別名を「信州菜」という、長野県特産の野菜とは?

長野県特産の野菜をご紹介します。「信州菜」と聞くと、長野県を思い浮かべる人も多いことでしょう。それほど長野県と信州菜は、切っても切れない関係にあります。長野県の特産品は色々ありますが、信州菜には、どのような特徴があるのでしょうか。

ノザワナは長野県の特産品

ノザワナは別名「信州菜」と言いますが、その名の通り信州、長野県の下高井郡野沢温泉村の辺りで、昔から栽培をされてきました。ノザワナは主に野沢菜漬けの材料とされており、長野県の特産品として有名です。戦後は北海道から熊本地方まで栽培する地域が広がりましたが、ノザワナの最大の産地は現在も長野県のまま変わりません。ノザワナは野沢菜漬けとしてだけではなく、浅漬けやおひたしとして利用されることもあります。

長野県にはノザワナ以外にも食べ物の特産品が豊富で、「おやき」もその中の1つです。おやき(お焼き)は小麦粉やそば粉などを溶いてねった皮に、小豆や野菜の具を入れて食べるという長野県の郷土料理です。このおやきの具として野沢菜漬けが使われることも多く、人気のおやきとなっています。おやきの具としては野沢菜漬けの他に、ナスや切り干し大根、きのこやかぼちゃなども使われます。長野県を訪れるなら、ぜひ味わいたい食べ物が野沢菜漬けやおやきです。

野沢菜漬けの作り方

ノザワナを使った代表的な食べ物は野沢菜漬けですが、この漬物は家庭で作ることもできます。信州地方では、根を切り落としたノザワナを共同浴場に持込み、お湯で洗った後に大きな木の桶で漬けていました。味付けは家庭ごとに違い、子孫に代々受け継がれてきています。現代では野沢菜漬けの素が販売されているので、一般家庭で漬ける場合はそれを利用することができます。野沢菜漬けはあっさりした漬物なので、材料もノザワナ、塩、唐辛子があれば十分です。また、好みに応じて煮干しや柿の皮、昆布を入れることもあります。

ノザワナは株の部分を切り落とし、水洗いしておきます。ノザワナは折れやすいので、丸い桶よりも四角い桶で漬けるとよいでしょう。塩の量は、ノザワナの重さの3%から3.5%くらいが適量です。重石の重さの目安は、ノザワナの倍の重量くらいになります。ふたをして重石をのせた後、水が上がったら重石をより軽いものと交換し、2週間ほど漬ければ完成です。桶から出した野沢菜漬けは、洗わずに絞って短めにカットして食べます。冷蔵庫に保管すれば長く楽しむことができるので、少し多めに作るのもよいでしょう。

野沢菜漬けを使ったおすすめ料理

野沢菜漬けは、そのまま食べてもご飯のおかずや酒の肴としておいしいものですが、違う使い方もできる便利な食材です。細かく切った野沢菜漬けは食感がよく、炒飯の具としてピッタリです。適度な塩味があるので、炒飯の味を引き締める効果も期待できます。また、炒め物の味付けとしても重宝するのが野沢菜漬けです。あまり調味料を使用せずにおいしい肉炒めを作れますし、食物繊維もとれてヘルシーです。卵焼きに入れるのもおいしい食べ方の1つであり、黄色に緑が入るので見た目もよいおかずとなります。

野沢菜漬けを油炒めしたあと、ご飯と混ぜておにぎりにするのもよいものです。お弁当に使えますし、そのまま夜食や朝食に使うこともできます。寿司飯を野沢菜漬けで巻き、お寿司のアクセントとするのもよいでしょう。野沢菜漬けはこのように、アイデア次第でどのようにも使える食材です。ブログや写真投稿サイトなどに自作の野沢菜漬け料理をアップしている人たちも多いので、探してみて参考にするのも楽しいものです。

ノザワナは懐かしい故郷の味

ノザワナや野沢菜漬けは、どこか懐かしさを感じさせてくれる食材です。信州生まれでなくても、故郷を思わせる味わいがあると人気になっています。おやきはもちろん、自作の料理にノザワナを活用し、古き良き日本を味わってみましょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 別名を「信州菜」という、長野県特産の野菜は?

A.ノザワナ