北海道の「支笏湖アキヒメ温玉ライス」。このアキヒメとは何の名前?

北海道にはご当地グルメがたくさんありますよね。特に新鮮な海の幸のおいしさは言うまでもありませんが、今回は「支笏湖アキヒメ温玉ライス」をご紹介します。一体、どんなグルメなのでしょうか?

「支笏湖アキヒメ温玉ライス」とは?

アキヒメとは産卵を終えた姫マスの事です。姫マスは支笏湖を代表する淡水魚。サケに似たさっぱりとした味わいが人気です。姫マス料理はその美味しさで、すでに支笏湖周辺では名物でした。しかし高価なイメージがあったので、もっとたくさんの人に手軽に食べてもらえるようと考えられたが「支笏湖アキヒメ温玉ライス」です。初めはアキヒメを使うのに少し問題がありました。というのもアキヒメは独特の臭いやクセが強いからです。燻製にしたり干したりと試行錯誤を重ねた結果、フレークにして使うという方法に至ったのです。

そんな「支笏湖アキヒメ温玉ライス」は名前だけ聞くとどんぶりをイメージしそうですが、実はワンプレートにアキヒメフレークを混ぜたご飯、野菜、あんが盛り付けてあります。支笏湖周辺で「支笏湖アキヒメ温玉ライス」を食べられるお店はいくつかあり、お店によって個性がありますがこのスタイルは全店共通。なぜかと言うと開発した際、細かく10のルールを決めたからです。

そのルールとは「食材、調味料は極力、北海道産もしくは地元のものを使うこと」盛り付けについては「ご飯を樽前山、あんは支笏湖、野菜を森に見立てる」他には「支笏湖畔を散策できるMAPをランチョンマットとして提供する」などです。また温泉地でも有名な支笏湖をアピールするために、ご飯の中には温泉卵が隠されているのです。アキヒメをたくさんの人にと開発されたご当地グルメですが、同時に地元や北海道に対する熱い思いも感じられますね。そんな「支笏湖アキヒメ温玉ライス」を食べられるお店は支笏湖温泉旅館組合のホームページで紹介しています。

アキヒメでアンチエイジング!?

サーモンが女性の間で流行していますが、抗酸化作用が期待できるというのも人気の理由です。実はマスにもこの効果が期待できるのです。本来、サケの仲間は白身魚に分類されますが、白くないですよね。なぜあの色かと言うと、エビやカニを食べるからです。これらの甲殻の色はアスタキサンチンという色素のせい。その色素が身を赤くさせるのです。そしてそのアスタキサンチンに抗酸化作用があるために、いつまでも若くいたいと願う女性に好まれるのです。アキヒメを使った「支笏湖アキヒメ温玉ライス」は女性にもおススメなのです。

姫マスが優雅に泳ぐ支笏湖の歴史

水中を輝きながら泳ぐ姫マスは支笏湖の水の美しさを実感させてくれます。支笏湖の深度は平均226mもあり「巨大な水がめ」とも言われています。その深さゆえに北の大地の厳冬期でも凍ることのない不凍湖でもあります。 今から約4万年前、支笏火山が噴火し、火口下の陥没地に水がたまることで造られた支笏湖。紋別岳などの周辺の山々はその外輪山です。その後、風不死岳、恵庭岳、樽前山が次々と火山活動を開始したため、現在のようなひょうたん型の湖になりました。支笏湖は水の透明度が高いことで有名です。湖の水面下には切り立った崖のような光景が広がります。これは噴出したマグマが急激に冷やされることで収縮してできたもので支笏湖の見どころの1つです。支笏湖の水の美しさを満喫するなら遊覧船に乗ってみませんか?船のそこには丸い窓がついていて、湖底を見ることができるんです。あまりの透明度に感動すること必至ですよ。

雄大な自然と美しい湖が迎えてくれる支笏湖

支笏湖は急岐な山々に囲まれているので、人が入りづらく手つかずの大自然が広がっています。訪れたなら心が癒されるでしょう。驚くほど透明度の高い支笏湖。そこで育ったアキヒメを地元愛が詰まった「支笏湖アキヒメ温玉ライス」で食べてみませんか?

ザ・ご当地検定の問題

Q. 北海道の「支笏湖アキヒメ温玉ライス」。このアキヒメとは何の名前?

A.魚