平成25年、ゆずの生産量で全国のおよそ半数を占めている都道府県は?

平成25年(2013年)のゆずの生産量の都道府県別ランキングは、3位が愛媛県、2位は徳島県です。全国の約50%の生産量を誇る、1位に輝く都道府県はどこでしょうか?

生産量・出荷量共に全国一

高知県は、日本一のゆずの産地です。ゆずは爽やかな香りが特長の柑橘で、果汁は果実酢として、皮は薬味として使用され、高知の家庭ではポピュラーな食材のひとつとなっています。ゆずの果汁を搾った柚子酢(ゆのす)は、多くの家庭の冷蔵庫に常備され、お寿司や刺身などはもちろん、イタリアンやエスニックまであらゆる料理に活躍しています。黄色い実は12月の冬至前を中心に4月頃まで、青い実はハウス栽培を中心に4~9月、露地栽培で7~10月にかけて出荷され、生産量・出荷量共に全国一を誇っています。

「桃栗三年柿八年、ゆずの大馬鹿十八年」

「桃栗三年柿八年」ということわざがあります。植えてから実がなるまで(収穫まで)に何年かかるかを言ったものですが、比喩として、物事は一朝一夕にできるものではなく相応に時間がかかるもの、という意味が含まれているそうです。実はこの「桃栗三年柿八年」には続きがあって「柚子の大馬鹿十八年」というものがあります。実際のところは、台木に接がずに種から育てる実生の柚子は、植えてから収穫できるようになるまで早くても10年ほどの月日がかかるのだとか。しかし、実生の木は寿命が長く、100年ものの古木からでも収穫できるとのことで、「大馬鹿」と言われる筋合いはないかもしれませんね。

ゆずの注目成分「ヘスペリジン」の健康パワー

柚子に多く含まれるヘスペリジンという成分は、血管や血流に素晴らしい効果があるといわれています。ヘスペリジンは、柚子やレモン、はっさくなどの柑橘類に多く含まれているポリフェノールの一種で、柚子の白いワタの部分やスジなどに多く含まれています。発見された当初は、ビタミンの一種として分類されましたが、後に詳しく調べたところビタミンではないことが判明し、現在ではビタミン類ではなく、ビタミンと似た働きを示す栄養素とされています。

ヘスペリジンには、血管を強化する効果が期待されています。血管は細胞に栄養や酸素などを運搬するという重要な役割を担っており、各細胞にこれらの成分を届ける際に血管は、細胞に栄養などを通過させます。この通過させる方法を「透過」といい、この透過のバランスが崩れてしまうと必要な成分が細胞にいきわたりません。ヘスペリジンは、この透過性のバランスを整える働きがあるといわれています。血管にとって透過性が高すぎず、かつ低すぎないようバランスを保つことで血管を健康にし、また細胞の新陳代謝が活発になり血流を改善する効果があるといわれています。また、血管への透過性のバランスが崩れることによって、むくみなどの症状が現れるのを、ヘスペリジンを摂ることで予防することができるのです。

ゆず湯に入ろう

昔から「冬至の日にゆず湯に入ると風邪をひかない」と言われています。「もともとは冬至→湯治、ユズ→融通の語呂合わせから『湯治で融通よく』という意味を込められ、また冬が旬の柚子は香りも強く、邪気を祓うという俗信もありました。また、柚子は実るまでに長い年月がかかるので、「長年の苦労が実りますように」との願いも込められていると言われています。言い伝えや願いだけでなく、ゆず湯にはちゃんと効能があり、血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果があるのです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 平成25年、ゆずの生産量で全国のおよそ半数を占めている都道府県は?

A. 高知