高知県南国市で売り出されているシャモのブランドは?

高知県を代表するグルメと言えば、全国的にも有名なのが「鰹のたたき」をはじめとする鰹料理ですが、実はシャモも負けてはいません。あの高知県を代表する偉人も好物で、暗殺される直前に中岡慎太郎と食べようとしていたのが、シャモ鍋だったといわれています。そして、高知市の隣に位置する南国市には普通のシャモとはちょっと違うシャモが飼育されているのです。

「ごめんシャモ」って?

「ごめんシャモ」と聞くと、何か謝っているシャモ? と一瞬思い浮かべてしまいそうですが、「ごめんなさい」の「ごめん」ではなく、生産地の南国市後免(ごめん)町から取られています。ごめんシャモと一般的に販売されているシャモの決定的な違いは『純血かそうでないか』ということ。「100%純血種」なので、味の濃厚さが違うのだとか。シャモが持つ独特の食感もしっかり残っており、噛めば噛むほどま味が出て本物のシャモのおいしさが味わうことができるのです。

シャモは「軍鶏」と書かれる通り、純血のシャモは気性が荒く飼育が難しいため、一般的なシャモのブランドは他の品種と掛け合わせた交配種が多いのだそう。しかし、後免町では「龍馬が食べていたのと同じシャモ」にこだわり、あえて飼育が難しい純血種に挑戦したそうです。通常ブロイラーだと60日、地鶏でも3カ月ほどで出荷されるところをごめんシャモは6カ月かけて飼育されます。エサは契約農家で栽培されたケールの葉や高知産のお米、そして水もおいしい井戸水を与えたりと、安心安全にこだわり手間ひまかけて飼育されているのです。

そんなごめんシャモのおすすめの食べ方は坂本龍馬も愛したという鍋。ごめんシャモの特徴で濃厚な出汁が取れるので、少しの調味料を加えるだけでおいしいスープになります。引き締まった肉の歯ごたえと濃いうま味を存分に味わえます。またすき焼きも人気で「土佐の食1グランプリ」優勝、「第1回地場もん国民大賞」銀賞を獲得していており、一度お取り寄せしてリピーターになる方も数多くいるそうです。

土佐のまほろば・南国市

「土佐のまほろば」とも称される高知県・南国市は高知市の東に隣接する高知県の第2の街です。高知平野が開けた場所に位置するため、高知の空と陸の玄関口となっています。ちなみに「なんごく」と誤読されることが多いですが「なんこく」と読みます。奈良時代からの歴史を持ち、741年に国分寺が建立され、それと前後して土佐国府がおかれた由緒ある土地。「土佐日記」で有名な紀貫之はここに土佐守として赴任していました。自然あふれる南国市には興味深い歴史的スポットや見どころがあります。

南国市で訪れたいのは土佐国分寺。四国八十八箇所霊場の二十九番札所となっているこのお寺は、741年に日本最初の大僧正の位を授けられた行基が千手観音菩薩を刻み、それを本尊としたことが始まりと言われています。国指定である史跡土佐国分寺跡にあって、清楚な趣をたたえた総素木造りの寺社は静かな佇まいの中に落ち着きのある風格を備えています。

岡豊城(おこうじょう)は、鎌倉時代に築城されたと推定され、この城を足がかりにして土佐を平定した長宗我部氏代々の居城でした。城としては戦国末に廃城となりましたが、石垣、土塁、曲輪などが残っており、2008年に国の史跡となりました。

子供たちから絶大な人気を誇る「アンパンマン」の作者で有名な、やなせたかし氏が少年時代を過ごしたのが南国市後免町です。市街地活性化などを目的に、やなせ氏の協力の下「やなせたかしロード」ができました。後免町商店街約400メートルにアンパンマン、ジャムおじさん、ばいきんまん、ドキンちゃんなどアンパンマンのキャラクターの石像が置かれているので、お気に入りのキャラクターを探してみましょう。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 高知県南国市で売り出されているシャモのブランドは?

A. ごめんシャモ