讃岐うどんで、冷たい麺を暖かいつゆに入れる食べ方を指す言葉は?

香川県といえば讃岐うどん。一時讃岐うどんブームの時には讃岐うどんを食べるためだけに香川県まで足を運んだ人もいるのではないでしょうか。讃岐うどんはつるつるとコシがありとっても美味しいですよね。温かいお出汁で頂くのはもちろん、その他にも沢山の食べ方があるので、どうやってたべようか迷っちゃいますね。

ひやあつ?あつひや?

香川県民ならおなじみの讃岐うどん。讃岐うどんのメニューには他県民には聞きなれない文字が並んでいるのですが、ご存じですか?あとえば、「ひやあつ」「あつひや」さらには「あつあつ」とか「ひやひや」なんて言葉も。これはかけうどんを多く食べる讃岐うどんならではの文化なのかもしれません。

では「ひやあつ」から説明しましょう。「ひやあつ」はその名のとおり冷たい麺を暖かいつゆに入れる食べ方です。ひやあつは人気のある食べ方で、冷水でしめた麺(ひや)は、麺にコシがあり出汁の豊かな香りをより楽しむことができます。また、逆に「あつひや」は一旦、水で締めたうどんを温め直し、温かくしたうどんを冷たいお出汁にいれて食べます。

「ひやあつ」「あつひや」などの呼び名は複雑ですが、最初が「麺」、後ろが「お出汁」と覚えれば簡単ですね。「ひやあつ」なら「麺」が冷たくて、「お出汁」が熱いということです。

では「あつあつ」「ひやひや」は?お気づきの方も多いとは思いますが、さきほどのルールにのっとれば、「あつあつ」は一旦、水で締めたうどんを温め直したあつあつの麺に、熱い出汁をかけたものです。そう、「あつあつ」はいわゆる定番のかけうどんの食べ方ですね。「ひやひや」はというと一旦、水で締めたうどんを温め直さず、冷たい出汁をかけたもので、一般的には「ひやかけうどん」「ひやかけ」と呼ばれています。夏におすすめの食べ方です。
また、「釜あげうどん」は釜の中でゆであがった麺をそのまま、ゆで汁と一緒に器にいれたうどんです。お出汁をかけずにつけだしで食べます。

「ひやあつ」「あつひや」「あつあつ」「ひやひや」「釜揚げ」などの食べ方はお店によって用意されていなかったり、呼び名が変わったりする場合もありますので、ご注文の際は確認しておきましょう。

いろいろなうどんの食べ方

香川にうどんを食べに行きたくなりましたか?その前に上で紹介したうどんの食べ方以外を勉強しておきましょう。これであなたもうどん通です!

「湯だめ」とはゆであがった麺をいったん水で締めた後、新しい熱い湯に入れて出したうどん。一見「釜揚げ」と同じようにも見えますが、はいったん水で締め、ゆで汁ではなく新しいお湯にいれています。食べ方は釜揚げうどんと同じで、つけだしで食べます。ゆであがった麺を水で締め、そのままのうどんにしょうゆをかけたものは「しょうゆ」「きじょうゆ」などと呼ばれます。麺本来の味が楽しめるとして、香川では定番の食べ方になっています。

しょうゆをかけずに、つけだしをかけて出したものは「ぶっかけ」です。ざるに盛られていない場合が多いですが、「ざるぶっかけ」と呼ぶ場合もあります。そして、「釜ぶっかけ」というものもあります。「釜ぶっかけ」は水で締めていないうどんの釜あげしたうどんにつけだしを添えるのではなく、上にかけて出したものです。

そしてあまり聞きなれない「しっぽく」。ゆであがった麺を水で締めます。ここまでは普通ですが、しょうゆ味で煮込んだ大根やニンジン、里イモなどが入っただしをかけて食べるうどんです。最後に「打ち込みうどん」といううどんがあります。こちらは大根やニンジン、里イモなどを味噌味で煮込み、そこへゆでる前ののうどんを加えて、煮込みます。讃岐名物「どじょううどん」もこの一種です。

うどん屋さんにおでん?

香川県のうどん屋さんには何故か必ずある「おでん」。県外の人には何故?となる組み合わせですよね。これには理にかなった理由があるそうで、まずは、うどんの出汁をおでんの出汁に利用できるので、夏も冬の関係なく、年中用意できます。また、うどんを待つ間にすぐに食べられるおでんは需要があり、売り上げアップも期待できるのだとか。おでんはからし味噌で食べるのが讃岐流。香川県のうどんだけではなくおでんも食べてみてくださいね。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 讃岐うどんで、冷たい麺を暖かいつゆに入れる食べ方を指す言葉は?

A. ひやあつ