埼玉県春日部市の「春日部焼きそば」に必ず使われるのは?

春日部焼きそばは、埼玉県春日部市の名物となっています。香ばしく焼いた麺に、野菜の餡がかかっています。春日部の花「藤」をイメージした、あるトッピングがされているのが特徴です。出汁で味付けした餡に、トッピングの香りが風味を引き立てるこの焼きそばについてご紹介いたします。

春日部焼きそばの4つの条件と作り方のレシピ

埼玉県春日部市は、鎌倉時代の武家、春日部氏にちなんでこの地名が付けられました。この土地のご当地グルメの一つである春日部焼きそばには、春日部商工会議所青年部が提唱する4つの条件があります。まずは、必ず焼きめんを使うことと、あんかけ焼きそばであることです。また、必ずしそふりかけを使い、さらに春日部商工会議所青年部の承認を得なければなりません。この条件を満たしている店舗が、春日部駅周辺を中心に16店舗あります。

作り方は、フライパンに油を熱して、麺がパリパリになるまで焼きます。焼いた麺はお皿に移しておき、次に野菜を炒めます。炒めるコツは、火が通りにくいものから順番に炒めることです。野菜を炒めたところに、鶏がらスープを入れて、うま味調味料を加えます。味をととのえたら、水溶き片栗粉を入れて、よく混ぜ合わせて餡を作ります。焼きめんの上に餡をかけ、しそふりかけをふりかけて出来上がりです。

春日部市民の評判と人気のゆるキャラ

埼玉県では、地元の郷土料理や地場産物などの食べ物が数多くあり、地元の人々に親しまれています。埼玉県春日部市の春日部焼きそばもその一つで、春日部駅前の居酒屋などで手軽に食べることができます。野菜がたくさん入っていて、熱を逃しにくい餡かけになっているので、寒い季節にはぴったりです。味や餡かけの量などは店によって違い、各店舗が独自でさまざまなアレンジをしています。しそふりかけも最初からふりかけられてある店もあれば、好みによって調節が可能な店もあります。お好み焼きを焼くように鉄板の上で麺を焼いて、そのまま餡をかけて食べるのも独特な食べ方です。

春日部市では、ご当地のゆるキャラの一つとして、春日部焼そばのゆるキャラ「とろ★りん」が人気です。藤の色をあしらった紫のカラーが、かわいさの中にもミステリアスな雰囲気を感じます。餡かけにしそふりかけのトッピングをした特徴が出ています。春日部焼きそばが好きな女子プロレスラーがいたようですが、デビュー前に逃亡し、先輩レスラーが彼女の好きな春日部焼きそばでおびき寄せようとしたエピソードがあったようです。

しそふりかけの栄養と効能

春日部焼きそばには欠かせない、しそふりかけの原材料であるしそは、元々は中国の原産で、日本に来たのは平安時代といわれています。なかでも、紅紫色の葉が赤じそで、しそふりかけの原材料として使われています。赤じそには、糖質や各種ビタミン、ミネラルなどの栄養素が含まれています。特に、βカロテンはシソの葉100gあたり11000μgと豊富です。βカロテンは、老化の原因となる活性酸素の発生を抑える作用や免疫力の向上、肌の健康を維持する作用などがあります。また、ビタミンKとカルシウムも多く含まれていて、骨の健康にも役立ちます。ほかにも、食欲を増進したり、血行を促進したりする作用があり、たくさんの野菜にしそふりかけをかける春日部焼きそばは、体にも良い食べ物というのも特徴です。

味も、焼いた麺の香ばしさに野菜と出し汁の旨味が絡み合い、その上にしそふりかけの香りがさっぱりとしていて程よい組み合わせになっています。店や家庭によってそれぞれに味の違いはあるものの、春日部商工会議所青年部をはじめとする地元の人々のこだわりがあるのです。

埼玉県春日部市の人々に親しまれている春日部焼きそばはしそふりかけが特徴

春日部焼きそばは、埼玉県春日部市の人々に親しまれているご当地グルメです。やきそばにしそふりかけをかけるというのは、ほかにはない特徴的な食べ方だと言えます。こだわりの条件をクリアした店も、各店舗がそれぞれの工夫を凝らしています。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 埼玉県春日部市の「春日部焼きそば」に必ず使われるのは?

A.しそふりかけ

Q. 埼玉県春日部市名物「春日部焼きそば」のイメージキャラクターの名前は?

A. とろ☆りん