仙台市が発祥地という説がある、有名な麺料理とは?

宮城県には色々な美味いものがありますが、今回は仙台市が発祥地という説がある、有名な麺料理をご紹介します。また、宮城県は仙台以外にも数多くの観光スポットがありますので、代表的なエリアである松島や鳴子温泉についても併せてご紹介します。

夏バテ防止に作られた麺料理

彩り豊かな具材がたっぷり盛り付けられた宮城県の冷やし中華。宮城県の中でも特に仙台の冷やし中華が有名ですよね。ところで何故仙台の冷やし中華が有名かというと、発祥の地だからと言われています。しかし、冷やし中華の発祥に関しては諸説あり、仙台の他にも東京・神田のお店が元祖という説もあります。仙台における冷やし中華の誕生は昭和初期まで遡り、当時麺類の売り上げが減る夏の対策として、1937年に仙台の中華組合会長が考案したと伝えられています。暑い中でも美味しく食べてもらうために、冷たい麺料理の開発に取り組みました。夏バテを防ぐためにも栄養バランスは重要と考えて野菜をたっぷり使い、また夏は食欲が落ちる時期でもあるので、食欲増進のために酸味のある味付けに仕上げました。試行錯誤の上に今の冷やし中華の形が出来上がったとされています。当時は中華そばが10銭だったのに対して、冷やし中華は25銭もする高級品でした。

仙台の冷やし中華の特徴

仙台の冷やし中華は、バラエティ豊かな各店こだわりの味が楽しめるという特徴があります。エビやカニ、アワビや蒸し鶏など高級具材の具が盛りだくさんです。それぞれのお店独自の具材や味付けが魅力的です。冷やし中華といえば夏の食べ物というイメージがありますが、仙台では通年メニューとして味わえるお店が多いです。また、中華料理店以外でもメニューとして提供されるので気軽に食べられます。値段はお店によって異なりますが、1,500円前後が相場となっています。

お店によってこだわりは千差万別で、材料にこだわりを持ったお店もあります。ひな鳥を丸ごと調理した蒸し鶏や青臭さを取ったキュウリなど、手間ひまかけて下ごしらえをしています。また、ほぼすべての材料を自家製にして手間をかけて仕込み、オーダー後にカットや味付けをすることもあるようです。変わったところでは牛タンと冷やし中華をコラボしたものがあり、仙台名物が1度に2つ食べられると評判です。

宮城県の観光名所とは

冷やし中華で有名な仙台市は宮城県の県庁所在地です。この仙台市を中心に日本三景の松島や多彩な泉質のお湯が湧く鳴子温泉など、宮城県には旅ゴコロをくすぐる観光スポットが点在しています。仙台市は緑に囲まれた東北地方最大の百万都市です。杜の都の呼び名でも知られていて、名所史跡や活気あるアーケード街などいくつもの表情を見せる魅力があります。2015年12月に地下鉄東西線が開通したことで、観光スポットへの移動がさらに便利になりました。杜の都仙台を盛り上げるイベントとして、毎年8月に行われる七夕まつりがあります。この七夕まつりは仙台藩藩祖である伊達政宗が推奨した祭りであり、江戸時代から続く伝統あるイベントです。中心商店街のアーケードをはじめとして、街中を埋め尽くす豪華絢爛な七夕飾りは見ものです。

仙台市内から北東方向にある松島は穏やかに広がる海原に260もの大小の島々が浮かんでいます。ここは広島の宮島、京都の天橋立と並んで日本三景の一つに数えられる景勝地です。松島湾内を巡る遊覧船からは陸では見られない美しい景色が眺められます。さらに松島には伊達家ゆかりのスポットが点在し、歴史散策を楽しむこともできます。仙台市内から北方向には多彩な泉質が揃う国内有数の温泉地である鳴子温泉があります。昔懐かしい風情が残る鳴子温泉街はこけしの街としても有名です。

宮城県に行ってみよう

年中を通じて食べられる仙台の冷やし中華。本場だからこそ味わえる豪華な味を楽しんでみましょう。もちろん冷やし中華を味わうだけではもったいないですから、さらに足を広げて宮城県内の観光スポットにも出かけてみましょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q.仙台市が発祥地という説がある、有名な麺料理は?

A.冷やし中華