別名を「姫竹」という、長野県で好んで食べられる小さなタケノコとは?

姫竹というタケノコをご存知でしょうか。長野県では昔から地元の人に親しまれてきた食材です。どうせなら美味しく食べたいところですが、ここでは姫竹の特徴や美味しく食べるポイントについてご紹介します。

姫竹はネマガリダケとも呼ばれる

食用タケノコの一種姫竹は、地方によっていろいろと呼び名がありますが、長野県ではネマガリダケとして定着しています。なぜこの名前で呼ばれているかというと、姫竹が芽を出す時期、長野県はまだ深い雪に覆われていて、降り積もった雪の重みで茎の根元が曲がったまま成長するからです。地元の人にとってネマガリダケは昔から身近にある食材で、常食されてきました。ネマガリダケは本州の山間部に生息しますが、長野県では山ノ内町志賀高原など標高の高い地域で見かけられます。茎の太さは1~2センチほどで、ふつうのタケノコと比べると細くて小さめです。

ネマガリダケの旬は5~6月で、この頃になると地上から20センチほどに成長します。皮は緑色または黄緑色をしていますが、中身は白いという特徴を持っています。収穫直後のネマガリダケは芳醇な香りがして、アクが少なく、アク抜きを省略してそのまま食べます。コリコリと歯ごたえがよく、食感と共に淡白な味わいも楽しめます。ネマガリダケが一番美味しいのは収穫直後で、その後アクが強くなり香りや味は薄れていきます。ネマガリダケにはビタミンBやCを始めとするビタミン類が多い他、脂肪やカルシウム、タンパク質も含まれ、栄養のバランスが取れた食材です。旬のものにはこうした栄養効果が期待できるので、美容や健康のため積極的に取り入れるといいかもしれません。

ネマガリダケはどこで手に入る?

ネマガリダケの入手方法はいくつかあり、旬になると通販や地元の直売所、スーパーなどで販売されます。志賀高原山内にあるホテルや飲食店でも、ネマガリダケを使った料理が出されたり、催し物などに登場することもあります。志賀高原ではネマガリダケを自由に採ることはできず、たけのこ狩りツアーなどを利用して手に入れる人もいます。収穫されてから時間が経つほど身は固くなり風味が落ちてしまうので、美味しく食べるポイントは収穫したらすぐに、または購入したその日に皮むいて食べることです。

ネマガリダケの食べ方はいろいろありますが、シンプルで美味しい食べ方は、採れたてをそのまま素焼きにする方法。ネマガリダケの風味や食感をダイレクトに味わえます。長野県ではサバ缶とネマガリダケを使った味噌汁が定番料理になっています。サバ缶の代わりに溶き卵を使ったネマガリダケの味噌汁も、美味しいですよ。その他にも和え物や煮物、天ぷらなどネマガリダケはいろいろな調理法と相性がよく、幅広く楽しめます。新鮮なネマガリダケを求めて、旬になると県内外から多くの人が地元に訪れます。長野県のローカル番組やブログでも、ネマガリダケ収穫の特集や食べ方などを紹介していますが、地元を中心に多くの人たちに愛されていることがよくわかります。

長野県はこんなところ

善光寺や木曽路など、文化的魅力のある長野県ですが、避暑地としても名高く、県内には高原が多く点在している他、北アルプスを始め日本有数の山脈が走っている地域としても有名です。ネマガリダケが収穫される初夏なら、高原でハイキングやトレッキング、キャンプ、写真撮影といった観光が楽しめるでしょう。温泉スポットの多い長野県なら、歩き疲れて温泉で一休みという楽しみ方も可能です。戸隠そばや野沢菜漬け、馬刺しなど、長野県と言えばピンとくる名物から、地元で愛されているB級グルメまで豊富にあるので、長野県の観光は、食べる楽しみも期待できます。

長野県で新鮮なネマガリダケをゲットしよう

長野県では姫竹をネマガリダケと呼んでいますが、雪深い長野県で育つ特徴をよく表しています。鮮度が命のネマガリダケを美味しく食べるなら、現地に行って手に入れるのが一番。長野県には観光スポットが点在しているので、旅行としても充分楽しめます。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 別名を「姫竹」という、長野県で好んで食べられる小さなタケノコといえば?

A. ネマガリダケ