平成25年、マツタケの生産量1位の都道府県は?

秋の味覚と言えばキノコ、その代表はやはり松茸ではないでしょうか。松茸の生産量1位は何県かご存じですか?28年度の調べではそのシェアはなんと全国の65%にも上り、42.5トンにもなります。
松茸のことを深く知って、より美味しく秋を満喫しましょう。

出荷量は30年前の10分の1?

シメジやシイタケなど、最近では多くのキノコ類が人工栽培に成功し、1年を通して安定した流通が可能になっています。では高級食材とされている松茸も同様に人工栽培出来れば、もう少し安価に食卓に並ぶのではないかと思いませんか?
出荷量が増え、安定して栽培出来れば販売価格も下がりますが、実は松茸の生態は詳しく分かっていないんです。

松茸は菌根菌と呼ばれる菌を持ち、他の植物の根から糖分を吸収して成長します。トリュフなどにも言えることですが、生きた植物の根と共存しなければ生きていくことが出来ないため、人工的に繁殖・栽培することが困難というわけです。他に胞子の形成の仕方や、成長に必要な条件など、明確になっていないことがたくさんあり、研究が進められています。

また、松茸は繁殖力・生命力ともに菌類の中でも強い方ではないキノコです。他の菌類の繁殖によって出荷量は30年前の10分の1にまで減少していて、年毎に出荷量が不安定なことも価格高騰に繋がっています。その分天然ものの松茸は他の人工栽培のキノコ類にはない豊潤な香りと、松茸でしか味わえない風味を持ちます。焼くだけでメインになる松茸はやはりキノコの王様と言えるでしょう。

松茸小屋ってなに?

長野県の中でも特に松茸山の多い上田市には「松茸小屋」と呼ばれるものがあるのをご存知でしょうか。名前の通り、松茸料理を提供しているお店なんですが、その内容が凄いこと。
一般的に昨日松茸食べた!と言えば焼き松茸であったり、土瓶蒸しであったりと食材の一部に松茸が使われている程度ですよね。それでも松茸食べたぞ、と胸を張って言えますが、上田市の松茸小屋はスケールが違います。
まさに松茸尽くしとはこのことで、焼き松茸や土瓶蒸し、松茸ご飯は当たり前、大きくカットされた松茸が贅沢に天ぷらにされていたり、なんとすき焼きにお肉よりも多く入れられていたり。中には松茸を蒸した料理や酢の物にまで使われている小屋もあります。
さすが生産量全国1位、松茸の使い方が違いますね。

国産品と輸入品ではどう違う?

国産の松茸以外にも、スーパーで見かけることの多い外国産の松茸。実は国内で流通している9割以上の松茸が輸入品です。その多くは中国産。他にもカナダやアメリカ、韓国、トルコ、メキシコなどからも輸入されています。輸入品は収穫から時間が経過し、また検疫時に洗浄されることから松茸の命ともいえる香りが国産よりも劣ると言われています。特に中国産は、輸入することで香りが少なくなるのを人工香料で補っているケースもあるため注意が必要です。

しかし、外国産の松茸は香りは穏やかなものの、国産と比較するとはるかに安価で手に入ります。カサが大きく肉厚なものが多いため、松茸ご飯や天ぷらなどには適しているかもしれません。メキシコ産の松茸は中国や韓国のものより見た目、味、食感、香りなど国産に近いともいわれているそうです。国産の松茸と食べ比べするのも贅沢で面白いかもしれません。
ただ何と言っても松茸は、収穫から口に入るまでの時間が短いほど本来の濃厚な香りと噛んだ時のジューシーな風味が強いものです。安価な外国産をたくさん食べるより、少量でも国産、中でも長野県産の松茸が味わえるほうが贅沢かもしれませんね。

松茸を食べるなら、生産量1位、長野県産に決まり!

出荷量が減少し高級食材の松茸ですが、生産量1位を誇る長野県に行けば、美味しい松茸が驚くほどお手頃にたらふく食べられます。他府県ではなかなか見かけないキノコ王国・長野県ならではの松茸小屋で、キノコの王様松茸を堪能してみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成25年、マツタケの生産量1位の都道府県は?

A.長野県