平成25年、エノキタケの生産量1位の都道府県は?

きのこ類の中でもクセがなく、食べやすいエノキタケ。和食はもちろん、洋食、中華にと、さまざまな料理に用いられています。ここでは、エノキタケの歴史や風味・栄養、調理法等についてご紹介します。

エノキタケの歴史

エノキタケの栽培はいつごろから始まったのでしょう。現在さまざまなきのこ農家が行っている、菌床栽培で初めてエノキタケの栽培に成功したのは、1928年と言われています。長野県での瓶を使っての人口栽培がスタートしたのは、1931年頃からとされています。現代では、工場での栽培が可能であり、1年中生産することができます。日本で最も生産されているきのこと言われています。全国で生産されるエノキタケのうち、60%以上が長野県産です。生産量第2位の新潟県のシェア率が約15%なので、1位の長野県との差は非常に大きく、日本のエノキタケ生産において長野県はなくてはならない存在と言えるでしょう。

エノキタケの風味や栄養素

エノキタケは味や香り等にクセがなく、きのこは苦手という人の中から、エノキタケならば食べられるという声がよく聞かれているようです。また白くてほっそりとした見た目も、きのこらしさがあまりなく、食べ物の見た目に左右されやすいお子様もチャレンジしやすいようです。しゃきしゃきとした食感は絶妙で、料理にアクセントを与えることができます。

エノキタケには、重要な栄養素も多く含まれています。きのこ類に多く含まれている食物繊維やβ-グルカンや、キノコキトサン・エノキタケリノール酸は、エノキタケにももちろん含まれており、肥満予防に効果があるという科学的立証も得られています。また食物繊維は腸内環境を整え、便秘を解消する効果があると言われています。そのほかに、鉄分やミネラルもエノキタケに多く含まれています。さらに葉酸や亜鉛等も含まれており、貧血予防や冷え症の改善にも効果が期待できる食材の一つです。そしてエノキタケを食べることは、ストレス対策になるという一面も備えているようです。エノキタケに含まれるパントテン酸は、代謝やホルモンの活性化、神経伝達物質の合成に使用されています。これらの栄養素を摂取することで、ストレスに強い体に近づくことができると言われています。

エノキタケの調理法

クセが少なく、料理にアクセントを添えられるエノキタケは、さまざまな料理に活用することができます。和食であれば、お吸い物やホイル焼き、すき焼きやお鍋にぴったりでしょう。切り干し大根の煮物やきんぴらごぼうにエノキタケを加えると、食感の違いから、非常にいいアクセントとなります。

洋食では、バターソテーにしたり、カレーやハヤシライスに加えたりする調理方法が人気です。またサラダとして楽しんだり、スープの具材として活用してもいいでしょう。ホットドッグやベーグルサンドにエノキタケを挟んでも、また違った風味を楽しむことができます。

きのこ類がよく活躍する中華レシピに、エノキタケはぴったりです。炒め物として、酢豚や麻婆豆腐、チャーハン等に入れても合いますし、天心飯のたれ、焼売や餃子の具材、ラーメンのトッピングと、幅広く活用することができます。

また健康への意識が高い人々に、えのき氷がブームになっています。エノキタケに含まれている健康成分のエノキタケリノール酸は、細胞壁を壊してから摂取すると、効率よく吸収できると言われていて、えのき氷を作る人が増えているようです。作り方は簡単で、エノキタケと水をミキサーでペースト状にして、煮詰めた後に凍らせることで、えのき氷が完成します。

新鮮なエノキタケを長野県でゲット

エノキタケは栄養豊富で、さまざまな調理に活用できるきのこです。長野県では、おなじみの白いエノキタケはもちろん、天然のエノキタケの風味に似た茶色をしたエノキタケも生産されています。長野県観光の後に、お土産として購入してみてはいかがでしょうか。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成25年、エノキタケの生産量1位の都道府県は?

A.長野県