栃木県では「もろ」と呼ばれスーパーなどでも売っている魚とは?

栃木県で有名なもろ料理とはどのような料理なのか紹介します。この「もろ」とはいったいどんな魚なのでしょうか。 栃木県で有名な食材ランキングとしても上位に入るこの食材は、一般的には、ヒレを加工したり、すり身にして食べることが多い魚です。

もろ料理とはどんな料理

もろ料理とは、サメの料理です。栃木県では、サメをフライやステーキにして食べてきました。この料理を栃木県では「もろ料理」というのです。なんと、栃木県のスーパーマーケットでは、サメの赤い身をフライ用、白い身を煮付け用として販売しています。栃木県民にとっては古くから慣れ親しんできた食材です。もともと、栃木県にて出回っているサメは、茨城県北部の漁協で水揚げされたものです。茨城県ではその独特の臭いから敬遠されていたため、栃木県で受け入れられるようになりました。

栃木県では、サメは独特の臭いがするけれども、骨が柔らかくて食べやすいというところに目をつけました。今では栃木県では学校給食に出るほどのメジャー料理となっています。最近では、わざわざ遠い気仙沼漁港からもサメを仕入れるようになっています。

もろ自身は白身魚のようにあっさりとしていますが、サクッとした衣をまとったフライは鶏肉のような味です。店舗オリジナルのタルタルソースを添えるとまろやかな風味です。モロの煮付(もろのにつけ)は、醤油や砂糖でやわらかく煮付けた料理で、栃木県民なら誰でも知る家庭の味となっています。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/31_10_tochigi.html)

もろ料理の歴史

栃木県には海がありません。しかし、郷土料理のもろ料理にあげられるように、栃木県では海の食材を利用した郷土料理が多数あります。サメの切り身料理としては、「もろ料理」と「サガンボ」などが有名です。栃木で、サメ料理が食べられるようになったのは江戸時代からのことです。サメは死んでから数時間たつと臭いがきつくなるため漁港では捨てられることが多かったのです。そこで栃木県民はサメを仕入れ始めました。栃木では、茨城漁港から水揚げされたサメと、宮城県の気仙沼港で水揚げされたネズミザメを仕入れています。

茨城漁港のサメが仕入れられるようになったのは江戸時代頃で、気仙沼港で水揚げされたサメが仕入れられるようになったのは最近になってからのことです。昭和に入ってから、栃木県民のタンパク源として貴重な食料になっていました。しかし、サメは匂いがきついですが、その原因はアンモニア。アンモニアは臭いがきついですが腐敗を遅らせる効果もあったのです。そこに目をつけた栃木県民は先見の目があったわけです。
2010年には「なすび食堂」がオープンしましたが、この店舗はオープン以来、もろ料理を看板メニューにしてきました。地元で慣れ親しんだ食材が観光客には珍しがられると嬉しい悲鳴を上げています。

ご飯の上にキャベツを敷き詰めフライにしたもろ料理を盛り付けるもろカツ定食や、もろフライをメインとした栃木定食を注文する客が多いそうです。観光客はもろ=サメと聞いた途端拒否反応を示す人も多いそうですが、小鉢に出すと多くは食わず嫌いもなおるそうです。

どこで食べられる?

もろ料理が食べられる飲食店はどこにあるのでしょうか。結論から言うと栃木県南部であれば、定食屋さんや居酒屋さんなどで食べることが可能です。しかも、スーパーでも買えるので自宅に持ち帰って料理をすることも可能です。しかし、もろ料理の中でももろフライが食べられるお店となると数少なくなっています。その1店舗を紹介すると、「麺むすびなすび食堂」があります。このお店は多くの有名人なども訪れ、壁にはそのサインが飾られています。このお店では、ミニうどんやカレーうどんなども提供しています。

海のない栃木県で有名になっているサメを利用したもろ料理

海のない栃木県で有名になっている料理に「もろ料理」というのがあります。これは、サメを原材料とした料理です。サメは死後匂いがきついことから漁港では敬遠されてきましたが、そこで目をつけたのが栃木県民。今では栃木県民のタンパク源です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 栃木県では「もろ」と呼ばれスーパーなどでも売っている魚は?

A.サメ