょう。涼しいところで2ヶ月ほど貯蔵できるにっこり梨ですが、鮮度の良さは果皮の表面で見分けることができます。多少ざらつきがあり、果皮に張りがあれば新鮮な証拠です。ずっしりした重みのあるものは、果汁たっぷりで水分補給に最適です。

日光が由来のにっこり梨

1996年に品種登録された、にっこり梨。可愛らしい名前ですが、その由来は産地である日光にあります。日光と梨の音読みで、「にっこり」です。日光といえば、ユネスコの世界遺産に登録された東照宮がある地。古来から残されてきた伝統的な建築物の数々は、日本人でも息を呑んでしまうほど壮観です。一方で日本人に古くから親しまれてきた場所でもあり、にっこり梨もその親しみやすい品種名から多くの人に好かれるナシになってほしいという思いが込められているのかもしれません。

日光東照宮の周辺はかつて山岳信仰の聖地だったこともり、緑と水に恵まれた自然豊かなエリアです。同じく日光市内の中禅寺湖では、ヒメマスの養殖が盛んでブランド化されているほど。野菜の産地としても有名な栃木県ですが、農産物の中でもフルーツが多く栽培されているのをご存知でしょうか。フルーツ狩りができる農園も県内に数多く点在しており、にっこり梨をもぎとれる果実園は狙いめです。長期保存できるナシだからこそ、行楽シーズンのうちに収穫して時間をかけて味わう楽しみがあります。

ブランド梨狩りができるフルーツパーク

身近な果物として知られるナシですが、ブランドものとなるとやはり高級品です。しかも、どこのお店でも手に入るわけではなく、にっこり梨に出合えるのも県外では百貨店や高級果実店などがメインです。そんなにっこり梨を入手する方法としておすすめなのが、フルーツパーク。実は、栃木県内でもにっこり梨をもぎとり体験できる農園は限られています。栃木市岩舟町などには、にっこり梨狩りができるフルーツパークがありますので検討してみてください。

収穫シーズン中なら栃木県全域でよく見かけるにっこり梨ですが、県外から手に入れるには通販が手軽です。重量のあるナシだけに、自宅までお届けしてもらえるのは安心で気楽でもあります。東京都内では墨田区に栃木県のアンテナショップがあり、旬の時期には入荷する可能性もあり。首都圏からの交通経路が整っているので、日帰りで栃木県の味覚ツアーに出掛ける企画も楽しいでしょう。餃子や佐野ラーメン、いもフライ、湯葉、レモン牛乳など、食文化が充実しているのも栃木県の魅力です。

ナシの生産量トップランクの栃木県が誇る品種!にっこりはフルーツ好き必食の美味

栃木県で生まれたにっこりは、数あるナシの品種の中でも極上品です。生産量はまだまだ限定されているものの、県内でも期待されているフルーツ。果物好きなら、一度は味わってみなければ損なほどおいしいナシなのです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 栃木県で生産されている「にっこり」は何の品種?

A.ナシ