スーパーで見ない日はないキノコ、しめじ。生産量日本一の県がどこか知っていますか?新潟県や福岡県も生産量は少なくありませんが、ダントツ1位はそう、あの県なんです。意外と知られていないしめじについてご紹介します。
しめじの種類や旬、知っていますか?
しめじって1年中売っていますよね。スーパーなどで広く流通しているしめじは実は人工栽培されたもので、特別な旬はありません。では天然のしめじの旬はいつか。キノコと言えば秋の味覚の代表ですが、まさにその通り、9月下旬から11月初旬が旬の真っ盛りです。有名なのはご存じ、「ぶなしめじ」ではないでしょうか。加熱調理をしてもクタクタになりにくく、煮物、炒め物、和え物など、どんな調理法でも扱いやすく、幅広い料理にも合わせることが出来る優れものです。出回っているしめじのほとんどが、ぶなしめじですが、他にもいくつか種類があります。
「ブナピー」という名前でも流通しているのが、同じぶなしめじでも「ホワイト種」のもの。これは品種改良で色を真っ白にし、通常のぶなしめじよりプルンとして食感がよく、甘みが強いと言われます。調理法はホワイト種も変わらず、幅広いメニューに利用できます。
次に天然ものはほとんど流通していませんが、「本しめじ」です。最近は人工栽培されていて、ぶなしめじよりもカサの色が濃く、カサも軸も太く大きいのが特徴です。本しめじは大きいものだと長さが10センチ以上にもなり、ぶなしめじとは別物です。というのも旨味成分はマツタケよりも豊富で、網で焼いて食べられるほどメイン級のキノコなんです。
他にも「はたけしめじ」というしめじがあります。ぶなしめじよりやや大きく、軸がしっかりしています。クセがなく、味わいはぶなしめじよりしっかりしています。京都産で「丹波しめじ」というブランドが出ていますが、軸が太く、加熱しも歯ごたえが変わりにくいので、天ぷらなどにも適しています。
キノコ王国、長野県!
しめじの生産量、全国1位を誇る長野県ですが、そのシェアは全体の40%を占めています。2位に新潟県、3位に福岡県が続き、この3県で全国の70%をシェアしています(平成25年)。ぶなしめじが長野県に導入されたのは昭和40年代に後半に入ってからです。そこから長野県が全国で初めてぶなしめじの人工栽培に成功し、全国に広まっていきました。人工栽培のしめじは農薬を使用しないという利点があります。そのため下処理の必要がなく、軽く水洗いするだけで調理することが出来るようになりました。まさに長野県は努力のキノコ王国なのです。
ここで美味しいしめじゲットのために、選び方のコツ・ポイントを押さえておきましょう。1株ずつパックされ、販売されていることがほとんどだと思いますが、中でもカサと軸がしっかりしていてハリがあるものを選びましょう。カサがしなびていたり、しわが出始めているものは鮮度が落ちている証拠なので見逃さないように。またカサは開きすぎず小さめで丸くしまりがあるものがいいとされます。意外ですが、カサの色の濃淡は味や旨味に関係ありません。いしづきがカットされたものがありますが、付いたままの方が鮮度が保てるため、1株ごとになっているものを選びましょう。
シンプル調理が一番!しめじの簡単1品おかず。
ほとんどが水分であるぶなしめじですが、キノコ類の中ではカリウムを多く含み、低カロリーで食物繊維たっぷりです。味わいにクセがなく、様々な調理法が可能なしめじ。美味しい食べ方はいろいろありますが特に失敗しがちなのは水っぽくなる炒めものではないでしょうか。ついつい手を加えたくなりますが、そこはしめじの旨味を信じてぐっと我慢です。火は始まりから終わりまで中火よりやや強いままで、味付けは塩、胡椒のみ。和風ならサラダ油、洋風ならオリーブオイル、中華風ならごま油、とジャンルに合わせて油の種類を変えましょう。醤油やみりん、料理酒または白ワインなどなど加えたくなりますが、水分は加えず手早くサッと火を入れるのがコツです。薬味にシソかイタリアンパセリ、またはネギなどを絡める程度にすることでよりしめじの旨味が感じられる、立派な1品になりますよ。
生産量全国1位のキノコ王国、長野県のしめじをたくさん食べて健康に!
低カロリーで食物繊維豊富たっぷりというのは嬉しいポイントですよね。たくさん食べられるキノコは満足感も得られます。全国生産量1位、長野県のしめじは人工栽培に成功した実績を持つしめじ界のエースです。もりもり食べて、健康なキノコライフを!
ザ・ご当地検定の問題
Q. 平成25年、シメジの生産量1位の都道府県は?
A.長野県
Q. 平成25年のしめじ生産量が、全国ベスト3に入っていない都道府県は?
A.高知県