一般的に「アマエビ」と呼ばれるエビを、名産地の新潟では何と呼ぶ?

新潟産のアマエビは、透明感のある真っ赤な殻と翡翠のような卵の美しさが特徴です。特徴的な甘さがあり独特の食感でその美味しさにも定評があります。ここでは新潟産のアマエビについての詳細や栄養素、食べ方などを含めてみていきたいと思います。

新潟名産のエビ、特徴や栄養価などをご紹介

「南蛮エビ」は俗にアマエビと呼ばれることもありますが、正式名を「ホッコクアカエビ」といいます。その色や形が真っ赤な南蛮(赤唐辛子)に似ていることから、南蛮エビと呼ばれるようになりました。南蛮エビは主に北陸以北の日本海で漁獲され、甘みの強さと独特の食感が特徴です。特に新潟県の南蛮エビは、上質な甘みとそれに加えて透明感の高い真っ赤な殻や、まるで翡翠を思わせるような卵など、見た目も大変美しいのが特徴で、県の「フードブランド」にも認定されている名産品です。

県内では年間を通じて漁獲されていますが、やはり一番の旬は11月、秋から冬の水温が低くなる時期が一番の食べごろです。県内各地で獲れますが、その中でも新潟市・糸魚川市・佐渡市が主な産地として知られています。現地産の南蛮エビを手に入れるには、県内の鮮魚店等で購入するか、県内外へ直販を行っていますので、大手通販サイト等を経由して全国各地から取り寄せることが可能です。

南蛮エビは丸ごと食べられることもあり、沢山の栄養素を多く含んでいます。まずはその真っ赤な色の元にもなっている「アスタキサンチン」は、優れた抗酸化力を持つことで知られており、ビタミンCの6000倍・ビタミンEの1000倍・β-カロテンの5倍・コエンザイムQ10の800倍の強さを持つと言われています。その効果はがんや動脈硬化の予防、糖尿病などへの対策だけではなく、美肌やダイエット効果などでも注目されている成分でもあります。

エビの身は良質のタンパク質やカルシウム、ビタミンA・B12・D・E、亜鉛や銅を豊富に含んでいます。さらに「タウリン」も多く含んでいますので、悪玉コレステロールの抑制や高血圧や脳卒中などの予防、疲労回復を促す効果が期待出来ます。殻には「キチン」が多く含まれており、腸管内で塩素を吸着排出し高血圧を予防したり、胆汁酸を排泄しコレステロール値を下げるなどの効果があるといわれています。また小腸で脂肪の吸収を阻害し肥満防止効果や、食物繊維なので便通を良くするなどの効果もあるようです。

新潟産南蛮エビの最大の特徴である、とろけるような甘さを味わうには、まずは刺身で食べるのがおすすめです。そして卵はしょう油に漬けておくと大変美味しいです。頭もだしに使えますので、無駄なく丸ごと1匹美味しさを味わうことが出来ます。他にも、素揚げやから揚げ、天ぷらなどにしても良いですし、つみれにして鍋に入れたり、茶碗蒸しなどの蒸し物にも使えるなど、万能食材です。一口に南蛮エビといってもサイズがいろいろありますので、大きいものなら殻をむいて使う料理に、小さいものなら殻をむく手間をはぶき、やわらかい殻ごと食べられるような調理法にするなどの工夫をすると良いでしょう。

南蛮エビを使ったレシピは沢山ありますが、そのうちのひとつ、春巻きの皮で包んで揚げる「海老しんじょう」をご紹介します。まずエビの殻をむいた正味300gを包丁で細かくたたき、すりこぎかフードプロセッサーなどですり身にします。すり身・ねぎ1本又は玉ねぎ1個のみじん切り・卵S玉1個・片栗粉大匙4・塩少々と合わせ、16等分に丸めます。春巻きの皮4枚は1枚を4つに切り具を包んで170度の油で揚げ、塩や山椒などふりかけて頂きます。地元の料亭などで定番のしんじょうですが、春巻きの皮を使えば家庭でも簡単に出来ますのでおすすめです。

新潟県の名産「南蛮エビ」は美味しさ・栄養ともに優れた食材

独特の甘さや食感を持つ新潟県の名産「南蛮エビ」(アマエビ)は、年間を通して漁獲されておりその美味しさには定評があります。丸ごと食べられ栄養素を多く含む健康効果の高い低カロリー食品でもあり、まさに美味しくてヘルシーな優れた食材といえます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 一般的に「アマエビ」と呼ばれるエビを、名産地の新潟では何と呼ぶ?

A.南蛮エビ