長野県上田市の特産品「ひなづる漬」に使われる野菜とは?

長野県上田市には、地元で採れる野菜を使ったひなづる漬けという特産品があります。歯ごたえがよく、甘みがあることから、近年人気を呼んでいます。長野県の名物である、ひなづる漬けについてご紹介しましょう。

ひなづる漬とは?

長野県上田市では、地元で採れる長カブを使ったひなづる漬けを生産しています。この長カブはカブの一種で、東京長カブと呼ばれている細くて丈も短い小さなカブです。一見すると、大根にも似た形をしています。東京長カブは主に秋に収穫されます。また、ビタミンが豊富に含まれており、柔らかくて甘みが強いことから、昔から農家では保存食の漬物用として栽培されてきました。さらに茎の部分もカルシウムなどを含んでおり、栄養価が高いと言われています。

その東京長カブを、上田市では積極的に栽培してきました。そして、長カブを県外にもPRしようと作られたのが、ひなづる漬けです。ひなづる漬けが生まれたのは、1983年のことです。ひなづる漬けの「ひなづる」は、長野県に伝わる雛鶴伝説に登場するお姫様の名前からとられました。ひなづる漬けは、長カブにあう独自の醤油ダレで漬けられており、主に冬に出荷されます。いまでは、山形県の特産品として認証を受けおり、県内外で人気を集めています。

ひなづる漬の特徴

長野県上田市の特産品であり、カブの漬物、ひなづる漬けは、その見た目にインパクトがあります。真空パックなどに詰められて販売されていますが、カブがまるごと数個入っていることに特徴があります。ひなづる漬に使うカブは、細く丈もそれほど長く育ちません。ひなづる漬けは、そのカブにまず塩をまぶして、塩漬けにするところからはじまります。水がある程度抜けたら、その上から醤油ダレを入れてさらに寝かせます。

秋に収穫された長カブは、冬にひなづる漬としてようやく完成します。出来上がったひなづる漬も、茎と根の部分を切り離さない状態で漬物になっており、茎も食べることができます。茎の部分はシャリシャリとした歯ごたえがあり、葉の風味が効いています。そのため、食べるときはまず、パックから取り出したひなづる漬けの、茎と根の部分を切り分けておきます。茎は適当な長さに切ったり、また細かく刻んだりと、好みの大きさにします。

カブの根の部分は、塩漬けしてあるカブ特有の、カリカリとした歯ごたえがあります。薄めにスライスしておくと、その歯触りを楽しむことができます。茎をみじんぎりにして、スライスしたものとまぜあわせても美味しく食べられます。

ひなづる漬を食べてみよう

ひなづる漬は、長野県上田市の特産品として注目されています。ただ、ひなづる漬は冬季にしか販売できないので、長野県でもなかなか入手できない時期があります。秋にカブが収穫されて、ひなづる漬として出荷するのは冬季に入ってからです。

一方で冬季には、駅のお土産店や長野県内のスーパー、さらに長野県のアンテナショップで売られていることが増えます。ひなづる漬を購入する場合は、冬のひなづる漬が出荷する時期がねらい目です。確実に手に入れたいなら、通信販売を利用してください。ひなづる漬は工場から直接手に入れることができます。ただ、冬にはすぐ売り切れる人気商品なので、こちらも注意が必要です。

ひなづる漬はご飯との相性がよく、お酒のおつまみにもぴったりです。癖のない醤油ダレなので、お子さんも美味しく食べることができます。その場合は、薄くスライスして噛みやすく切ることをおすすめします。

長野県上田市の特産品、カブの漬物ひなづる漬をご家庭で

長野県上田市の特産品、カブの漬物であるひなづる漬けは、癖のないあっさりとした醤油タレと、カブの甘みが生かされたお漬物です。冬季に入ると入手しやすくなるので、ぜひ購入してみてください。カリカリとした歯触りが、食欲をそそる一品です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 長野県上田市の特産品「ひなづる漬」に使われる野菜は?

A.カブ