高知では「エガニ」と呼ばれる食用のカニは?

高知には「エガニ」と呼ばれるとっても美味しい事で有名なカニがあるんですが、ご存じでしたか?「エガニ」は高知での呼び名で他県の人は違う名前で知られてかもしれません。その美味しいカニの呼び名とは何でしょうか?

高知のエガニはノコギリガザミ

高知ではあのスッポンより珍重されるているという「エガニ」高知での俗称ですが、「エガニ」とは一般的に「ノコギリガザミ」のことです。

高知県では珍しく、捕獲量も高いわけではない「エガニ」は高知県民であれば知っているという人が多いというほど知名度が高いのは何故でしょう。それは、「エガニ」がとっても美味しい!からなのです。エガニ好きな人は「究極のカニ」と呼ぶ人がいるほどだとか。

エガニの旬は6月から9月の間といわれます。一般的なカニは基本的に冬に旬を向かえ「冬の味覚」と言われる事が多いですが、エガニは夏場に旬を迎えるのです。しかし、冬でも比較的温暖な九州地方や高知県のような地域ならば冬でも成長したノコギリガザミを捕獲することが出来ます。このように暖かい地域は旬の時期が少し延びて長くなることもありますのでエガニの旬は地域によって変わるということを覚えておきましょう。エガニは国産のものとなると「非常に高価」で高級食材となります。ただし、輸入物は国産に比べてお値段が少し下がりますが高価である事には違いはなく、エガニは国産であろうと輸入であろうと基本的には値段設定は高く、高級食材となります。

そんなエガニ、日本では茹でたり、味噌汁などの具にしたりするほか、天ぷらなどにして食べられています。中国、台湾、香港でも食べられており、殻を割り、脚を切って、葱、生姜、豆豉などと炒めたり、蒸したりして食べられていることが多いです。また、マカオ料理では殻ごとカレーにするカリーハイという料理があり、タイ料理にも鶏卵とともに辛い味付けでカレー風にするプー・パッポン・カリーというものがあります。シンガポール料理では殻ごとチリソースで炒めエビチリ風に仕上げたチリクラブというものもあり殻付きで調理する国もめずらしくありません。

エガニってどんなカニ?

エガニは高知県で呼ばれている名称で、一般的には「ノコギリガザミ」と呼ばれています。漢字では「棘鋸蝤蛑」と書きます。なんだから怖そうな漢字が並んでいますが、漢字や名前の由来が「棘が多く規則的な鋸状の歯が甲にあるため」だそうです。またノコギリガザミ「ガザミ」はノコギリガザミのハサミは挟まれると怪我をするほど強靭で強く「挟まれると痛手を負うカニからカニハサミ」となりそこから短縮されて「ガザミ」と名づけられたという事です。 また、ノコギリガザミの地方名は関東の市場では「マングローブガニ」と呼ばれており、静岡県浜名湖では「ドウマン」徳島県徳島市では「ドテホリ」そして高知県高知市では「エガニ・ホンガ二」と呼ばれています。

ノコギリガザミ(エガニ)は、十脚目(エビ目)ワタリガニ科ノコギリガザミ属 に分類されるカニの総称です。生息地は日本南部を含むインド太平洋の熱帯域で、大型であり沿岸にすむ食用として世界中で広く食べられているカニです。

ハサミの力が強いので生きているエガニの取り扱いには十分な注意が必要です。一般的にはハサミを縛り、固定された状態でビニールへいれらて活魚流通されていますが、空気中でもエラに水分が残っていれば生きられるので、極端に乾燥するか高温にならない限り、しばらく弱りません。ある程度の湿度を保持できれば数日ほど生かしておける。調理する際には、ハサミの取り扱いに注意してください。味は濃厚で、美味なカニの一つにも挙げられる。

中国、台湾、東南アジア各国では餌にカワニナ、ウミニナ、カキ、豆粕などを使って養殖が行われています。日本でも伊良部島(沖縄県)ではベニツケモドキやタイワンガザミとともにアミメノコギリガザミの養殖(畜養)が行われています。また、エガニをマングローブのある入り江に放してカニ漁を体験できる観光ツアーもあるようです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 高知では「エガニ」と呼ばれる食用のカニは?

A. ノコギリガザミ