群馬県のグルメ「太田焼きそば」の主な具材とは?

ご当地グルメに焼きそばが登場する地域は多いですが、群馬県の太田焼きそばは知っていますか。ご当地グルメというからには、普通の焼きそばとは違ったところがあるのでしょうか。今回は太田焼きそばの特徴や歴史、太田市のおすすめスポットを紹介します。

太田焼きそばの特徴とは?

太田焼きそばは、市内各地の居酒屋や食堂などで販売する他、イベントなどで提供されています。特徴は、太麺という点が挙げられます。具材はシャキシャキした歯ごたえがおいしいキャベツに青海苔、紅しょうがと、至ってシンプル。他の野菜が加わったり、肉が入れられたりする場合もあります。
ソースも決まったレシピはなく、各店のオリジナルブレンドソースが使われます。ただ、濃厚なソースが使われるため、一般的な焼きそばよりも見た目が黒っぽいのが特徴です。

太田焼きそばの歴史

群馬県太田市に焼きそばが根付いたのは、昭和前半だったと考えられます。富士重工業からSUBARUに変わったこの頃、本社や関連会社に、多くの人が出稼ぎに来ていました。この出稼ぎ労働者が、工場内で焼きそばを伝えたのでないかと言われています。
美味しさはもちろん、汁がないために伸びる心配がなく気軽に食べられる点や、安くてボリュームがある点も、人気となった理由の一つでしょう。当時は、大光院参道に屋台や焼きそば屋が軒を連ねていたと伝えられています。

令和元年5月時点でも、市内には約80店も焼きそば屋があります。焼きそばが市民権を得て随分長い時間を経ており、太田市のソウルフードと言っても過言ではない状況であることから、平成14年10月に「焼きそばの街」を宣言しました。太田焼きそばを町おこしの材料にしようと発会された、上州太田焼そばのれん会による宣言でした。
焼きそばがご当地グルメとなっていた秋田県横手市と静岡県富士宮市が既に「焼きそばの街」として名乗りを上げていたため、声をかけて三国同麺協定を結びます。平成16年には、3都市の焼きそばを再現したカップ焼きそばが「三国同麺シリーズ」として販売されました。この他、太田焼きそば味のベビースターやかりんとう、柿の種などのお菓子にアレンジされることもありました。

活動主体が上州太田焼そばのれん会から上州太田焼そばEnJOY麺berSという市民ボランティア団体へと移ってからも、積極的にイベント出店による太田市の広報活動を行っています。ほぼ毎年太田焼きそばが出品されるのが、例年5月に行われる呑龍市です。場所は大門通り、農産物や日用雑貨品などを販売する出店と共に、ご当地グルメの出店が並びます。
呑龍は金山にある大光院の通称、「子育て呑龍」や「呑龍様」から取られました。呑龍は寺が建立されるときに招聘された僧侶で、当時間引かれて殺されそうになった子どもを引き取って弟子として育てていたために、後に子育て呑龍と呼ばれるようになったと伝えられます。

焼きそばを食べるついでに出かけたいスポット

日本中どこを探してもない、太田市にだけあるものが、ジャパン・スネークセンターです。蛇類専門の研究および展示施設となっており、世界中の蛇を観察できます。
迫力があるのが大蛇温室で、こちらではインドニシキヘビやキイロアナコンダなど蛇の他、ワニガメも見られます。そして、程よく恐怖を体感できるのは毒蛇温室。ハブやキングコブラなど、テレビでしか観られないような蛇たちを、安全に間近で観察することが可能です。
平日は蛇を触ることができるイベントが、土日祝日にはハブの採毒実演イベントが行われます。有料で大蛇との記念撮影も実施しているので、貴重な体験ができます。

また、様々な企業で工場見学の受け入れを行っているため、特に子どものいる家庭にとっては観光スポットの一つになるでしょう。少人数でも見学が可能なのは、東毛酪農業協同組合や群馬レジン、イノウエなどです。東毛酪農業協同組合では牛乳製造工程が、群馬レジンではプラスチックの成形工程などが、イノウエでは無縫製ニットの製造工程などが見られます。

焼きそば好きはぜひ食べ比べを!

太田焼きそばは基本形はあるものの、自由度が高く各店味や具材が違うので、胃袋に自信のある人は、はしごをして食べ比べしてみてはいかがでしょうか。その際は日本唯一の施設、スネークセンターに立ち寄るのもおすすめです。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 群馬県のグルメ「太田焼きそば」の主な具材は?

A.キャベツ

Q. 群馬県のグルメ「太田焼きそば」は、どんな色をしている?

A.黒

Q. 群馬県太田市には、ある特定の動物を観察できる動物園があります。なんの動物?

A.ヘビ