沖縄県のお酒「泡盛」で、一般的に原料となるのは?

沖縄を代表するお酒といえば、やはり泡盛。お土産として買ったり、現地で楽しんだり、一度は口にした事がある人も多いのでは。そんな泡盛は一般的に何で作られているのでしょうか?

泡盛ってどんなお酒?

泡盛の大きな特徴といえば「 黒麹菌を使用する」「原料に米」「 仕込みは1回だけの全麹仕込みである」「単式蒸留機で蒸留する」の4つと言われています。

麹はお米や芋などの穀物でお酒をつくるとき、原料を糖化させるために必要なものですが、日本酒には黄麹、焼酎は主に白麹が使われるのに対し、泡盛造りに使用される麹菌は、「黒麹」。泡盛の大きな特徴の一つとしてこの「黒麹」を使うという点が挙げられます。
また、泡盛の原料には一部の銘柄を除き、インディカ種のタイ米が使用されています。これは昔からの伝統で、粘り気の強い日本のお米に比べ、硬質でさらさらしているため黒麹菌が菌糸を伸ばしやすいという特性があり、これが香りや味わいに泡盛独特の風味を出す大切な要因となっています。

焼酎のルーツ?泡盛の歴史

泡盛の起源は諸説ありますが、「タイをはじめとする東南アジアから伝わったとされる説」と「中国から伝わったとされる説」の2つが主になっています。

琉球と薩摩は、すでに1500年頃には交易をしていました。薩摩から見つかった歴史書に、泡盛のような酒の記載があることから、「15世紀には琉球で泡盛の製造が開始されていたのではないか」という説が一般的になっています。
このことから、泡盛は「日本初の蒸留酒」で“日本の本格焼酎のルーツ”とも言われていて500年もの歴史がある古くからの蒸留酒であると考えられています。

また、泡盛は15世紀から19世紀まで奉納品として中国と日本の権力者に献上されており、お酒の中でも最高級品として認知され、一部の人しか口にすることができない貴重なお酒として存在していたようです。

嬉しい糖質ゼロで低カロリーなお酒

蒸留酒である泡盛は、なんと糖質ゼロでしかも低カロリー。
お酒は大きく醸造酒と蒸留酒の二つに分類されますが泡盛は蒸留酒。
泡盛は、発酵させた米麹(醪)を単式蒸留機で蒸留してアルコールを抽出しますが、その際、米麹に含まれている炭水化物等の成分は蒸発しないため糖質が含まれないのです。

さらにうれしい事に、泡盛には日本酒や焼酎よりも血栓を溶かす効果が期待でき、血栓溶解効果は、ワインの約1.5倍。

泡盛には添加物だって入っていません。アルコールや添加物を一切加えず天然の材料だけで仕込まれる、それが「泡盛」なのです。

量をわきまえて飲めば健康が気になる方の晩酌にも最適ですね。

泡盛を上手に飲もう

泡盛はアルコール度数が高いことでも有名です。泡盛のアルコール度数は平均30度と、ビールや日本酒と比較するとかなり高いため、無理なく飲めるかどうか飲む前にアルコール度数を確認しましょう。

最近は観光客向けに、アルコールを抑えた商品も作られています。アルコールに弱い人は無理をせず、25度以下のマイルドな泡盛を選ぶと安心ですね。

おいしい飲み方は泡盛も日本酒も共に共通している点が多くあります。例えば、芳醇な香りを楽しむには常温以上、熱燗やお湯割りで飲むのがおススメです。また切れのある味わいを楽しみたい場合は冷酒やロックを試してみて。泡盛は蔵元によって非常に個性的であり、まろやかなものもあればキレのあるものもあります。飲み比べをしてあなたにぴったりの泡盛を見つけるのも楽しいですね。

炭酸割やカクテルにするなどアレンジもしやすいので、お酒初心者の方も上級者の方も、気軽に泡盛を楽しみましょう!

ザ・ご当地検定の問題

Q. 沖縄県のお酒「泡盛」で、一般的に原料となるのは?

A. 米