群馬県の奥平温泉で食べられる「かみなり重」は何の天ぷらが乗っている?

群馬県の奥平温泉には「かみなり重」という料理があり、多くの観光客を虜にする人気メニューとなっています。このかみなり重、日本では食用魚として馴染みが薄いある魚を使っているのが特徴なんです。今回はそのかみなり重を紹介します。

かみなり重ってどんな味?

かみなり重は一言で言うとナマズの天丼です。群馬県奥平温泉の本場のかみなり重は、重箱にご飯を入れて刻みのりをまぶして特製のタレをかけます。その上にタレに浸したナマズの天ぷらを乗せて紅ショウガを添えるのが本場流です。水質のよい場所で育ったナマズの身は、淡泊で食べやすい味が特徴です。もともと、群馬県の一部地域ではナマズの食用文化が根付いており、数々のナマズ料理が生み出されてきました。ナマズの身は油との相性が良いため、天ぷらには最適な魚でした。それをご飯との相性がバッチリになるように特製のタレとあえたことで、かみなり重が誕生したのです。ナマズの天ぷらは一口噛めば身がホロホロと崩れるように柔らかく、甘辛のタレが衣になじんでいるのでご飯が進みます。かみなり重という名前は、ナマズを祀っている雷電神社からとられたとされています。

かみなり重は奥平温泉の「遊神館」で食べられる

かみなり重は、利根郡みなかみ町にある奥平温泉 遊神館で考案されたメニューです。誰もが親しみをもってくれるナマズ料理を作りたいという想いからつくられました。ナマズの天ぷらは、火を通しすぎないでホクホク感を残すのをポイントにしているということです。本場のかみなり重を食べられるのは遊神館だけです。価格は950円で味噌汁と漬物がついてきます。同館の看板メニューとなっており、人気ベスト3に入るほど。奥平温泉に足を運ぶのならもちろん温泉にも入ってみましょう。泉質は美人の湯とも呼ばれるアルカリ性単純温泉で、高い保湿効果があります。温泉の種類は、庭園を楽しみながらお風呂に入れる露天風呂に、広々とした大浴場、ゆず湯、りんご湯など季節によって変化する薬湯があります。

かみなり重を家で作ってみよう

かみなり重は作ろうと思えば、家でも料理することができます。ナマズなんてどこにも売っていない、と思うかもしれませんがスーパーによってはパンガシウスという魚を取り扱っています。パンガシウスはナマズの仲間で、柔らかくてあっさりとした味になっています。臭みもありません。このパンガシウスを代用すれば、かみなり重のような天丼がつくれます。4人分の材料は次のようになります。
ご飯 2.5~3合・パンガシウスフィレ600g、小麦粉 200g、卵 1個、衣用の水 400ml、麺つゆ(ストレート)120ml、みりん 大さじ1、砂糖 小さじ1、刻みのり 適量。あとは普通の天丼を作るように調理していきます。

  1. 小麦粉と水はあらかじめ冷蔵庫に入れてキンキンに冷やしておきます。
  2. パンガシウスフィレを食べやすい大きさにカットします。
  3. 小麦粉・卵・水を混ぜて天ぷらの衣を作ります。混ぜすぎないのが揚げたときにサクサクの衣になるポイントです。
  4. 鍋に油を注いで190℃くらいに温まったら衣をつけてパンガシウスを揚げていきます。一度にたくさん上げると油の温度が低くなってべちゃっとした仕上がりになるので注意してください。油から出てくる気泡が少なくなったら揚がったというサインになるので、取り出してください。
  5. 次にタレを作っていきます。麺つゆ・みりん・砂糖を鍋に入れて火にかけます。沸騰したら1分ほど煮詰めて味を濃縮します。
  6. どんぶりにご飯を盛り、刻みのりをかけましょう。パンガシウスの天ぷらを乗せて最後にタレをかければ完成です。お好みで紅ショウガを添えるのもいいでしょう。

かみなり重でナマズのおいしさを再確認しよう

日本では古くからマナズは食用されてきました。しかし、水質汚染などの影響でナマズを食べる習慣は減ってきました。昔は普通に食べられてきたナマズ、かみなり重は人々にナマズのおいしさを再確認させてくれる料理です。

ザ・ご当地検定の問題

Q. 群馬県の奥平温泉で食べられる「かみなり重」は何の天ぷらが乗っている?

A.ナマズ