高知県名物の「土佐ジロー」といえば、どんな動物?

高知県の名物で「土佐ジロー」という動物がいるのですが、それは一体どんな動物でしょうか?

高知県名物!鶏の「土佐ジロー」

高知県は、鶏王国と言われているのをご存じでしょうか?なんと日本に生息する34種類の在来鶏のうち8種類が高知県産なのです。そんな高知の土佐で研究・開発された自慢の地鶏が「土佐ジロー」です。最近では「土佐ジロー」の卵や鶏肉が、グルメ番組やグルメ記事などでも紹介され人気となっています。
「土佐ジロー」は全国でも数少ない卵肉兼用の鶏で、卵としても鶏肉としても食べられるだけでなく美味しいというのが特徴です。
「土佐ジロー」の卵は一般的な鶏卵と比べると、全体は小振りでSサイズ(40g)くらいですが卵黄が大きく、濃厚でこくがあり力強い美味しさです。それもそのはずで、一般的にスーパーで出回っている多くは無精卵であるのに対して、「土佐ジロー」は有精卵を出荷しています。
鶏肉は、120~150日間じっくり育てられたオスが主に出荷されます。これも他の鶏に比べると小型ですが、赤身が強い肉質としっかりとした噛み応えが、まるでジビエと表現されるほどのワイルドな旨みが特徴です。

大自然の中育つ「土佐ジロー」!

「土佐ジロー」の父方に当たるのは、高知県原産の天然記念物「土佐地鶏」で、母方に当たるのは国内在来種である「ロードアイランドレッド」です。これらを交配した「土佐ジロー」は、県が作成した「土佐ジロー飼養マニュアル」に基づいて高知県内のみで飼育されています。
高知県の特産鶏として人気が高いブランド鶏ですが、上記の規定をクリアした認定生産者だけが生産・出荷が許されていることから「幻の地鶏」と呼ばれています。
そのいくつかの条件が・・・
・鶏舎と放飼場の組み合わせによる「放し飼い」で飼育をすること。
南国土佐の太陽が降り注ぐ心地の良い環境で、ミミズや土をついばみ、同時にミネラルや微生物も摂取します。ストレスの少ない自然に近い暮らしと営みで、鶏舎内には休むのに必要な止まり木の規定なども設けられています。
・エサに野草や野菜の緑餌を食べさせること。
日齢に応じた飼料を与え、遺伝子組換のないものや、農薬を使用していない穀物などが主に与えられていますが、義務付けられている緑餌としてシシトウやカボチャ、ピーマン、ブロッコリーなど園芸王国高知らしい自然なものばかりが取り入れられています。また飲み水も谷川から流れる水を引いているところなどもあり、自然の恵みでかつ人間も口にできる安全なものが与えられているそうです。
高知の雄大な自然環境と、厳しいチェックがクリアされた飼育環境が、栄養たっぷりで希少価値の高い「土佐ジロー」を育てるのです。

味だけではなく栄養も満点!

一度食べるとその濃厚な味わいが忘れられないと評判の幻の地鶏「土佐ジロー」は、20数年に渡ってどこにも負けない特産鶏を生み出すため、研究開発を重ねてきた高知の宝です。
厳しさも多い土佐ジローの飼育ですが、高知の中山間地域における複合経営のひとつとして昭和61年から普及が始まりました。
土佐ジローは自然な状態で育てているため産卵率は高くなく、卵を産むのは1羽あたり2、3日に1個の割合です。オスとメスを一緒に飼育していることから、生まれた卵は全てが有精卵です。土佐ジローの卵は普通の卵よりもはるかに栄養素が高いといわれます。新鮮な牧草類や野草、野菜をたくさん食べるため、鶏卵にしてβカロチンとビタミンEの含有量が抜群です。
鶏肉の特徴としては、旨味成分であるグルタミン酸が他の鶏肉に比べて1.4倍含まれ、旨味やコクの元となるアミノ酸も1.4倍多く含まれているそうです。また、脂質は6分の1しかないことから臭みなども低く、どんな料理にも合います。
卵として鶏肉としても、魅力の尽きない「土佐ジロー」。ぜひチェックしてみてください。

ザ・ご当地検定の問題

Q.高知県名物の「土佐ジロー」といえば、どんな動物?

A.鶏