「紅の牛」や「大田原牛」といえばどこの都道府県の牛肉?

ある県のブランド牛としてそのおいしさが有名になってきているのが紅の牛と大田原牛です。牛肉の旨さを堪能できるこの2つのブランド牛のプロフィールを覗いてみましょう。

天然ハーブで育った紅の牛

紅の牛は6か月以上の間、天然ハーブのオレガノを中心に14種類のハーブが混合された飼料を与えられて育った褐毛和種です。ブランド牛として名のる基準には、牛の心身の健康を考慮した畜舎環境で飼育されていることも挙げています。褐毛和種の赤身には甘みやうまみを感じる元、アミノ酸が多種に比べても非常に豊富に含まれています。これにおいしい飼料と快適な飼育環境が加わることで絶妙な霜降り具合と適度な脂分が含まれた味わいとなります。熟成させるとアミノ酸がさらに増加、つまりうま味が増します。

実際紅の牛の飼育にはとてもデリケートな配慮がなされています。まずは稲わら。コシヒカリやひとめぼれなど、地元のものを使用しています。また牛の寝床には杉の木のおが屑が使われています。この杉の木のおが屑には動物をリラックスさせる効果があり、同時に防虫・防ダニ効果もあります。牛舎自体も風通しや日光の具合が快適になるよう配慮しています。こうして年間約100頭の紅の牛が関東と関西の市場に出荷されています。

この牛肉のうまさを堪能するには焼いた場合はごくシンプルな味付けで食べるのがお勧めです。また脂分が多すぎずべとつかない為、タタキなどの和食スタイルでもとてもおいしくいただけます。

プライベートブランド、大田原牛

栃木県の大田原牛は「大田原牛超」がひたすら和牛肉のおいしさを追求し、80年間3代の歴史を経て確立したブランドです。本店は大田原市本町にあり、販売の他にレストランでおいしいステーキをいただくことができます。レストランでは各自の腹具合や好みに合わせて大田原牛が味わえるよう、ハンバーグやステーキのセットやコースから、カレー、シチューまで用意されています。また店頭や通販で購入する人たちに自宅でおいしく食べてもらうためのレシピも紹介しています。

大田原牛100%生ハンバーグを美味しく焼くポイントは、凍った袋を水に3分程漬けて解凍すること、そして袋から取り出したら両手でキャッチボールをするように空気を抜くことです。形を整えたら弱火で熱し蓋をして約5分程焼きます。表面が白くなったところで優しくひっくり返して弱火で3分焼きます。再度ひっくり返して焼き目が付いたらできあがりです。

冷凍したロースステーキは前日から冷蔵庫に入れてゆっくり解凍させましょう。焼く15分程前に冷蔵庫から出して室温にしておくこともポイントです。フライパンがよく熱せられてから背脂を入れ、焼き目が付いてからロース肉を入れ、強火で焼き目をつけます。焼き目が付いたところで弱火にして20秒程待ちます。それからひっくり返したら再び強火にして焼き色を付けたら弱火で10秒程さらに焼きます。皿に盛りつけ、塩コショウをしたらミディアムレアのできあがりです。

大田原市周辺は多数の観光スポットがあります。かつて城下町、そして奥州街道の市場町としても栄えた街並みを散歩したり、朱塗りの反り橋を渡り、石段を上った先にある雲巌寺で素晴らしい四季の移り変わりの景色を楽しんだ後はおいしい和牛を食べ、地元の日本酒を味わったら唐辛子の栃木三鷹をお土産に買って帰るといった1日観光はいかがでしょうか。他にも那須与一や松尾芭蕉所縁のスポットや温泉施設など、大田原は日本の様々な魅力が発見できる町です。

ブランド牛と他の切り札たちとの相乗効果

栃木県には米や日本酒など牛肉と相性の良い食材が揃っています。日本の歴史や自然の恵みの風景を堪能し、地元の様々な特産も楽しめるという複数の観光的な魅力も、紅の牛や大田原牛のステイタスを確立している要素を成しているといえるでしょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 「紅の牛」や「大田原牛」といえばどこの都道府県の牛肉?

A.栃木県

Q. 朱塗りの反り橋が特徴的な、栃木県大田原市のお寺は?

A. 雲巌寺